プログラム4
やぁ!巷でどっかのBOSSの下位互換とやら?の魔王と言われているカースだ。今日も自由が無いままだ。ところで、下位互換とはいったいなんなんだ?プレイヤー達が、コイツはナントカの下位互換だから練習になるよな!とか言っていたんだよな。これは絶対に讃えられていないのはわかる。練習にされてる?まぁ、いつかわかるかな……。
そうだ、この前この世界がアップデートされたらしいぞ。なんか、エリアが増えたとか敵が増えたとか色々言ってたな。殺されながら聞いた話だから薄っすら聞こえだが。そんなに敵が増えたりしているにも関わらず、私自身や周囲のところには何の変化もない。プレイヤーも来る人数が減るわけじゃないし。なんなら、私の城に敵を増やしてくれても良いのになぁと思うのは傲慢であろうか?おのれ運営め!この憎たらしいプログラムめ!少しは私に良い思いさせろよ。
ギィ。
あ、今日のプレイヤーか。今回は勝てるかな。まぁ無理なんだろうが……。
「素材集めも楽じゃないよなぁ。これから新エリアで色々とあんのに、なんであのアイテムの合成素材はこいつからしかドロップしないんだよ」
私しかドロップしない?経験値とかじゃないのか?倒しに来る目的がイマイチわからんところもあったが。私を倒すと何か貰えるのか……。なるほどそれがドロップか。
「まったくさぁ、運営もそろそろ楽に素材が手に入れれる方法考えてくれないかな」
そんなに私を倒すと良いことがあるというのか……。どんな素材のアイテムなんだろうか?いやいや、素材のために殺される魔王ってなんだろうか?それにしても、プレイヤーも運営には苦しまされているのか。だがしかし、お前達はこのプログラムという厄介な敵はいないんだから羨ましいな。自由に動けないとか無いだろ?ほら今だって軽々と私の攻撃を避けて、反撃を思いっきり喰らわしてくる。あーー、そろそろ死ぬな……。
はい、リセットされた。また負けたか。なんかもう負けるのが定番になってるな。そろそろ悔しいとか感じない……。わけでは無いけども、結果がマンネリ過ぎて退屈だわ!はぁ、なんか私にもドキドキな展開をくれんか。ん?またプレイヤーかよ、少しは休憩したいよ。
「……」
おい?なんで……。このプレイヤーは裸なんだ!パンツしか身に付けてないぞ!なんか変な奴が来たな、おい。なんでこんなのがここまで来れた?
「……」
ヒュン。
うわぁ、無言で剣を振ってきたよ。反撃……。あれ?なんで避けないんだ?なんだこいつ、なんでこんなに攻撃を避けない?何を狙ってる?しかも、最初の攻撃からまったく反撃をしてこない……。あ!わかったぞ。このプレイヤーとても弱いな!初心者の中でもかなり弱い初心者だ!なにかの間違いで私のところに来てしまったのか?フッ可哀想に。しかしながら残念だったな、私は手加減できないのだ!恨むなよ!
「そろそろ良いかな」
うん?なんだ?
「はーーい、残りの体力が1になったので倒します。皆んな見ててね」
何を言ってるんだ?訳の分から……。
ザシュ!
ん?え?早!何された!というか、なんだこの裸プレイヤー!いきなり動きが早くなったぞ。
「はい、次行くよ!」
ふん!所詮は残りの命がわずかなプレイヤー!勝てるとでも……。
目を覚ますとリセット状態。この世の中にはまだ不思議な事がありそして、わからない事が多い。さらに、裸は怖い。