67・ナスカVSナーガラージャ
27日の0時頃に投稿予定でしたが、なろうの臨時メンテナンスの予定が入ったので、今日、投稿します。
次回の投稿は29日の0時頃を予定しています。もう暫くの間は隔日更新になりますが、お付き合いください。
総合評価が100ptを超えました。PVアクセスも11000を超えています。無名作家の初投稿作品を応援して頂き大変感謝しています。
これからも頑張って更新していきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
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俺はあえてナーガラージャに喧嘩をふっかけた。どうせ戦うのならば、今の俺の実力を再確認しておきたかったからだ。
「貴様、魔獣ナーガラージャを舐めてやがるのか? 俺たち親子3頭をまとめて相手するなどと」
「良いではないですか親父殿、拙者も出来れば直接にお相手して頂きたかったところです」
「そうですわね。わたくしも兄者と同じ意見ですわ、親父様」
タツキに聞いていた通りの好戦的な種族みたいだな、ナーガラージャは。
「舐めてる訳じゃない。ただ俺は、お前達に充分納得した上で仲間になって欲しいだけだよ」
「お前達の強さがタツキに聞いている通りなら、俺は負けるかもしれない。だけどそれでもお前達を納得させられる自信はあるよ」
「・・・。そうか、舐めているわけではないのだな」
「ならば俺達も本気で相手をさせて貰う。タツキ様もそれで構わないな?」
「ああ、我に遠慮することはないのだ。存分にやるが良い」
タツキに確認を取ったって事は、やっぱりタツキのことは認めてるんだな。
『存分にやれとは言ったが良いのかナスカ? 此奴らは本当に強いぞ。ブルジ山の四獣だからな』
『具体的にはどんくらいかな?』
『攻撃特化のグリフィンや防御特化のシザータートルよりはバランス型のフェンリルに近い感じなのだ。フェンフィンとフェラーとフェリを同時に相手にすると思えば良い』
『ただし少々変則的だかな。なにせ此奴らは蛇じゃ。体全体が筋肉の塊だと思った方が良いのだ』
『フェンフィン、フェラー、フェリを同時にか。簡単に言ってくれるな。まあ、頑張ってみるよ』
俺もこの1年と8カ月の成果を試してみたいと思ってたんだ。簡単に負けることはできないよな。
さすがにタツキには勝てないけど、最近の戦闘訓練ではグライスにも勝ち越してる。
東南諸国の動きも気になるし、今の俺の力を再確認することは必要なことなんだ。
俺と3頭のナーガラージャ。
他の獣達は、俺達から距離を置いた。その中には俺とタツキの影にいた、ルル、ポンキチ、ラスリル、リリ、キキ、トト達もいる。全ての獣達が俺達の様子を見守る。
そんな中で俺達は互いに対峙する。
「それではいきますよナスカ殿。俺達ナーガラージャの力を存分にお見せしましょう」
「ああ、俺の実力をしっかりと見定めてくれ」
先ずは思考を加速。そして俺は自分の身体に重力魔法をかけて、接地面に圧力をかける。そして思いっきりジャンプすると同時に、重力を上向きに移行して体重をなくす。
「ウィンドブースト展開!」
上空高く飛び上がった位置から、風魔法のブーストを両足に展開。ナーガラージャの族長に向かって急降下する。
更に重力の向きを族長に向けて加速していく。
最近の俺の戦闘方法の基本となっているのが重力魔法だ。絶えず自分に重力魔法をかけ続け、その向きを修正し続けている。
今回の戦闘で攻撃魔法を使うつもりはない。
相手を殲滅することが目的ではないし、自分の今の実力を確認したいからだ。
俺の切り札は《根性》である。《根性》使用時にメインとなるのは格闘戦なのだから、俺は日々、格闘戦の向上に努めているのだ。
俺はナーガラージャの族長に迫り、右の拳を振り下ろす。右拳に局所的にも重力をかけ、右肘にもウィンドブーストを展開して更に右拳を加速させる。
ドゴオオン
「うぐっ!」
族長の顔面を狙ったパンチだったが、族長は伸び上がるようにしてお腹でそれを受けた。硬い! 確かに筋肉の塊で異常に硬いが手応えは充分だ。
バシィン
「なに?」
族長は下方に飛ばされ、湖に沈みながらも蛇の尾で俺を上空に弾き飛ばした。
ヒュッ、バシン
ドシィン
「あがっ!」
上空に飛ばされた俺に向かって、息子が蛇の尾で攻撃。
それを俺は左の蹴りで蹴り飛ばしたが、続く娘の尾の攻撃を左の側頭部に受けてしまう。
ヒュッ、グルグルグル
「うぐあぁぁっ」
体制を崩した俺の体に、息子の尾が襲いかかり巻きつかれてしまった。苦しい! 凄い力だ!
