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プログラム38

「スカスカの城。カス城。ボロ城。えっと、違法建築城。それから……」


「お前は……。今度は何を言ってる」


「プレイヤー達からのこの城への印象ですよ。カスが居る城はこんな城になるもんだって言ってるプレイヤーもいましたし」


わぁ、言い返せねぇ。この城この部屋以外はボロだし。野良の魔物が住み着いてるっぽいし。普通に穴空いてたなぁ。


「酷いですよね。私達の城にそんな事を言うなんて。ボロなんかじゃないですよね! まったく」


「え?」


「どうしたんですか?」


「いや、この城はボロだろ」


「何を言ってるんですか魔王様。この部屋を見て何処がボロ城だと? 立派な城の部屋ですよ!」


そういえば、こいつってこの部屋から出た事なかったんだっけか?

あの時の城内を動き回るプログラムが発動していた時もこの部屋に居たんだったな。そしたらこの城の事はこの部屋が全てになっているのは当たり前か。


「マールさん。落ち着いて聞いてください」


「なんで敬語なんですか」


「私はこの城内を歩き回った事がある!」


「そういえば……。魔王様が何回かこの部屋に居ない時がありましたね」


「え? 1回だけの筈なんだが」


「他の時はなんか見た事のない奴が魔王様の席に座っていましたね」


なんだそれは……。この部屋に、この椅子に私以外が座っただと?一体何者だ。

まぁとりあえず今はその事は後にしておこう。マールにこの城の残念な現状を教えねば。


「とにかく私は城内を歩き回ったのだ! そして現実を知った」


「そんな大袈裟な」


「壁がヒビだらけでもか?」


「はい?」


「おそらくどこかに穴が空いていて、そこから野良魔物が入っており城内に巣を勝手に作っていてもか?」


「え、や、その」


「さらに! プレイヤー達に何かを売るっている商売人が普通に無傷で居座ってるし、謎のプレイヤー達が触れたら元気になる大きなクリスタルまである。ここまで聞いてこの城がどれだけ駄目な城かわかるだろう?」


「えっと……。嘘なのでは?」


「残念ながら全て本当なのだ。私は決してカスではないが、カスな城には住んでいる事は認めざるえないな」


「もちろん処置済みですよね? もうちゃんとした城になってますよね?」


「そうできたら良かったんだけどなぁ……。自由に動けないからさ、何にもできないからさ、わかってくれよ」


マールは沈黙した。まぁ、衝撃だよな。私もあの時はこれが私の城の現状なのかって泣きたくなったからな。


「私が今すぐになんとかして来ます!」


「いや、お前も私と同じで自由には動けないだろ。たからこの部屋から出て壁を直したり、商売人追い出したり、色々できんぞ」


またマールは沈黙。背中からなんとも言えない哀しみが……。私はなんで声をかければ?


「私って絶対に職場に恵まれていないですよね……」


「何を言う。上司の私は優しいのだからまだ良いだろう!」


「……」


何故無言なのだ。不満か?不満なのか?私では問題ありなのか?

少し暗い雰囲気でその後プレイヤー達と戦う私達であった。

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