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第175話

 共闘成立して次の日。朝食を終えた私達は馬車に乗って王城へと足を踏み入れる。

 馬車の中で私達は変身アイテムを使って変装完了し、王城にある執務室に通された

 私の勝手なイメージだと謁見の間みたいなトコで玉座に座った王様が「よきにはからえ~」って言われるのかと思ったが、そういうのは式典とか対外的なポーズを見せるパフォーマンス的なヤツで、特に表彰とかもない警備相談は執務室で内々に済ませてハイ終わりって感じらしい。


 待機するよう言われた部屋で待っていたらステッキ持つ老年の男が入ってきた。

 鷲鼻に片眼鏡から除く目つきは神経質そうに私達を見てる。長い白髪に口元を覆い隠す髭は良く整えられていて、神経質そうな性格が彼の身なりに対するこだわりを感じさせる


「宰相のヴァラサフだ。早速警備担当の者と会わせる・・・ついてこい」


 会話は最低限・・・というか、あんまり私達と話したくは無さそうな感じがする

 道中で伯爵がコッソリ教えてくれたが、警備担当である近衛騎士団団長の執務室へと向かうらしい。

 王城は隅々まで華やかというワケでは無く、使用人が使うような場所はけっこうさっぱりした感じだ。


「(で、悪魔武器らしい物は感知できた?)」

「(ダメだな。私の感知範囲では悪魔武器の反応が無い。少なくとも道中とその付近の部屋に悪魔武器は存在しない)」

「(悪魔武器の形状と能力は?)」

「(知らない。だが、感知用の魔法は既に使用している。感知範囲内に悪魔武器が有ればすぐ分かる)」

「(範囲は?)」

「(半径15m)」

「(微妙な広さね・・・少なくとも城全体を網羅できる広さじゃないわね)」


 マーシャさんとクラウベルさんがスキルで隠蔽した内緒話では、まだ悪魔武器は見つからないみたいだ


「ついたぞ」


 歩いて城の西側1階、近衛騎士団の宿舎と通じる連絡通路の手前まで来てしまった


「レインハルト。入るぞ」

 宰相ヴァラサフがドアをノック。その名前、どっかで聞いたような・・・

『あぁ。大丈夫だ』

 ドアの向こうから返事が返って来て、宰相がドアを開けると・・・あれ?どっかで見たことある顔だな・・・


「お前は・・・!魔法少女グリーンッ!!」

「ブッ!!」

 その言葉にマーシャさんが噴き出したように笑う。

 あ!思い出した!王都で人質救出とかやってた時に戦ったあの時の騎士!

 あー。そういえばあの時この姿で暴れてたからなぁ・・・


「なぜお前がここにいる!」

「レインハルトどうした?落ち着け」


 レインハルトが壁に立てかけてあった剣に手を伸ばし、ヴァラサフがそれを窘める

 あー・・・どうするか


「(知り合い?)」

「(王都で救出作戦してた時に、ちょっと戦いました)」

「(変身した姿で?)」

「(はい・・・)」


「彼女は巨大樹の怪物で王都を襲った邪悪な魔術師です!なぜ城に招き入れたのですか!」

「ネヴァン伯爵の推薦だ」

「信用できませんッ!あの襲撃でどれだけ城壁と警備部隊に被害が出たか・・・!」


 うわぁ・・・まぁ当たり前の反応か・・・必要と判断して城壁ぶっ壊すのを指示したの私だし

 どうするかなぁ・・・


「ならばどうする。彼女らの代わりを君が探すか?戴冠式はもう明日に迫っているんだぞ」

「~~~~ッ。分かりました」


 宰相ヴァラサフの言葉に反論できず、レインハルトはしぶしぶと言った感じで了承した。・・・なんかゴメン


「改めまして、私の事は「魔法少女グリーン」って呼んでください」

「・・・魔法少女ブラックよ」

「ま、魔法少女・・・ブルー・・・です」

「コレ、私も魔法少女と言わないとダメなヤツか・・・!?」


 変身アイテムで姿を変えた私とベッティちゃん、マーシャさんは打ち合わせ通り「魔法少女」って言い張って誤魔化し、クラウベルは困惑


「僧侶のカイと言います。僕は魔法少女じゃないんで」


 カイさんはシレっと魔法少女から外れた


「・・・私はクラウベルだ」


 クラウベルは一瞬悩んだ後で普通に名乗った。君も魔法少女になればいいのに


「レインハルトだ。今は近衛騎士団の団長の席を預かっている」


 うーわ。ぜんっぜん信用してませんって顔してる。まぁ当たり前か。

 2~3年くらい前とはいえ、かなり暴れたからなぁ・・・あれ?そういえばあの後《侵略する緑》とか片づけたっけ・・・?・・・しまった、やって無かったかも。恨まれても仕方ないな


「式典は近衛騎士団が警護に当たる。君たちは毒物や緊急時の治療のために招集したのは分かっているな?」

 ヴァラサフが私達に確認をとり、私も頷く。


「・・・よろしい。では、披露宴の場所を案内する。レインハルト、君もだ」

「はい」


 案内にレインハルトが増え、1階大広間へと移動。

 大理石が敷き詰められた大広間は多くの使用人達がテーブルを運んだり飾り付けをしたりと忙しく働いている。


「毒物検知の魔法を使っても良いですか?」

「・・・構わんよ」


 許可が下りたので早速発動

「≪毒性検知(サーチポイズン)≫≪魔法知覚≫・・・反応無し。会場内に毒や魔法のかかった品が仕込まれている危険性は無いですね。今のところは」

「当り前だ」


 レインハルトが胸を張ってそう答える・・・が、マーシャさんが花を活けてる壺を見てその場を離れ


「コレはどうかしらね?」

 マーシャさんが花を飾ってある壺から取り出したのは・・・革袋に入った短剣


「・・・流石に魔法のかかってない物を探すのは魔法じゃ無理です」

「すぐに調査する。早速役に立ったな」

「・・・そのようですね」


 ヴァラサフのセリフにレインハルトが苦い顔をして返答する。

 マーシャさんどうやって見つけたんだ?効果無しの短剣なんて検知に引っ掛かるかどうかギリギリなんだけど・・・後でコツとかあったら教えて貰お

槍斧(ハルバード)

分類:「両手武器」「槍系武器」「斧系武器」「刺突武器」「斬撃武器」

斧と槍が一体となっている刺突斬撃複合の両手武器。

クリティカル性能が低い事を除けば、物理攻撃能力が高く、攻撃速度も安定しているため、使いこなせれば安定したダメージを与えることができる。

突き、叩きつけ、薙ぎ払い、基本的な両手武器スキルは全て対応しており、両手武器であるため間合いも広いため、実力者はコンボを繋いで一方的に高レートのダメージを与え続ける事も可能。

欠点としては斧系武器と槍系武器の習熟スキルを習得していなければ扱えないため、初心者には手が届きにくい。

また、通常ダメージ量に対してクリティカルヒットダメージも低く設定されているため、爆発力と言う点では大剣に劣る。

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― 新着の感想 ―
更新有難うございます! さすマー(さすがマーシャさん)ですね!
マーシャさんはやっぱりすげぇや!!
マーシャさんの場合自分なら~で推測もしてそう
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