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Rd end (アールドエンド)  作者: 十画
第二章 旅立ち
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27 王国の秘密

 城の一階ロビーでは、王直属の精鋭部隊がフル装備で集まっていた。少数精鋭のため、一個小隊しかいないのだが、その実力は王国内でもトップクラスに位置する。


 中央の豪華な階段を武装したジーク王とニコレット、六人の大臣が降りてくる。


「我が精鋭達よっ、聞けっ! 我は今より封印されし地へと足を踏み入れる。王国内は既に敵の手の中である。この状況を覆すには、地下深くに封印された力を呼び覚ますしかない。」


(封印されし力……やはり魔王の狙うものがここにあるのね?)


 王が演説し、内容が予想通りであると確信するニコレット。既に城の外まで騒がしいので、かなり敵の侵略が進んできているようだった。


「まさにここが天下分け目の大勝負である! ここより先に敵を通すではないぞっ!」

「「「ハハーッ」」」


 その言葉を聞いて精鋭騎士達は己が使命を果たす為、持ち場へと素早く行動を移す。


「大臣達よ、後は頼む」

「ハハッ、お任せあれ」


 そう言うと複数の騎士を従えて、ロビー中央へと進むジーク王。


「さぁ、こちらへ。ニコレット殿」

「……はい」


 ピリピリした雰囲気の中、自分なんかが居ていいのかと、恐縮してしまうニコレット。


「どうしたのですかな? 王の間での威勢の良さが嘘のようですな」

「むっ……なんでもありませんわっ」


 ジーク王がニヤリと意地悪そうにニコレットを挑発する。煽られ耐性の低いニコレットは、ムッとしながらもジーク王について行く。


 そして、ロビーの床に刻まれた魔法陣が、六人の大臣によって光り輝く。いつの間にか等間隔に囲むようにして、詠唱をしていたのだ。


解錠(オープン)


 その言葉で一気に魔法陣が蒼く輝く。続けて呪文を唱える大臣達。


回廊接続(コネクト)


 蒼く輝く魔法陣が外側時計回りに、内側が反時計に回って接続が繋がったのか、ガチリと固定される。


「こ、こんな魔法が……」

「ふふふ……驚くのはこれからですぞ」


 初めて見る魔法にビックリするニコレット。驚くニコレットの顔を見れて満足したのか、ジーク王は愉快そうに自慢する。



 しかし、その時ーーーー。



 ドカァァン



 ロビーの天井付近の壁から爆発音が響き、砕けた壁と一緒に何かが落下してくる。ニコレット達の目の前に落ちてきた物体。それは緑色をした生体兵器であった。


「カハッ!」


 落下の衝撃で苦悶の声が漏れる生体兵器。すると砕けた壁からは空飛ぶ黒い生体兵器が、正面の門からは強引に門をこじ開けてくる巨大な黒い生体兵器がやって来る。


「な、何なのアレはっ!」

「っく、急げっ!」


 驚愕するニコレット。敵に踏み込まれては元も子もないので、急いでジーク王は大臣達に転移を指示する。我に返った大臣達が呪文を詠唱する。


転移(テレポート)


 すると魔法陣の中にいた者達が、蒼い光に包まれていく。空中にいた黒い生体兵器が突っ込んでくるが間一髪、黒い生体兵器の攻撃は間に合わず、地面を斬りつけただけであった。

 標的を見失ってしまった生体兵器達であったが、その任務は続行される。その場にいた者達の悲鳴と共に……。




 ______________________



 テレポートに成功したジーク王達。目の前の景色が一瞬で切り替わった事で動揺するニコレットと、数名の騎士達は明かりを灯さて周りを見渡す。


「ここがロンダーク王国の地下じゃよ」

「こ、ここが……」


 なんとか窮地を切り抜けたジーク王達は、床に寝転がっているガラクタに目を向ける。そこには至る部分が焦げていたり、傷だらけになっている緑の生体兵器が転がっていた。


「こ、この生体兵器は連れてきても良かったの?」


 心配そうに尋ねるニコレットだが、実はこの生体兵器はロンダーク王国でも割と有名な存在であった。主に子供達にではあるが。


「うむ、問題あるまい。そやつはこの国の英雄的存在でもある。確か名は……」

「ウッ……コ、ココハ?」


 タイミング悪く目覚めるガラクタ。ニコレットが手を差し出して、起こそうとする。


「ロンダーク王国の地下だそうよ、英雄さん?」

「チ、地下!? 地下なんてものがあっただなんて……」


 ニコレットの手を握り、上半身起こす英雄的ガラクタ。バイザーを暗視モードに切り替えて周囲を探る。


「随分古いようですね……ッウ、それよりもっ! 敵はっ!?」

「居ないわよ、テレポートでここに来たから」

「テ、テレポート!?」


 さっきまで戦っていたことを思い出したポンコツメイルだが、ニコレットがモデル立ちで優雅に答える。


「テレポートする時に、貴方がたまたま落ちてきて、そのまま一緒に飛んできたってわけ」

「ソ、ソンナことが……それにテレポートはかなり古い魔法。ソンナものがまだ使えたなんて……」


 簡単に説明するニコレットに、古の生体兵器が失われた魔法が残っている事に驚愕している。


「我が国の最重要機密であるからな。知らなくて当然じゃ」

「ジ、ジーク王、 何故ここにっ!」


 ジーク王がシレッと機密を洩らすが、目の前で使った以上、隠せるものでもないので教える。骨董品の鎧は今更ジーク王がいることに気が付いて驚いている。


「お主が勝手についてきたのだがな……まぁ良い、こっちじゃ」


 そう言ってジーク王が進んで行く。その後をニコレットと騎士達、最後尾にグリーンメイルが追従していく。


「ここはかつて、古の魔術師が作った迷宮なのだよ」

「古の……魔術師?」


 コツコツと歩くジーク王がこの場所の説明をする。


「我がダーク家の初代王が盟約を交わし、迷宮を護ると共に、あらゆる人種、あらゆる亜人を差別することなく共に生きる事を誓った場所とされておる」

「フム、当時相当に荒れていましたからな。私がこの国に居るのも、初代の理想が叶って、素晴らしい国となったのもありますからな」


 骨董品の鎧が昔を懐かしむように語っている。


「そしてこの場所にはある封印がされておるのじゃが、それが何なのかまでは分かってはおらん」

「……魔王の身体の一部」


 ニコレットがボソッと怖い事を口にして、薄汚いグリーンメイルが「えっ?」って顔をしている。


「かもしれんな……じゃが、どの道我らに残された道はない。何が封印されておるか分からんが、今はそれに掛けるしかあるまい」


 そう言って、さらに奥へとジーク王は進んでいくのだった。


(リヴィア、ラリィ、キアラ……どうか無事でいてちょうだい……)


 三人の無事を祈りつつも、ニコレットはジーク王を追いかけるのであった。奥へと進みながらも、グリーンメイルはバッテリーの交換や使い物にならなくなったパーツをパージしていったのだった。





最後まで読んで下さり、ありがとうございます!

今だ名前が定まらないポンコツロボ。今後どうなるのだろうか!


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