表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第2章 建国編[ファスルト争乱]
44/110

41・男はカッコつけてナンボだよな

 コカトリス熱の薬の調合は全て終わった。


 後の事は獣の村のみんなに任せよう。


 今からはファスルトに集中する。


 到着はもうすぐだ!

「ナスカ様、到着しました」


 ロロの声で目を覚ました俺は、ゆっくりと影から出てきた。

 そこはファスルトの西の森の一画で、拠点地から西に1キロの地点。到着予定通りの場所だ。


 この場所から拠点地の様子を視認する事は出来ない、東の空にドス黒い煙が上がっているのだけは確認出来る。


 俺達には《魔素感知》能力がある。

 目には見えなくても拠点地の様子がいくらかは把握出来た。


 そのいくらかで、俺は頭にきていた。


 アクラは村が襲われたと言った。森ではなく村だ。

 村の現状は推して知るべしだろう。


『ナビ先生、全員が到着するまでに現状の把握と解析を頼む』


『了解です。マスター』


 俺達が到着したのは90番目くらいだった。全員揃うまで2・30秒だろう。


「ググ、俺が合図したら70頭連れて森の救援に向かってくれ」


「承知しました〜」


「ロロは残りを率いて俺について来てくれ。村に向かう」


「了解です」



「ナスカ様、全員が到着しました」


『ナビ先生、解析の結果を報告してくれ』

『ここにいる全員に伝えたい、出来るか』


『当然です』


 優秀だねえ、ナビ先生は。


『ゴブーク・オーリンの意識との同調に成功しました』

『これにより現状のほとんどを把握出来ました』


『魔物の暴走は魔道具によるものです』

『この魔道具は12年前のハーテノン、8年前のファスルトで使用されたものと同じものです』


『(驚かれないですね、マスター)』


『(予想してた通りだからな)』


『(さすがです、マスター)』


 全員に伝えながら秘匿回線まで使いこなすのか、本当に何でも有りだな。


『魔道具本体を破壊すれば、暴走している魔物の内の知恵ある魔物は無力化出来ます』

『本体は村にあると思われます』


『現在交戦中の敵戦力は森に人間の軍隊2800人。村に魔物が720体。それと村の郊外に人間の軍隊2万人が待機中です』


 2万かよ!


『タツキと交信は?』


『現在は交信出来ませんが、魔道具を壊せば可能になると推測しています』


 全ては魔道具を壊してからか。それからでもタツキを呼べばどうにでもなるだろ。


 あいつは化物だからな。


『なお、マリが負傷、離脱しています』

『バジリスクの不意打ちによる負傷です』


 周りが一斉にざわついた。

 ざわつきと共に目の色も変わっている。

 みんなも怒っているのだ。


『バジリスクは現在メソが相手をしています』

『メソは極度の興奮状態、つまり激怒していて交信出来ません』


『(アクラが五月蝿く喚いているので、こちらの方で回線を切りました)』

『(マリが不意打ち食らったのも、アクラがいい加減なサポートをしたせいでしょう)』


 毛ほども信用されてない!

 アクラに同情してやりたくなるな。


「全員状況は把握したな」


「ググ、森は任せる」


「承知!」


 ググの口調が変わる。完全に戦闘モードだ。



「じゃあ行くぞ!」



「「「「「「おお!」」」」」」



 俺達は一斉に東に向かって駆け出す。

 森の拠点までは僅かに1キロだ。

 

 到着してすぐ俺の目が、一人奮闘するゴブークの姿を捉える。


「ググ!頼んだぞ!」

「ロロはこのままついて来い!」


「「了解」」


「全員抜刀!」


 ググの叫びでソードウルフ達が自分の影に口を突っ込む。

 