「うぐあ、がああぁぁ」
ヒュッ、バッシャアァン
締め上げられ、息の出来ない状態だが、俺はその体制のまま重力魔法と風のブーストで湖に飛び込み、息子も湖に引きづりこむ。
『グラビティジュエル!』
『アイスロック!』
攻撃魔法は使わない予定だったが、このままでは蛇の締めつけからは逃れられない。グラビティジュエルで息子に圧力をかけ、締めつけが緩んだ隙にアイスロックで息子の回りの水を凍らせて閉じ込めた。
パシャアン
ヒュッ、ドガァン
「がはっ!」
水中を脱出した俺に向かって、族長が水面を滑るように向かってきて体当たりしてきた。その頭突き攻撃を俺はまともにもらってしまった。
グルグル、ガシ
「ぬがあぁぁ!」
グシャ!
「ぎぃああぁっ!」
族長が俺に尾を巻きつけてようとするのを、寸前で左腕をねじ込み僅かに隙間を空けさせた。
俺は巻きついてきた胴体に向かって、右肘と右膝で挟みつけるように打撃を加えた。
ヒュッ、ガシ
悲鳴を上げた父を助けるように、娘が尾を伸ばしてきたが、俺はその尾を捕まえた。
ブウウゥゥン、ドガァァァン
「うぐあっ!」
「ひぃぎぃっ!」
俺は娘の尾を、思いっきりぶん回して族長に向かって投げつけた。娘と族長はぶつかり合い、共に悲鳴を上げた。
「そこまでだ! これ以上の戦闘は命に関わること故に我が許さぬのだ!」
ここでタツキが戦闘を止めた。いや、止めてくれた。
これ以上は俺がやばかったと思う。
☆
「お見事でしたナスカ殿。俺達3頭を相手にここまでの強さとは感服いたしたした」
「いや、さすがにブルジ山の中腹を任される四獣の一角です。俺の方がやばかったですよ」
「改めて俺達ブルジ山西北の獣達は、ナスカ殿の陣営に加えていただきます。何でも遠慮なくお命じ下さい」
「ありがとうございます。俺達も心強い仲間が増えて、嬉しい限りですよ」
俺達は新しい仲間達に名前を贈った。
魔獣ナーガラージャの族長には、タツキがナーガラートルの名を贈った。
残りの名付けは俺が行った。
ナーガラートルの息子にナガラ、娘にはガラジャの名を付けた。
西北の森に住む魔獣マナバイソンの族長にはブルズ、息子にジョダン、娘にはエアの名をそれぞれ付けさせてもらった。
ブルジ山北部に新しく築く予定の街については、後日にタツキが中心となって細かく決めていく事となった。
その時に残りの森に住む獣達の名付けも行う。
本人様の希望で、霊獣シザータートルの次女のシザール、魔獣ナーガラージャの娘のガラジャ、魔獣アラクネスパイダーの娘クネクモ、魔獣マナバイソンの娘エアが、俺達と共にアスリ市に向かう事となった。
また一つ、自分達の足元を固める事が出来た俺達だが、まだ一つ、心配事があった。
ラシリア大陸東南の諸国が、おかしな動きを見せ始めていたのだ。
ブルジ山周辺は、完全にナスカの管理する土地となりました。
次回の1話を挟んで、物語は第3章の核心に迫っていきます。
その前の次回の話では[能力はチート・・・]の話がいよいよリンクし始めます。まあ、まださわり程度ですけどね。
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次回の投稿は29日の0時頃を予定しています。もう暫くの間は隔日更新になりますが、お付き合いください。
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お手数だとは思いますが、何卒宜しくお願いします。
連載中[能力はチートだけど・・・]
この小説とリンクする作品です。
↓
https://ncode.syosetu.com/n8548fz/
互いに独立した自己完結する作品に仕上げる予定です。
こちらもよろしくお願いします。




