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不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第2章 建国編[定例会議]
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59・ミドリ洋菓子店に立つ

 今回はミドリ&ロロ回となります。

「全く、昨夜は大変な目に合いましたわね。メソのおかげで助かりましたわ」


「へへへ、でも、メソは楽しかったよ、ミドリちゃん」


「それにしても、マリって怒ると怖いのですね。驚きましたわ」


「やめてよミドリ(あれは私じゃないから)そんな事ないから」


 今日は私達、女の娘チームはショッピングですわ。

 折角の初めての街、しかもこんなに大きな市なんですもの、少しは楽しんでもバチは当たりませんわ。


 マリとメソとのショッピングはいつもの事ですけど、今日は護衛としてロロが私の影の中に入っていますわ。

 ナスカが、心配だからと私の護衛につけたのですわ。本当にあの子も心配性ですわね。


『今日はよろしくお願いしますわね、ロロ」


『こちらこそよろしくお願いします、ミドリ様』

『しかし、影に入って驚きました。ミドリ様も《絆の協和》でナスカ様達と繋がっていたのですね』


『《絆の協和》って何ですの?』


『ナスカ様達に名前を頂いたり、心で深く繋がっていたりすると《絆の協和》で繋がります。《絆の協和》で繋がっていると、離れた場所からでも思念を飛ばして会話出来たりするのですよ』


『心で深く・・・私とナスカが・・・ま、まあ悪くありませんわね』


「どうしたの、ミドリちゃん。何かお顔が赤くなってるよ、お風邪引いちゃった?」


「な、何でもありませんわ。大丈夫ですわよ」

「そ、それよりも私《絆の協和》っていうので、貴女達と繋がっているらしいですわ」


「えっ、そうなんですか? メソちゃんは気づいてた?」


「そうみたいだよ。メソも気が付かなかったけど、アンナちゃんが確かに繋がってるって」


「それで、ロロに聞いたのですけど、この《絆の協和》を使って離れている、た、例えば、今ここからナスカとも会話が出来るって本当ですの?」


「本当ですよ、相手の事を考えながら思念を飛ばす感じですね」

『ほら、こんな感じです』


!!!


