あとは任せて
卒業パーティーの前日、なぜか王子から送られたドレスに身を包み会場へ向かう。
エメリたちと合流し、お世話になった教師たちや付き合いのあった同級生たちと別れの挨拶を交わす。
多くのご令嬢に囲まれた王子が助けを求めるような視線があった気がしたが、気にしないことにしておいた。
どのみちパーティー中はシャールじゃなくてシャーロットだし、手の出しようがないので放っておく。何かを頼むなら見習いたちにしてくれ。
なんの騒ぎも起きず、無事に卒業パーティーが終了。
翌日、城に向かい陛下の執務室で俺が候補者とした令嬢たちを、陛下や宰相、父上たちに報告。
「…………以上6名が適任かと」
「そう、か」
俺の報告を聞いて難しそうな顔を陛下。
「何か問題でも?」
「あ〜、いや、予想していた令嬢がいなかったものでな」
部屋にいる全員が頷く。
父上が陛下の肩に腕を置く。
「フレッドをより理解してるのはどっちか勝負だな。親か親友か」
「それなら、私はエメリちゃんだと思うわ」
王妃様が言うと、それぞれ候補者の令嬢を名前を言い始める。
もはや賭けの対象みたくなってるが、まあいい。
全員が期待していた令嬢も入れて、候補者は7人になった。
後のことは陛下たちに任せるとして、卒業後の話を少し――。
王子は次期国王と認められて正式に王太子に。
イザベラとエメリ、マリーヌは候補者として現在王妃教育を受けている。
王子に選ばれなかったしても、侍女になることも多いため知識として入れておくそうだ。
ソフィア皇女はクロードとの婚約の話が進んでいるらしい。
お互いの親が、この機を逃すわけにいかないとスムーズに決まったとか。
ルイは卒業後、城で働くために試験を受けて合格。どの部署になるかは分からないが、宰相の目に止まったようで、おそらくそこで働くことになりそうだ。(推薦状は書いた)
ジョルジュは正式に騎士として勤めている。
実力がかわれ、よく王子の護衛に駆り出されるようだ。
俺は現国王と父上の手伝いをして過ごしている。
主に裏方の仕事をしていて、表に出ることは少ない。
それと協力者を全員見つけ出せたら、願いを一つ叶えてくれる父上との約束はちゃんと叶えてもらえそうだ。
シャーロットとしての仕事はこれで終わり。
あとは王子次第だ。
拙い物語を最後まで読んでいただきありがとうございます。
ハリエットのその後など、サイドストーリーでちょこちょこと書いていけたらと思っています。




