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不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第3章 東南諸国編[プロローグ]
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64・魔獣の宅配便

 ガンモン大河流域の調査に向かいました。

 ガンモン大河に向かって真っ直ぐに西に進み、到着した場所がシモーセだ。そこは草原地帯に湿地が入り組んでいる場所だった。

 このシモーセ地を治めていたのはケルピー族だった。そしてこの地は、危険な状況に陥っていた。


 ケルピー族族長の話では、海から上がってきた水生魔獣のクラーケンが住み着いてしまい、それが暴れまわり困っているというのだ。


 族長の依頼で、俺達はクラーケンの討伐を決意した。


 そのクラーケンは知恵なき魔獣でランクはSの中でも上位の個体だった。しかも初の水中戦闘。

 かなり苦戦する事になったが、ケルピー族にも助けられて、無事に討伐する事が出来た。


 ケルピー族は大変感謝してくれて、俺達の国の一員として、庇護下に入りたいと申し出てきた。それならばこの地に新たな拠点を作りたいと思い、その事をジベルト国の王、吸血鬼のシヴァルに相談した。


 シヴァルは獣王と過去に面識があり、その事を獣王側に伝えてくれた。


 ガンモン大河は川幅の広い場所が多く、シモーセ付近の川幅は8キロもあった。


 渡航が困難な事もあり、川を渡らないという条件で、拠点の建設を許可してくれた。


 こうして俺達は新たな水資源を獲得するに至った。


 ガンモン大河は海と繋がり、その特殊な流れで特異な生態系を持っている。今までの湖とは全く違う水資源を獲得出来たのである。


 アスリ、西ファスルト、西セコード、ゼガ、シモーセ、5カ所の拠点を得て経済的に潤い始めたアスリ獣国だが、それは東西に伸びきった形になっている。

 ここで問題となるのが、輸送、物流だ。


 水産物の輸送は、その鮮度を保つ為にも早ければ早いほど良い。この問題を解決した事が、アスリ獣国の急激な発展につながったのだ。



 旧ニスリーン王国内戦からの度重なる戦闘、《絆の協和》に繋がる魔物達の急激な増加は、俺達の能力を大幅に上昇させた。

 その中で俺が新たに得た能力と《絆の協和》《魂の協和》の変化が物流革命を起こす事になったのだ。


 俺が新たに得た能力は《亜空間操作》。《亜空間移動》と《亜空間収納》、そこに亜空間魔法が統合されて生まれたスキルが《亜空間操作》だ。


 そして協和の変化である。

 現在、俺、マリ姉、メソ、タツキの4人は《魂の協和》より更に上位互換に当たる《協和の共用空間》というもので繋がっている。


 《協和の共用空間》では既に距離的な制限がない。複数の同時通話も可能。そしてそれは下位互換の協和で繋がる者たちにも可能である。

 つまり、俺達4人は、協和で繋がる誰とでも何処に居ても何人とでも同時に話せるのだ。


 そしてもう一つ、この《協和の共用空間》の中にスキルを入れられるのだ。全てのスキルというわけではない。

 俺の《根性》や《亜空間操作》、タツキの《竜化》等の特殊なものは無理だったが、タツキが新たに得た《亜空間移動》と《亜空間収納》は入れる事が出来たのである。


 この《協和の共用空間》の中にあるスキルを俺達4人は自由に出し入れ出来るし使用も可能。それどころか、俺達と《魂の協和》で繋がる者達もこのスキルが使える用になる。


 俺達に繋がりを持つ者達で、イスラン定例会議の前から繋がっていた者達は全員《絆の協和》から《魂の協和》に現在は進化している。

 最近仲間になったばかりのケルピー、ブラックタイガー、レプティリアンなどは《絆の協和》なので無理だが、それ以外の《魂の協和》を持つ者達は《亜空間移動》も《亜空間収納》も使えるのである。


 更には俺達4人か持ってないスキルでも、協和に繋がる者達が持っているスキルは、それを俺達が引っ張りだして、《協和の共用空間》に入れる事も出来る。もちろん全部が全部入れられるわけではないのだが。


 現在は、入れられるスキルで有用なものは全部入れてある。

 それになんと《NAVIGATOR・EX》と《ANNA・EX》は現在《協和の共用空間》の中にある。試しに入れてみたら入っちゃったのだ。

 なので《魂の協和》で繋がる者達は誰でもナビ先生やアンナの意見を聞くことが出来るのである。


 余談だが、ゲルキメン元男爵とテス叔父さん一家とも《絆の協和》で繋がった。名付けもしてない(テス叔父さん一家にはクライムフォールの姓は贈ったが名付けではない)のに不思議な事である。


 大分話しがそれてしまいましたが、物流革命の話しに戻しますね。


 先ずは、街と街との間を亜空間移動する。そうすると亜空間の道が出来る。この道を俺は[亜空間トンネル]と名付けた。

 次に[亜空間トンネル]を俺が《亜空間操作》で補強し、その場に固定することに成功したのだ。

 俺の仲間達の多くは《亜空間移動》が使えるので、この[亜空間トンネル]をいつでも使用出来るし、《亜空間収納》を併用すれば、大量の荷物を一瞬で運ぶことが出来るのだ。


 俺はこの[亜空間トンネル]を街と街の間に張り巡らせた。更に各国の許可を得て、南ニスリーン連合公国の各公国の大使館、ラース国のセントラルチェン市にある大使館、ジベルト国の大使館、クライムフォール商会の各支店にまで張り巡らせたのだ。


 結果、アスリ獣国は物流の中心地となり、人、物、金が集まる経済大国となった。


 現在アスリ獣国の首都の人口は人と魔物を合わせて30万人を突破してアスリ市となった。


 都市化が進むアスリ市の整備も順調に進んでいる。元々アスリ市は小さな土地ではなく、広大な複合都市だ。


 急速に都市化が進む平野部の中央地区。

 避難場所としての側面が強いが、ブルジ山の地熱を利用した温泉地としても有名になりつつある洞窟地区。

 希少な薬草の群生地であり、狩猟地区でもある西の森区と東の森区

 水産業が主体だが、牧畜にも力を入れ始めていて、温泉客相手の観光地としての整備も始めたアスリ湖地区。


 ちなみにこのアスリ湖が、アスリ獣国の国名の由来になっている。


 それと、一般には解放していないが鉱石の産地であるブルジ山もアスリ市の一部としている。



 アスリ市の30万人は異常な人口の増加だが、他の街も順調に人口を増やしている。


 西ファスルト街は人口4万8000人。

 西セコード街は人口8万5000人。

 ゼガ村の人口1400人。

 シモーセ街は人口2万2000人。である。


 こうして物流革命により、街のインフラ整備も進める事が出来て、経済大国となったアスリ獣国だが、もう一つの革命を起こし始めている。情報通信革命だ。



 

 良し、次回で第3章の序章が終わる目処が立った。


 今回の文字数は2701字でした。


 こういう設定的なものを考えるの好きなんだな、俺って。


 でも、考えるのは楽しいけど、書くのは動きのある本編のが楽しいです。難しいですね。







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 連載中[能力はチートだけど・・・]

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 互いに独立した自己完結する作品に仕上げる予定です。

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