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第1眠

ぼちぼち活動を再開します。

ゆっくりのんびりとやっていきます。

 ――う~ん、むにゃむにゃ。


 むにゃ?


 ……。


 んん?


 ………………?


 なんか良く分からんけど、目が覚めたら真っ白な世界にいた。


 どれくらい真っ白かっていうと、もう完全な白一色って感じ。

 どこを見ても白い光に包まれてて、真っ白なキャンパスの中に入り込んだみたい。

 影もないから遠近感がなくてふわふわするけど、逆にそれが気持ち良くて、なんとなく眠気を誘ってくる。


 ……眠い。


 ふぁ~っと、欠伸を一つしていると、どこからともなく声が聞こえてくる。


『そなたは我に選ばれた。ゆえに、我が管理する世界の一つに行ってもらう』


 それと同時になんか理解できた。

 この声の主がいわゆる”神”と呼ばれる存在で、俺には拒否することができず、”力”を貰って異世界に行くことになるって。


 ……ほら、夢の中とかだと、突然のシュチエーションでも何故かそれがどんな状況なのか分かったりするでしょ?

 あんな感じで、今がどんな状況なのか分かったってわけよ。


 これが神様パワーってやつか。


『――汝、世界を渡るにあたり何を望む?』


 そんなことを考えていると、”神”は俺にそう問いかけてきた。

 どうやら、異世界に行くために俺の希望を何でも叶えてくれるらしい。


 ……う~ん、正直めんどくさいから行きたくない。


 ネット小説なんかだと、チートをもらって大冒険したり、異性を囲ってハーレムを築いたりしてるけど、そういうのは物語だから面白い訳であって、自分が当事者になるなんてとんでもない。

 魔物と命がけのバトルなんて考えただけでもゾッとするし、ましてや人間が相手になるかもしれないなんて絶対に嫌だ。


 女の子だって、無理に付き合いたいとも思わない。

 そりゃ、気の合う人が居たらいいのかもしれないけど絶対って程でもないし、何人も囲うだなんて面倒事しかないと思うんだ。


 俺は家でごろごろ寝ていたいんだが……


 ……あっ、そうだ。

 だったら『行きたくない』っていうお願いをすれば、いいんじゃないか?

 そうすれば、異世界に行かなくて済むかも――


『――汝、世界を渡るにあたり何を望む?』


 ……あっはい、そうですか。

 やっぱり行かなきゃダメですよね~。


 む〜、困った。


 いくら神様だからって、こちらの都合を無視して異世界に送るなんてあんまりじゃないだろうか。

 ……まあ、文句なんて言った所で無駄なんだろうけど。


 あっ、でも異世界に行くためにこちらの望みを叶えてくれるっていうんなら、ある意味親切な神様なのかもしれない。


 最近読んだネット小説なんかだと、ろくなチートも貰えずに異世界に送られてハードモードの生活を強いられるなんてこともあるくらいだし。

 そう考えると何でも望みを叶えてくれるというのは、かなり運が良いのでは?


 せっかくだから、とびっきりのお願いを聞いてもらおう。


 う~ん。



 ………………



 …………



 ……



 ……あれ?

 ってか、よく考えたらこれって夢じゃね?

 普通に考えたら、こんなこと現実には起こり得ないし、突然のシュチエーションなのに何故かこの状況が理解できてるなんて、典型的な夢の中の出来事じゃないか。

 ……って、なんかさっきも同じようなこと考えてなかったっけ?


 …………まあいっか。


 なんか物を考えてると、頭が疲れて眠たくなってくるんだよね……


 ふぁ~。


 …………。


 ……まあ、起きてから考えればいいか。


 そんなわけで、おやすみなさい。


 ………………



 …………



 ……



 ……ぐぅ。


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