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不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第2章 建国編[元ドルベ侯爵領奪還戦]
53/110

50・マリVSジトウ

 待ち伏せ作戦成功!


 ナスカ怒るだろうなぁ。

「きゃああぁ」


ピシュッ、カシュ


「いたた」


 ジトウの猛攻をマリは紙一重で躱している。しかし躱しきれずにマリの身体には、細かい切り傷がつく。


「少しはやるようじゃが、ワシの動きについて来れないようじゃのう」


「このお!」

「ウォーターカッター!」


 マリの作り出した水の刃が高速でジトウを襲う。


ヒュン


「空刃二式!」


 ジトウは難無く躱して、二本の短刀を連続で振るう。

 二本の刃が作り出した複数の斬撃は、宙を舞ってマリに迫る。


ピシュッ、パシッ、ピシュッ、カシュ


「あいたたた」


 致命傷は避けているが、マリの身体に細かい切り傷が少しずつ増えていく。

 闘い始めてから、ずっと同じ展開が繰り返されていた。


「どうした、もっとワシを楽しませろ」


「うるさいわね。姑息な暗殺者を楽しませる趣味はないのよ」

「あんた、獣の村を襲った帝国兵の仲間ね」


「仲間とは心外じゃな、奴らはワシらの教え子達じゃ」

「一緒にするでないわ!」


 ジトウが短刀を構えて真っ直ぐに突っ込む。


「ウォータージェット!」


 マリは両足の裏から水流を噴射して上空に逃げる。


ダンッ


 ジトウが真下からジャンプしてマリに追いつき、上空で両手に握った短刀を連続で振るう。


ピシュッ、ピッ、ドン!


