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第122話

 さて、第3チームと第4チームの試合も後半に入った。

 どうやら速度に勝るアキヒトがリッシュを徹底マークすることでリッシュへパスを渡さない作戦に出た。

 これでお互いは最高戦力を使えない状態になったが、アキヒトは風系統魔法や速度強化のスキルを習得してるから、パスカットから即時離脱することでリッシュから間合いを取って強奪を回避してる。


 ただ、リッシュの方も徹底マークされたからか、突進系のスキルでアキヒトの隙を突いてボールを持った相手選手をコートの外へ吹っ飛ばしてスローインに持ち込んだり、あえて思わせぶりなポジションに移動して、アキヒトをチームの連携から分断したりとやりたい放題。

 リッシュの方は元から物理防御力、生命力がずば抜けて高いので、相手の素手の攻撃を何発受けようと全くダメージを受けてないのも体力差が出た理由の1つかもしれない。


 アキヒトの方はリッシュの攻撃を1発受けたら吹っ飛ぶのに対して、リッシュは受けても問題無いという理不尽を押し付け、結果として・・・


「試合終了!第3チーム2点、第4チーム9点!第2試合は第4チームの勝利!」


 蓋を開けたら一方的だった。

 後半は自然回復したアキヒトが頑張ってチームを引っ張ったが、魔法行使に必要な発動体(愛用の剣)が無い状態ではリッシュの耐性を貫通するような攻撃魔法も行使できず、しかもリッシュの1撃は能力を制限した状態でも容易く相手を吹っ飛ばす威力で殴られたヤツは漏れなくボロボロ。


 さて、現時点での得点は

 第1チーム(私達):9点

 第2チーム(エリシア&レーシア):6点

 第3チーム(アキヒト):2点

 第4チーム(リッシュ):9点

 って感じで、(第1)リッシュ(第4チーム)が同率1位、3位がエリシアとレーシア(第2チーム)、最後がアキヒト(第3チーム)ね。


「では、予定通りここで昼休憩を挟み、午後から第3試合とします」


 えーっと第3試合は第1チームと第3チームで試合か。

 リッシュのパワーでボロボロだけど、昼休憩までに快復できるかしら、アレ


 この大球技大会。告知してたおかげで村でもお祭り扱いで、選手以外の村人たちもコートの周りで軽食の出店や歩き売りをやってるヤツも居たし、休憩中で使用してないコートで村に立ち寄った冒険者達がチーム組んで試合をしたりしてた。


 今度は公開練習として模擬戦とかやらせた方が自警団(アイツら)も気合入るかしら・・・?


 昼食は村の屋台で売ってるガレットで済ませ、食休みに冒険者達の試合を眺める。

 見た感じ、使用してるスキルや魔法は大体エルドラド・クロニクルと共通。

 ただ、看破スキルによると習得してるクラスでは本来覚えるはずのないスキルや魔法を使ってる様子が時々あった


 エルドラド・クロニクルではほぼ誰でも覚えられるような習得条件が緩いスキルもあれば、特定のクラスしか習得できないスキルもある。

 特化型ビルドだと、強力なスキルを習得できる反面、習得や使用できるスキルの幅が狭くなり、対策されやすくなる。

 逆に複数種類のクラスを内包した複合型だと最上位クラスのクラスを狙い難いので、火力が下がるがその分対応能力は向上する。


 まぁエリシアみたいにゴチャゴチャなビルドは失敗例だが、私も初見で対応されないように武装切換型(スイッチウェポン)の遠近対応ビルドに奇襲対策の諜報員を組み込んでるので、最上位クラスを入れる隙間が無い。

 今の状態に不満は無いが、こっちの世界の人間は習得してるクラスとスキルで僅かな差異がある。


 私の中での仮説としては、こちらの世界の人類は()()()()()()()()()()()()()()()()()のではないか?という考察がある。


 自警団を任されてから、何日もトレーニングついでに自警団全員のクラス構成は調査し続けている。

 その中でもこっちの世界の人間は大きく分けて4種類の差があった。

 1.生まれながらにクラスを習得してる人間

 2.生まれながらに祝福(ギフト)とクラスを得ている人間

 3.生まれながら祝福を得ている人間

 4.生まれながらなにも習得していない人間


 祝福の方は完全ランダムらしいので除外するが、この世界では生まれながらに血統遺伝的にクラスを得ている人間が割と居るらしい。


 貴族や王族では特殊なクラスや(こっちの世界では)強力なクラスを遺伝的に受け継ぐ事が多いと聞いてるし、一族代々が家系的に戦闘に携わる人間だと戦士系のクラスを生まれ持つヤツもザラに居ると話に聞いてる。


 だが、逆に言えば4番目のタイプ。「生まれながらになにも習得していない」のは、成長させる側としては都合がいいとも睨んでいる。

 無才と言えば聞こえは悪いが、祝福や生まれ持った才能に左右されず、『鍛え方次第で何でも成れる』という利点は計り知れない。

 既にリッシュの方でもペロリが連れて来た孤児の中から2人ほど、習得しているクラスが何もない子を選んで、≪機工技師≫クラスのスキルを教えていた。


 もしかしたら、上手くLv100(完成)させることが出来れば、装備の質はともかく、スキルビルドの自由度で言えばこっちの世界の人類の方が強い・・・かもしれない。


 レーシアも西大陸からやってきた付与魔法使いと交流してるし、アキヒトの剣術教室では悪ガキ共に毎日木剣の素振りをさせて剣士クラスの習得に成功させてる。

 エリシアが魔法を教えてるベッティも、もうすぐ魔女Lv10(覚醒)が近い。


「・・・私も、弟子とか取るべきかしら・・・?」


 自警団(バカ共)は嫌いじゃないが、弟子というより上司と部下の関係だからノーカン。・・・まぁその内に良い出会いがあるかもしれないし、追々考えておこう


 ちなみに、コート内で模擬戦をしていた冒険者達は突如乱入した熱狂姫がレイドボスとして立ちふさがり、熱狂姫の暇つぶしとして蹂躙されてた。

 アイツ、武具精霊よね?なんで単体で戦えるの・・・?

魅了の目チャームアイ

種別:状態異常魔法/制限

制限:魔女、幻術師、その他Lv7以上

属性:精神

射程:視界

形状:単体指定

魅惑の視線を送って異性を魅了する魔法。

指定できる対象は同種族の異性に限定される。

魅了された対象は十数秒間硬直し、あらゆる行動が制限される。


エリシア:まぁ、あんまり使いたくない魔法ですけどね

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― 新着の感想 ―
オリジナルスポーツの話とんでもなく面白くないです・・・
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