第105話
「!≪上位_「遅い!」
達人僵尸がやられ、次のアンデッドクリーチャーを作成しようとしたらしいが、煙幕の中からマーシャさんの矢が放たれ、死霊術師の左肩に命中
「死霊作成:陵墓の皇帝≫!」
しかし、左肩に矢を射かけられても≪不死者作成≫の詠唱を止めず、改造された棺が敵のインベントリ空間から出現し、陵墓の皇帝が姿を現した
「コハァー・・・」
冷気を纏った高貴な存在だった証明に豪奢な副葬物であろう武器や鎧を携えたアンデッド。
凍ったミイラと言っていい見た目だが、アレも上位アンデッドで冷気を操る能力に一定の戦士系クラスを修めた上位の魔法戦士系と同等レベルの戦闘力はある!
陵墓の皇帝は指示されるまでも無く私達を敵と認識したのか、左手をこちらに向け、魔法を行使
「≪冷気の波動≫」
足元の水が瞬時に凍り付く冷気が迫るのを見て魔法行使
「≪蒸気放射≫!」
冷気に対抗して高温の蒸気をぶつけて相殺。
下手な防御魔法だと足元ごと凍らされそうだし、これでちょうど良いだろう
「≪不浄の一撃≫!」
「≪ルーンバインド≫≪鉄壁のルーン≫!」
セリウスからの魔法攻撃がアキヒト君に襲い掛かるが、レーシアさんがルーンの防御魔法でガード。
「ナイス!≪五月雨突き≫!」
「ぐぁっ!」
≪不浄の一撃≫を防がれ、硬直したセリウスの隙を狙ったアキヒト君の連続突きが決まった!
「ッ≪死者修復≫」
連続突きで弱ったと思ったら、セリウスが自分自身に≪死者修復≫を行使し、自己回復。
アンデッドのタフさを前面に出して消耗戦に持ち込むつもりか・・・!
「≪死体操作:疫病の運び屋≫!」
さらに死霊術師のインベントリ空間から大量のネズミやコウモリなどの小動物の死体が出現。
アンデットの1種である「疫病の運び屋」に変身し、こちらに襲い掛かってきた!
「病気持ちです!攻撃を受けたら感染します!」
「なら」『焼き払うまでよ!』
リッシュさんが多数の疫病の運び屋の前に立ち
『「≪灰塵の輪舞≫!』」
劫火と竜巻と破壊の嵐で小動物型のアンデッドを駆逐。
私も範囲攻撃魔法で援護に入る
「150%≪嘆きの大絶叫≫!」
通常の5割り増しでMPを過剰消費し、久しぶりに使用。
半透明な灰色の女、嘆き女が出現し・・・
『アアアアアアァァァアアアアアアアァァアアア!!』
この世の物とは思えない大絶叫が空気砲か何かと勘違いしそうな破壊力をもって小動物アンデッドの群れを真っ二つに吹き飛ばし、その先に居た死霊術師も絶叫の衝撃で吹き飛ばす
「なっ・・・ゴホッ・・・!」
流石150%・・・今ので残存MPがかなり持ってかれて少しの間は上位の魔法は使えないが、さっき賦活系ポーション飲んだから、MP回復速度は全回復まで10秒って所か
しかし、思ったよりダメージが低い。おそらく抵抗してダメージを軽減したのだろう。
このまま範囲攻撃魔法連打で押し切りたいが、迂闊に撃つとマーシャさんやリッシュさんに当たりそうなんだよな・・・
ゲームだったら誤射なんてせず射線上の味方はすり抜けるが、こっちの世界だと射線に居たら普通に誤射するから、前衛に気を使って魔法を行使する必要がある。
「≪凍てつく斬撃≫」
「『≪焼き尽くす斬撃≫!」』
リッシュさん&熱狂姫VS陵墓の皇帝、氷雪系と炎熱系という相反する属性同士の斬撃スキルがぶつかり合い、大爆発
リッシュさん、火力はあるが息が上がり始めている・・・このままだとスタミナ切れを起こしそうなのだが・・・
「リッシュ!≪薬液投擲≫!」
マーシャさんが支援としてスタミナ回復ポーションを投擲してリッシュさんを回復。
「ん。助かる・・・!」
スタミナ回復のポーションで調子が戻ったリッシュさんが炎を纏った大剣を振り降ろすところに、陵墓の皇帝の冷気を纏った剣が下段からの切り上げで二人の攻撃が再びぶつかる
「≪苦痛の印≫!」
「≪麻薬分泌増強≫!」
死霊術師がリッシュさんへ放つ苦痛の呪いに対して、私は苦肉の策としてアドレナリンをコントロールする魔法で援護。
一時的ではあるが、リッシュさんにアドレナリンによって興奮作用を与えて痛みが鈍くなり、身体のリミッターも外れやすくなったため、物理攻撃力が上昇する!
・・・その代わり興奮作用で判断力も落ちる可能性があるが
「! フンガァアア!!」「!?」
『おぉ!すごいぞ!』
効果は劇的、痛みは受けたであろうが興奮作用で痛覚が鈍り、鍔迫り合いからの押し切りで陵墓の皇帝を押しのけた!
だが、あくまでコレは一時的な強化に過ぎないため、肉体のダメージはそのまま入るので、回復魔法の詠唱に入る
「覚醒:剣士!」
アキヒト君も覚醒を切って勝負に出たか!
「くっ!≪虚無の_「≪斬鉄≫ゥーーーッ!!」
アキヒト君の剣士の覚醒スキルは≪斬鉄≫か。
効果はシンプル。「防御力や耐性を無視した1撃を繰り出す」ただそれだけのスキルだが、当たれば無効化できないため、回避する以外に防御手段は無い。
またの名を薩摩示現流とも呼ばれているスキルだ
「主命を果せず・・・もうしわけ・・・」
アキヒト君の覚醒スキルによって縦真っ二つに両断されたセリウスは、使用していた剣を残し、灰となって消滅した。
≪渾身≫
種別:瞬間強化スキル・戦士系汎用
制限:初期習得
属性:強化
射程:自身
精神を集中させ、防御を捨てて次の攻撃の準備に入る瞬間強化スキル
次の物理攻撃や物理攻撃スキルのダメージ量とクリティカル確率、クリティカルダメージを増強させ、大ダメージを狙いやすくする効果がある。
ただし、使用直後は攻撃に集中しているため、カウンターなどで迎撃されると通常より大ダメージを受けやすい欠点がある




