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第176話

 さて、次に案内されたのは会場ホールから廊下を進んで1階にある広めの部屋。

 部屋の中はそれなりに広く、有るのはいくつかのベットと薬品棚


「近衛騎士団の救護室だ。当日はここで君たちは待機してもらう」

「ここに詰めている人は?」

「普段は聖堂から派遣された神官と僧侶の2人が配置されている。今呼ぼう」


 部屋の奥から出てきたのは聖堂所属を示す刺繍が入れられた乳白色のローブを着た金髪金眼の初老男性と、同じデザインのローブを着た茶髪のストレートロングの若い女性。

 神官と僧侶は役割はかなり近いが、僧侶と違って神官の方は信仰対象によっては神聖属性の攻撃魔法を使用できるから差別化されてる・・・が、どっちがどっちだ?


「祭司のヴァーノンです」

「助祭司のヘンリエッタです」


 初老の男性がヴァーノン、女性がヘンリエッタと名乗り、私達も自己紹介を済ませる


「当日は二人も手伝う事になる。何か足りないものや必要な物が有れば今の内に手配しよう」

「分かりました」


 とりあえず棚にある薬品を軽く目を通すが・・・保存状態はかなり良いし、十分使用可能な物だ

 こちらでも一通りの解毒剤や状態異常への対処用の魔法薬は持って来ているが、ここにある物を使っても十分対応可能だ


「では、私はこの短剣の出どころを調べる。レインハルト、君も戴冠式の警護の打ち合わせに戻りなさい」

「はい」


 宰相ヴァラサフとレインハルトも部屋から出て行った


「カイさん。≪浄化≫と≪病魔祓い(ターンプレイグ)≫の結界お願いします」

「分かりました。≪5倍魔法効果持続≫≪病魔払い≫≪浄化領域(キュアゾーン)≫」


 カイさんが部屋に結界を張ると見えなかった埃が部屋の外に押し出される。

 僧侶系高位の結界があらゆる不浄を結界の外へと押し出したのだ


「一通り浄化と穢れの追い出しは終わりました」

「ありがとうございます」


 ベットの方も・・・綺麗に洗濯されてるな。

 なら簡単に効果付与の細工だけしておくか


「≪機能付与(デバイスフォーム)≫」

 ベッドに寝ている対象への治癒効果を僅かに向上させる効果をベッドその物に付与する。

 回復効果+10%程度だが・・・無いよりマシだ


「クラウベル。悪魔武器反応は?」

「・・・まだ無い。この城の中ではないのかもしれない」

「城の敷地全部を網羅するのは無理よ?私達だって好き勝手に出歩けないし」

「・・・マーシャ、悪魔武器専用の探知魔法スクロールを渡す。調査系スキルで探索範囲を広げてほしい」

「仕方ないわねぇ・・・」


 クラウベルがスクロールをマーシャさんに手渡す。


「カイ、エリシア、悪いけど知覚系の強化お願い」

「はい。≪中位(ミドル)感覚強化(センサーブースト)≫≪中位(ミドル)幸運強化(ラックブースト)≫≪手がかりの追跡(キューズストーカー)≫≪抜け目無し(エラーロスト)≫」

「≪天使の助言(エンジェルアドバイス)≫≪天からの瞳(ゴッドアイ)≫≪最上位(ハイグレーター)全能力向上(フルポテンシャル)≫≪最上位(ハイグレーター)祝福(ブレス)≫≪最上位(ハイグレーター)祈禱(プレイア)≫≪偽装破り(ブレイカーライズ)≫」


 マーシャさんも探査系強化のスキルを起動させ、スクロールを広げて魔法を使用する・・・と


「ッ・・・コレ結構いい加減な魔法ね。強化したせいなのか分かんないけど、変な情報まで拾うからノイズも多いし」

「竜種の魔法をスクロールに納めたからな。人間の魔法とは勝手が違うのは我慢して欲しい」


 どうやら竜種が使う魔法だったらしく、強化と諜報系スキル込みでもマーシャさんが四苦八苦してる・・・どんな感じで探知してるんだろ?


「あー・・・多分、コレかも?ってヤツは見っけたわ。ホント大雑把でいい加減な魔法ねコレ。余計な情報多すぎて先に分類分け(ソート)しなきゃマトモに見れやしないわ」

「もう見つけたのか。やはり探査系のスキルを持っているだけで違うな」

「うぇ・・・もう酔いそう。コレひっどい魔法よ。竜種ってこんな不便な魔法使ってんの?」


 魔法の効果を打ち切ったマーシャさんはちょっとフラフラしてる


「元々の規格(スペック)が違うからな。人間には多すぎる情報量でも竜種にとっては気にならないんだろう」

「次からは人間でも使いやすく改良するよう頼んでおくことね」

「そうした方が良さそうだな・・・。私も正直使いづらい魔法だと思ってる」


 滅茶苦茶不評だな。どんな探知術か後で見せて貰おう


「それで、場所は?」

「えーっと、ちょっと待ってね≪盗賊の地図(シーフマップ)≫」


 マーシャさんがスキルで城の見取り図のような図面が書かれた地図を呼び出す


「・・・ここね」


 マーシャさんが指差した場所は、この城から少し離れた場所。

 一応城壁の内側だから城の敷地内ではあるけど・・・なんだここ?


「後宮か」

「私達じゃ入れないわよ」


 えーっと確かお姫様とかお后様とかが居る場所だよね?

 ・・・無理じゃね?部外者は立ち入り禁止だ


「流石にノイズが多すぎて誰が持ってるかまではここから特定は無理よ。

 後宮のどこかにあるって事までしか絞り込めなかったわ」

「なら、直接近づいて外周部分から調べるか」

「・・・出入りできる使用人に変装するのはどうですか?マーシャさん変装系スキルも使えますよね?」

「一応怪しまれずに潜り込める隠密スキルは有るけど服もセットで用意しないとすぐバレるわ」

「なら、先ずは使用人の服を探すことからだな。服が有ればマーシャが潜入して悪魔武器を見つけることができるはずだ」


 さて、使用人の服かぁ・・・とりあえず調べに外に出るか

祈祷(プレイア)

種別:支援魔法/神官・僧侶専用

制限:Lv3以上

属性:精神

射程:半径10m

形状:範囲指定

祈祷を行い、自身を中心にした半径10m以内の味方に心理的強化を行う魔法。

神への祈りの言葉が周囲の味方の精神を安定させ、確率による失敗を回避しやすくし、良い効果を得る確率を増やす効果を与える。

範囲内に居る対象全てに効果を与えられるが、この魔法の効果を得るのは信仰を理解できる人間種だけであり、それ以外の動物やゴーレムなどの物体には効果は適用されない

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― 新着の感想 ―
何でそんなところにあるんだろうなぁ
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