 びっくりですわ、マリの言葉が直接頭の中に入って来ましたわ。


「ど、どうやりましたの、今の?」


『簡単だよ〜。相手に頭の中でしゃべりかければいいんだよ」


「メソも普通に出来ますのね」


『やってみてください。出来ると便利なんですよ、この能力』


 マリとメソは思念通話のやり方について、詳しく教えてくれましたわ。


「じゃあ、やってみますわね」


 普通に話すのを、言葉を使わずに頭の中でやれば良いんですわよね。


『こ、こうですの?』


『うん、出来てる出来てる。そんな感じだよミドリちゃん』


『やってみると意外と簡単なものでしょ』


『そうですわね、それに面白いですわね、これ』



 私達はしばらくの間、言葉を使わずに思念通話で会話を続けてましたわ。


『ミドリちゃん、ナスカくんにも送ってみれば。ナスカくんきっとびっくりするよ』


『そ、そうですわね。でも離れててどうすれば?』


『普通に目の前にいるものとして、話しかければいいんですよ』


 普通に目の前にですか。


『ナ、ナスカ、聞こえますの?』


『!、ミドリが何で《思念伝達》してんの?』


『やった! 通じましたわ』


 ナスカにも私が《絆の協和》で繋がった事を話しましたわ。しばらくそのままナスカとも会話を続けましたの。ナスカは今、定例会議の対策を検討中らしいですわ。


「びっくりしてたねナスカくん。面白かった〜」


 私達は会話を普通に戻して街の散策を続けましたの。

 たしかに見たこともない大きな街ですが、それにしても人が多いですわね。



「マリちゃん、ミドリちゃん、今そこで聞いたんだけどね、今日ってセントラルチェン市のお祭りなんだって」


「お祭りですか、どおりで人が多いと思いましたわ。でもお祭りといってもどこがメイン通りになってるのかわかりませんわね」


「そういうお祭りじゃなくってね、普段から親しい人達にお菓子を贈って、あらためて感謝の気持ちを表す日なんだって」


「あら、それは良い風習ですわね。感謝の気持ちなんて普段は照れ臭くてなかなか表せないものですものね」


「それでね、女の子が男の子にお菓子を贈ると、もっと特別な気持ちを表しているんだって」


「と、特別な気持ちですか? そ、そそ、それはまたどんな?」


「いいな〜、メソもナスカくんにお菓子あげたいな〜」


「メ、メソ、それはどんな、き、気持ちで」


「いいわね。それじゃあみんなでお菓子を買いに行きましょうか」


「やった〜、賛成〜」


「そ、そうですわね。なにも、と、特別な気持ちじゃなくても、感謝を伝えるのは大事ですわ」


 この街で評判の洋菓子店があると聞いて、私達はそのお店に向かう事になりましたわ。

 と、特別な気持ちとかそういうのではないのですわよ。

 そ、そうだわ、お父様やミィージョ公王様にも買っていって差し上げれば良いのですわ。



 洋菓子店に着くと、私達は早速ドアを開けて中にはいりました。

 お洒落で可愛らしい感じのお店で、中は余り広くありませんわ。

 かなり人気のお店らしく、その狭い店内は若い女性客で溢れ返っていましたわ。


「うわ〜、どれも美味しそうー。目移りしちゃうねミドリちゃん」


「そうですわね、特別、いえ、感謝を伝えるものとなると慎重に選びませんと」



「セイント・バリアンテインの贈り物ですか?」


 私がショーケースを眺めていると、店員さんに声を掛けられましたわ。


「セイント何ですの?」


「ああ、観光で来られた方ですね。今日はセイント・バリアンテイン・デイという、聖騎士バリアンテインの一途な恋の物語を元にしたお祭りなんです」


「へ〜、ちゃんとした由来がありましたのね」


『あ、あのミドリ様』


『何ですの、ロロ?』


『わ、私もナスカ様に贈り物をしたいのですが、代わりに買っていただけませんか』


『そう、そうなんですの、貴女も、ナ、ナスカに贈るのですね。もちろんいいですわ』


「それで、特別な方への贈り物ですか?」


「と、特別というか、まあ特別といえば特別ですわね」


「それでしたら、こちらなど如何ですか? 甘さの強いお菓子でして、貴女の甘い思いもきっと伝わりますよ」


「あ、甘い思いって、えっ、・・・ところで随分と黒っぽいお菓子ですのね」


「こちらはチョコと言いまして、優しい甘さが口の中で溶けていく美味しいお菓子ですよ」


『ミドリ様、私、それが良いです。私の毛は黒いですから』


『わ、わかりましたわ」


 私が買おうと思っていたのに。


「では、それを一つと、他におすすめはありませんこと」


「でしたら同じチョコで白いのもご座いますよ。これはホワイトチョコといって、・・・」


「はい、は〜い、白いのメソ〜、白いのはメソが買います〜」


 また取られてしまいましたわ。


 その後も店員さんに色々と見せていただいて、私はマーブルのチョコを買いましたわ。







「へ〜、今日はお祭りだったんだ。俺も街を見物したかったな」


「とっても楽しかったよ、へへへ」


 お夕食も終わってお菓子を出すには絶好の時間ですわね。


『こら、ルル、これは姉ちゃんからナスカ様への贈り物なんだよ、それをあんたは!』


『そうなの! ごめんロロ姉ちゃん。ナス兄ちゃんもごめんなさい』


『いいじゃないかロロ、みんなで食べようよ』


『そんな、ナスカ様に食べかけなど』


『うん、美味しい! このお菓子凄い美味いよロロ』


『あ、ありがとうございます。ナスカ様が、わ、私の思いを・・・ぷしゅう〜』


「ナスカくんズルイ、メソのも食べて食べて〜」


「わ、わたしも買ってきましたわ。べ、別にその、と、特別とかでは」


「うん、ミドリのも黒と白が混じってて綺麗だね」

「うんうん、みんな美味しい。みんなの思いが伝わるようだね」


「やった〜、ミドリちゃん、ナスカくん美味しいって」


「えっ、私の、き、綺麗、お、思いって・・・ぷしゅう〜」


「あれ、どうしたのミドリちゃん、やっぱりお風邪? お顔が赤いよ、あれ、ロロちゃんも赤くなって倒れちゃってる、どうしたの二人とも・・・ミドリちゃん、ロロちゃ〜ん」


 な、なんか今日は疲れましたわ・・・

 前話の後書きのノリで題名を先に決めてしまい、今話は大変苦労する羽目になりました。


 たいして先の展開も考えずに書き始めてみたら、ミドリはやたらと口数が多いし、ミドリ回と決めていたのに、ロロは勝手に入って来ちゃうしで、作者的には想定外の連続の回でした。


 予想外に長くなり、最後の方は逆に駆け足になってしまいましたが、楽しんで頂けたら嬉しいです。







 ミドリですわ。

 ロロです。

 今回は疲れましたわね。

 そうですね、私としてはナスカ様に喜んで頂ければ、疲れた甲斐もありますが。

 そうですわね。喜んで貰えて私も良かったですわ。

 喜んで頂けたらポイント評価をお願いいたしますわ。

 ナスカ様のご活躍をこれからも期待して頂きたいのでブックマークもお願いします。

 私達もこれからも頑張りますわよ。

 はい、またお願いします、ミドリ様。



 連載中[能力はチートだけど・・・]

 この小説とリンクする作品です。

 ↓

 https://ncode.syosetu.com/n8548fz/


 互いに独立した自己完結する作品に仕上げる予定です。

 こちらもよろしくお願いします。


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