一年生編、おまけ:誰かの独白
時間的には、中間報告と同時期です。
早くに家に帰りたい。
自分の才能のなさに腹が立つ。
幼い頃はなんでも上手く出来る兄さんに嫉妬をしていた。
成長するにつれて嫉妬は尊敬に変わり、僕はただただ兄さんの力になれない自分の才能のなさを恨んだ。
父上やその上司たちに、大変な苦労を子供ながらにさせられる兄さんを支えることができない自分にどうしようもなく腹が立った。
同士からの手紙で知る兄さんの『今』。
思わずビリビリに破いてしまったが、仕方がない。
兄さんの苦労は計り知れない。
ああ、どうしてこんなにも僕は役立たずなんだ。
今すぐにでも兄さんを手伝いに家に帰りたいが、修行も中途半端に家に帰れば兄さんに叱られて悲しい顔をされてしまう。
それは絶対にダメだ!
父上に怒られるのはいいが、止めに入る兄さんがを苦労をしてしまう。それも避けねば。
やはり、さっさと免許皆伝するしかないのか。
あと五年はかかる?
そんなものしるか。
一年以内にものにしてやる。
兄さんを支えるべく僕はいるんだ。強くなるためといえ、こんな国外にいる場合じゃない‼︎
シャールの周りはこんな人間ばかりです。