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無名のご令嬢の誕生

  翌日、無理やり王城に連れてこられた俺は、王妃様の侍女さんたちに女の子みたいにさせられていた。


  カツラを被されて結われて、軽い化粧をされ、簡素なドレスを着せられる。


  銀色のふんわりした髪、長い睫毛、ほんのりあかい頰、華奢で小柄な身体つき。


  結果、()()()()()()()ならご令嬢の男が完成した。


  宰相さんとヒゲのおっさんたちの不快な視線を感じたので睨みつけて黙らせたら父上に頭を叩かれた。自分のことは棚に上げるようだ。


  ちなみに王妃様は上機嫌で俺を着せ替え人形を見るような目で見ている。(侍女と一緒にである)


  陛下がここにいないので、陛下の下まで愉快なおっさんたちと一緒に向かう。


  国の重鎮に囲まれて歩くご令嬢として、奇異な視線を注がれたので、怯えてる令嬢っぽく振る舞ったら、今度は哀れみのような視線が多くなった。


  実際、女装がバレてしまうのが怖いので心の中は常にビクビクしている。これでバレたら一生の恥とも言える。


  いくら勅命だといっても、恥ずかしものは恥ずかしい。

 全く、どうしてこんなことをしなくちゃいけないんだ。


  陛下の下までたどり着き、女装姿を見せるとたいへん驚かれた。


「本当にシャールなのかと疑いたくなるくらいだ。素晴らしい」

「だろ」


  想像以上だと驚かれて、それに父上が同意をする。


  想像よりもおかしければ、この作戦をやらずに済んだのに。


「ああ、そうだ。シャール、学園ではシャーロットと名乗りなさい。クレヴァン家の遠縁の男爵家ということにしてある」

「……わかりました。精一杯頑張らせていただきます」

 

  今できる抵抗としてわずかに返事を遅らせる。


  もう少し上の爵位の家を用意したかったらしいが、できなかったらしい。


  シャール改め、この姿のときはシャーロット・ルーチス。

  侯爵家の令息ではなく、男爵家の令嬢だ。

 

  ああ、本当に本当に面倒になった。

  通うならせめて、シャールとして行きたかったなんて思うけどな。

シャールは声も低くないので、スカートをはくだけで女の子に見えなくもないですが、認めたくないシャール。

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