「きゃあ」


 またしても短刀に浅く傷つけられたマリに、ジトウはその流れのままに回し蹴りを叩き込む。


ドタン


 回し蹴りを食らったマリは地面に叩きつけられた。


「がはあっ」


「全然駄目じゃな嬢ちゃん。遅すぎるわ」


 ジトウが着地しながら文句を言う。


「うるさいわね、帝国の目的は何?」


 マリが立ち上がりながら質問する。


「嬢ちゃんに答えてやる義理などないわ!」


ダンッ


 短刀を構えたジトウが地面を蹴って踏み込む。


ピッ


 マリはジトウの短刀を躱すが、それも浅く斬りつけられる。


ピシッ


「魔物に埋め込まれた魔道具も帝国の仕業?」


ピッ


 浅く傷つけられながらも質問するマリ。


ピシュッ


「帝国の切り札は勇者じゃ、魔物など使わん」


 ジトウは猛攻を続ける。


ピッ


「じゃあ、あの魔道具は何?」


 猛攻を受けながらも質問を続けるマリ。


ピシュッ


「トガシン伯爵とかいう奴のもんじゃろ、ワシは知らん」


ピッ


「帝国は何がしたいのよ?」


ドン、ドガシャアン


 短刀での攻撃の合間に、ジトウは蹴りを放つ。


 短刀での攻撃は皮一枚切られる程度で躱していたマリだが、突然の蹴りを避けきれずに食らってしまう。

 蹴りの衝撃に弾き飛ばされたマリは、建物の外壁に叩きつけられた。


「ぐふあぁっ」


「そんなに聞きたければ教えてやる」

「帝国はズハ王に本気で肩入れする気などないわ」


「じやあ帝国は何で介入したのよ?」


「帝国の悲願は南下じゃ。南の温暖な土地を支配する事が寒い北の土地に住む皇帝の願いじゃからな」


「このまま南下して王国ごと手に入れるつもり?」


「ニスリーン王国などどうでも良いわ。今回の事は様子見。帝国が気にしているのは嬢ちゃん達じゃ」


「どういう事?」


「強力な魔物達を増やし続いている嬢ちゃん達の勢力は、来るべき帝国の南方支配の邪魔になる」

「王国の内乱に乗じて、嬢ちゃん達の戦力の見極めとそれを削いでおこうというだけ」

「ただそれだけの事じゃ。帝国の本気はこんなものではないわ」


「そう・・・それだけの事で私達の村を襲ったの」


「知ったところで嬢ちゃんには何も出来ん」

「今、この場で終わるのじゃからな!」


ダンッ


 トドメを刺しにジトウが踏み込む。


「アイスエイジ・スカイ!」


ガキンッ


 大気中の水分が氷つき、マリの体をドーム者に包む。

 ファスルトでやった様な大規模なものではない。

 マリの体だけを囲んだ氷の壁が、ジトウの短刀を阻んだ。


「アイスエイジ・グラウンド!」


パキン


「何!」


 ジトウの周りの地面が氷つき、ジトウの足は地面から離れられない。


「ロックアイスシュート!」


ドゴオオォォン


「いがゃあっ」


 マリから氷の岩が放たれる。

 身動きの取れないジトウはそれをマトモにくらい打ち飛ばされた。


「あなたはもういいわ」


 突然に変わったマリの態度に、ジトウも怒りを露わにする。


「貴様あぁぁ!」


ダン


 怒りに震えたジトウが、自由になった足で思い切り踏み込む。

 これまで以上の速さで迫るジトウが、その勢いのままに短刀を大きく横に薙ぐ。


「空刃一式!」


 薙いだ短刀から横一文字に大きな斬撃が飛ぶ、飛ぶ斬撃の後ろでは、ジトウが2本の短刀を構えている。

 飛ぶ斬撃と短刀での攻撃。

 ジトウにとって最高速度の連続攻撃。


ヒュッ、ドゴォン!


「げはああぁ」


 マリは大きな飛ぶ斬撃をダッキングで軽く躱すと、ジトウが短刀を放つ間も与えずに、ジトウの鳩尾に膝蹴りを深く叩き込んだ。


「こんなもの、いつでも躱せるのよ」

「ロックアイスシュート!」

 

 再び氷の魔法を叩き込む。


「うぎゃああ」


 簡単にジトウは弾き飛ばされる。


「ばかな、ワシが、こんな」


 ジトウの表情が絶望的なものへと変わる。

 どうしようもない程の力の差を悟ったのだ。

 彼の心は絶望感で溢れ返っていた。


『ちょっとマリ、代わってくれない』


『アクラさん、何で?』


『私もコイツを殴りたいのよ、タマモとウトロの腕を落としたのってコイツの教え子らしいじゃない』


『でも、アクラさんが直接はまずいんじゃ』


『天界にバレなきゃいいのよ。タマモやウトロの事では私も頭にきてるのよ』

『ちょっとくらい私にも殴らせなさい』


『そうね、任せるわ』



 アクラがゆっくりとジトウに歩み寄る。


「ま、まて」


 決して急がずにゆっくりと。


「まて、待ってくれ」


 平然と近づいていく。


「ワシが、ワシが悪かった。たのむ殺さないでくれ」


 そして小さく笑顔を浮かべた。それは冷酷な微笑みだった。


「うわぁぁぁ、助けてくれ〜」


 ついにジトウは逃げ出した。恥ずかし気もなく。

 ダラシなくも泣き叫びながら。


「真・アイスエイジ!」


 ジトウの周りが一瞬のうちに空間ごと氷ついた。

 ジトウは氷の像と化していた。


コンコン


「何、逃げてんのよ」


 アクラが氷の像をノックするように叩かながら呟く。


「せ〜の」


ガシャアアァン!


 思い切り振りかぶった拳を叩きつけると、氷の像はガラスが割れる様に砕け散った。


 そしてアクラは満足気にもう一言だけ呟く。


「あ〜、スッキリした」

 マリ圧勝!


 やっときたマリの活躍回でした。


 女神であるアクラと同化しているマリは、現時点の設定ではナスカやメソより大分強いです。

 なので普通に闘うと一瞬で勝ってしまう、活躍させ辛いキャラになってました。

 なので今回はこういう感じになりました。説明キャラの本分も果たせるしね。


 現時点での最強はタツキです。戦闘させられないゼースとかエウデモルとかは抜かしてですが。


 《根性》発動時のナスカはタツキよりちょっとだけ強いかもしれません。

 でも5秒しか持続しないので、タツキなら軽く受け切って圧勝するでしょうね。


 今後のみんなの成長に期待して下さいね。





 ミドリですわ。

 皆様、私の出番って少なすぎると思いませんこと。

 もっと出番を増やして欲しいですわ。

 皆様、私をもっと見たいですわよね。

 私の出せ。

 私の出番を増やしてくれという方はポイント評価して欲しいですわ。

 私ももっと活躍したいのです。

 宜しくお願い致しますわ。



 新連載[能力はチートだけど・・・]

 この小説とリンクする作品です。

 ↓

 https://ncode.syosetu.com/n8548fz/


 互いに独立した自己完結する作品に仕上げる予定です。

 こちらもよろしくお願いします。





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