80・ナスカVSメテス
前話の番外編ですが、慌てて書いた物を見直しもせずに掲載したので、所々おかしな文章になってしまいました。
今は忙しくて出来ませんが、その内に修正したいと思っています。内容は変えませんが修正したらご報告します。
申し訳有りませんでした。
☆
エウデモル様が気をつけろと言っていた【反逆の勇者】メテスが現れた。
危険な相手だけど、ルタ提督を逃すわけにはいかないな。
「ルル、ウォルナットの方を頼む。多分相手はお前より格上だ、無理はするなよ」
「はい、ナス兄様の邪魔はさせないようにしてみせます!」
ルルがウォルナットに向かって跳躍し、爪を立てる、空を飛んでいるウォルナットは難なく躱してみせるが、ルルも《亜空間移動》と《影移動》を駆使して何とか食らいついている。
これならすぐにやられる事はなさそうだな。それでも長くは持たないかもしれない。
俺は改めてメテスに向き合って構えをとる。
「弟分が頑張ってくれてる、こっちも勝負を急いでもいいかな」
「うん、ルルくんだっけ、凄い頑張ってるね。僕達も頑張らないとね」
フッ
メテスの姿が消える、俺は《魔素感知》を最大限まで高める。左か!
フッ
僅かに感知した魔素に向かって、左の拳を打ち出す。拳の前に現れていた姿はまた消える。
ドコッ
右に現れたメテスの右の蹴りを右腕でギリギリでガードする、右腕の痺れが増した。
フッ
直後に消えたメテスの魔素を再び探し、上空に感知した魔素の元へと《亜空間移動》する。
ガシッ
俺の《亜空間移動》を待ち構えていたメテスの踵落としが、出現直後の俺の頭を襲う。
両腕をクロスさせてギリギリでガードした。
駄目だ《亜空間移動》ではメテスの《瞬間移動》を全く追いきれない。
「こんなのどうかな?」
ブワァ、フッ
空中にいる俺を上から真下へと吹き落す突風が襲い、俺の体は真下へと落ちていく。
下からは既に《瞬間移動》していたメテスが、下から上へと蹴りを突き上げている
フッ、フッ
その蹴りを《亜空間移動》で躱すが、メテスは《瞬間移動》で俺の移動先へと先回りしている。
ガッ、ゴン、フッ、ドコッ、バッシャアアン
先回りしていたメテスの左足の横蹴りを右腕でガードしたが、俺は後ろに飛ばされ、突然何かにぶつかり止まる、な、何だ、壁? 何が起きたのか、混乱した俺の頭上に現れたメテスが回し蹴りを振り落とす。
左肩にマトモに蹴りを食らった俺の体は海へと落とされた。
ギチイイィィ、フッ
水中で俺の身体が海水に締め付けられる。俺は小型船内の影を認識して《影移動》で海から脱した。
「げほっ、ごほ、ごほ」
「どう? 《風操作EX》と《水操作EX》だよ。突風吹かせたり、逆に風を止め固めて壁にしたり、水で締め付けたりと多彩な攻撃が出来るでしょう」
「本当は海に落とした時に海面も壁にしたかったんだけどね、君が《瞬間移動》を警戒して、わざと加速して海に飛び込んだから間に合わなかったよ」
「げほっ、た、確かに便利なスキルだな、驚いたよ」
「まだやる?」
「ああ、どうせだからもう少しお願いしたいね」
「そっか、じゃあもう少しやろうか」
『ナビ、《根性》を使う、サポートしてくれ』
『しかしマスター、この相手を5秒以内に倒しきれる確率は20%しかありませんが』
『0よりは良い。それに俺が思っていたよりお前の確率は高かった』
「俺のとっておきも見てもらえるかな?」
「なに、なに、ちょっと楽しみかも」
『行くぞ、ナビ』
『了解です、マスター』
「いくぞ、根性おおぉぉぉぉ!」
ドンッ
「え、速っ!」
ガシッ
一瞬で飛び込んで放った右拳がしっかりと掴まれた!
『続けて下さいマスター、残り4.9秒です』
「うおおおぉぉぉぉ!」
ガッ、ガッ、ガシ、ガッ、ガシッ、ガガッ、ガガッ、カカガッ、ガガガガッ
「ちょ、何、速っ!」
既に60回は攻撃しているが、メテスは全て止めている。マジかよ。
『考えないで続けて下さい、残り3.5秒です』
「でありゃああぁぁぁ!」
ガガッ、ガガガガッ、ガガガガガガッ、ガガガガガガガガガッ、ガガガガガガガガガガガガッ、ゴン、
「痛っ!」
左の拳が1発入った!
『続けてマスター、残り2.1秒です』
「ああああああああぁぁぁぁ!」
ガガガッ、ガガガガガガッ、ゴン、ガガガゴン、ガガガガガガガガガゴツガン、ガガガッ、ドコッ、ガン、ドガガドガガゴン、
「痛っ、速いって、間に合わっ!」
いけるぞ、もっと、もっと速く!
『そのまま続けて、残り1.5秒』
「行けえ、ナス兄様!」
「メテス、耐えて!」
いつの間にか、ルルとウォルナットも戦いを止めて、ナスカとメテスの戦いに見入っている。ルルは既にボロボロにやられているが、その目はナスカへの期待で光り輝いていた。
「ぬありゃあああぁぁぁ!」
ドガガ、ドガ、ガガガッ、ドコッ、ゴン、ズドン、ズドドド、ガッ、ズドドドドドドド、ガガガッゴン、ズドドドドドドドドド、
「がっ、ぐふ!」
『続けて、残り0.8秒』
いける! 止まるな! 速さを重視しろ、もっと、もっと速くだ!
「ぬうりゃああぁぁ!」
ドガガツドガゴドドドド、ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ〈ガッシイイィン〉
何だ? う、腕を掴まれた? メテス? 違う、もっと巨大な、な、何だ? 何に掴まれた?
『小僧が何を調子に乗っている、あたいのお気に入りに気安く触るんじゃない!』
『逃げて下さい、マスター』
で、デカイ、何だコイツは? り、竜か!
至近距離で腕を掴まれ、余りに巨大な為に全体像が掴めなかった。間違いなく竜だ! ヤバイ!
『くたばりな、小僧!』
口が開いた、ぶ、ブレスか? コイツ、自分の腕毎ぶっ放す気か! 駄目だ、振りほどけない、クソ、耐えろ! 耐えるしかない!
『マスター!』
ま、まだ《根性》の残り時間は残ってる、力を集中して耐えろ、耐えろ〜!
カツ、ズシャアアアアアアアアンーーー
「ナス兄様あぁぁ!」
竜のブレスを浴びて、ナスカは海の中まで吹き飛ばされてしまった。海中へと消えたナスカを追って、傷だらけのルルも海へと飛び込んで行く。
海を割るかとも思われた暴風のブレスも、次第に海のクッションに吸収されていった。
海面を荒れ狂っていた白波も少しづつ消えていき、世界は静寂へと変わっていった。
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