 ソードウルフの専用武器。

 真ん中に咥えるための柄がありその両端に鋭い刃のついたダブルソードだ。


 ソードウルフ達は、ドワーフの作ったその専用武器を口に咥えて、人間の軍隊に斬り込んでいった。



 俺とロロ達は森を抜け、村へと近づいて行く。


『マスター、報告です。ポンキチが殺されます』


『何!』


『ガーゴイルに襲われているミドリとラスリルをポンキチが守っていますが、ポンキチでは守りきれません』


『ミドリが何故ここに?いや、どうでもいい』

『《根性》使えば間に合うか?』


『間に合いますが、Lv3でも5秒しか持ちませんよ』

『それでは・』


『五月蝿い!間に合えばいい!』

『後は思考が加速してから話せ!』


「ロロ!先にいくぞ!」


「了解!」


「根性おおおぉぁぁぁーー」


 一瞬で加速する。

 ロロには俺の姿が消えた様に見えただろう。


『良し、いいぞ』

『言いかけたのは何だ?』


『ここに来て確信しましたが、魔道具はバジリスクの腹の中です』

『メソは疲労が激しく、マスターがバジリスクを倒す必要があります』


『5秒もあるんだ、何とかなるよ』

『そう出来る様にサポートしてくれるんだろ、先生』


『・・・』

『当然です』


 今、一瞬だけど嬉しそうだった?ナビ先生。



『いました、ポンキチです。1時の方向』


『ああ、見えた』

『ガーゴイルが止まって見えるな』


『振り上げている右腕の脇を抜けて、一撃で倒してください』

『衝撃波で右腕は先に吹き飛びポンキチにも被害はありません』


『わかった』

『ん・・・あの右足の指』


『どうやらマスターの両親を襲った個体のようですね』


『ああ。狂わされているとはいえ因縁だな』



『お前が悪いわけじゃないが、ポンキチまでやらせるわけにはいかねぇよ』


ザシュァッ、ドゴゴウンーーーン


 ナビさんの言う通りに一撃で倒してやった。12年前の仇は取ったぜこの野郎。

 そしてここでポンキチに一言だ。このままじゃ聞き取れないだろうから一瞬だけ解除して。



「ポンキチ。良く頑張ったな!」



『わざわざ思考加速切って、1秒も使って何やってんですか、マスター!』


『だって思考加速切らねぇとポンキチに伝わんねえだろ』

『男はカッコつけてナンボなんだよ』

『残りは?』


『2.4秒です』

『ミドリの後ろからワイバーンが接近中です』

『マスターしか間に合いません。どうせ助けるんでしょ』


『当然だ!』


ズボォオオンッ


 一撃でワイバーンの腹に穴を空けた。ここでカッコつけたらまた怒られるな。ってさすがに時間ないか。


『余計な事しないでくださいよ。残り1.9秒』


『してねえだろ!』

『バジリスクは?』


『5時の方向斜め上に見えます』


『あれか、でけえな!』


 俺はメソと交戦中のバジリスクの顎に頭から飛び込む。

 バジリスクは俺と共に村の外まで吹き飛び。


ズドオオン


『やったか?』


『まだです、残り1.3秒』



バゴオオオーーン


 俺はその場で縦に回転して、右足の踵をバジリスクの脳天に落とす。

 バジリスクの頭は地面に叩きつけられる。


ズシヤァン


『追い討ちをかけて、バジリスクの頭を潰して下さい』


グシヤアアァァン


 地面に倒れ伏したバジリスクの頭に向かって、空中から落下しながら右の拳を振り落とす。

 俺の拳と地面に挟まれたバジリスクの頭は潰れて弾け飛んだ。


『バジリスクの機能停止を確認しましたが、どうやら命と魔道具が同化している様です』

『魔道具を壊さないと再生の可能性が出てきました』

『魔道具の位置は顎から3メートル下の腹の中です』

『残りは0.6秒』


『まだかよ!』



ズドン


 俺は指定された位置に拳を打ち込む。


『やったか?』


『行き過ぎです30センチ上。残り0.3秒』


ズドン


『どうだ?』


『その辺です。満遍なく打ち続けて下さい。残り0.2秒』


「うおおおおぉぉぉ」


ズドドドドドドドドドドドドドドドドドンン


『バジリスクの死亡並びに魔道具の破壊を確認』

『同時に《根性Lv3》の効果が無くなりました』



『タツキと交信して、俺にも回線を繋いでくれ』


『了解です。・・・繋がりました』




『タツキ、悪いけど手を貸してくれ〜』


『ワハハハハハ。直ぐに行ってやるから待っているのだ』




「ふううぅぅっ」


 大きく一つ息を吐いた。

 崩れそうになる膝を手で押さえつけて力を込める。

 失いそうな意識を気合いで繋ぎ止める。


 《根性》をLv3で使ったのは初めてだが、直後から襲ってきた喪失感はこれまでの非じゃない。

 この分だと、この後にくる反動も半端ないものだろうな。


 だが、タツキが来るまで倒れるわけにはいかない。



「ここからが本当の根性だな」



 俺は少しだけ強がりの笑顔を浮かべていた。



 

 ナスカくんは到着後に一瞬で全てを出し尽くしました。


 いや〜、ナスカの戦闘は書いてても疲れますね。

 たったの5秒間なのに。


 しかも、途中で1秒無駄にしてるしね。





 貴方は〜だんだんと〜

 画面を〜スクロールしたくなる〜

 したくなる〜、した〜くな〜る〜


 そして〜、だんだんと〜


 ポイント評価の〜

 ボタンを〜押したくなる〜

 押したくなる〜、押したくな〜る〜


 も〜う押さずにはいられませんよ〜


 ハイ、押した〜



 よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