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02話この世界は...

早く書き上がったので更新していきます!

 あれから3年の月日が経った。


 俺もだいぶこの世界に慣れてきた。今ではもう家の中や庭を走り回れるくらいだ。 

 相変わらずアルベルトは毎日森に狩りにいっているが、肉がうまいのでよしとする。


 俺もそろそろ魔法とやらに手をつけていきたいが、魔法について書かれている本は特殊な文字で書かれていて読めないし3歳児がこの本を読みたいとねだっても許してもらえないだろう。

 こうゆう時は肉体を鍛えることに限る。ラノベでも精神と肉体は親密な関係になっているって書いてあったしな。今俺にできることは筋トレだけってことだ。



 そういえばアルベルトは何の仕事をしているのだろうか。毎日狩りで獲物を捕まえてくるとはいえ、野菜や他の生活物資を手に入れるためにはお金が絶対必要だ。

 だが、俺はアルベルトが働いているところを見たことがない。

 本当に大丈夫だろうか。



 今日アルベルトが帰ってきたら俺に本をくれた。

 この世界の言葉の教科書みたいなものだった。

 この世界はあまり読み物が復旧してないだろうから高価なものなのだろう。

 ありがたく使わせていただく。感謝だ。



ーーー



 それから一ヶ月が経った。


 この世界の言葉はほとんど覚えた。今まで耳で聞いていたからかすぐに習得できた。英語を覚えるには4000時間必要だと言われているが、3歳までずっと聞いてきたのだから余裕でクリアだ。それから、魔法について書かれている本を読んだ。タイトルは魔法全書でこの世界の魔法の使い方や術式が書いてあった。


 1.魔法は初級、中級、上級と分かれている。一人前の魔法使いは中級魔法が使えるらしい。


 2.魔法は詠唱、魔法陣のどちらでも使用可能。


 3.魔法は自分に適性のある属性とそれに近い属性だけが使える。火、水、土、風の基本四属性から、水と土の系統属性の雷や土の系統で鉱物属性なんてものもあるらしい。

 基本四属性に適性のある人は少ないらしく、選ばれた人のほとんどが宮廷魔法師団などに入団できるエリートらしい。普通は自分の属性と近い属性しか使えないが、基本四属性に適性があるとその属性に関わりがあるものは全て使うことが可能使うことが可能だからだ。


 4.基本四属性とは別に、治癒、神聖、光、闇属性があるらしい。これらは適性のある人間が少なく重宝されるみたいだ。


 5.初級、中級、上級とは別に固有魔法があるらしい。その人が編み出した独自の魔法でこれが使える人はみんな宮廷魔法師団団長レベルの強者らしい。



 なるほどな。火、水、土、風を中心として樹形図みたいに系統が広がっているのか。

 適性が何なのかは15歳の適性の儀ってやつでわかるらしい。

 同じ適正でもSSS〜Fの段階で評価され、それが高いほど強い魔法が使えるってことね。

 魔力とかについては何も書かれていなかったけどどうなんだろうか。

 やっぱり魔力は高めておいた方がいいんじゃないか?やり方わかんないけど。

 ともあれ、俺にできることはまだ筋トレだけのようだ。



ーーー



 あの後、アルベルトに何の属性に適性があるのか聞いてみた。

 アルベルトはだいぶ渋っていたが、生属性だと教えてくれた。

 治癒属性の系統属性らしい。

 植物を育てたり生き物を若返らせたりと生命力を与える魔法が多いそうだ。

 それだけ聞くとすごそうなのだが、魔力依存であまり使い勝手の良いものではないらしい。

 それでこんな森の中に住んでいるのだとか。



 お姉さんの属性は何なんだろうか。

 優しそうだし治癒の系統を使っていそうだ。

 そんなことを考えながら、キッチンで昼食を作っているお姉さんに話しかけた。


 「あの、何の属性に適性があるんですか?」


 「私は樹属性よ」


 「どんな魔法があるんですか?」

  

 「私が使えるのはちょっと植物を育てることくらいよ。でも上級だと樹を操る魔法もあるみたいね。あと、私のことはシャーロットと呼んでちょうだい。」


 「わかりました。ありがとうございます。」


  いやはや、俺としたことが3年間一緒に住んでる人の名前も知らないとは。

 不便で無かったとはいえ失礼だったな。

 それにしてもシャーロットの魔法はアルベルトと似ていたな。

 違う属性でも同じような影響をもたらすこともあるのか。勉強になるな。



 俺はどんな属性に適性があるのだろうか。楽しみで仕方がない。



 

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