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不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第2章 建国編[ヒロインズ]
28/110

28・ガールズパーティー

 最上階の執務室ではミドリ様が親子喧嘩の真っ最中。

 困ったお嬢様ね。ミドリ様も。

「お前の魔法などアテにならん」


「私だって日々努力していますわ」

「名門である領立騎士魔法学院の魔術学部魔法科の首席ですのよ」


「エリート面するな。学生など役に立たん」


「私は心配しているのですよ。ファスルト村には親しい者も有りますし、森にはポンキチくんやラスリルちゃんも居ますのよ」

「お父様は心配ではありませんの」


「今はそういう事を言ってるわけじゃないだろう」



 埒が明かないわね。私達が上がってきてからもずっとこの調子だ。


『アクラさん、どのくらい経った?』


『30分くらいね。合計すれば3時間を超えたわ』


 3時間か・・・ミドリ様、粘るわね。


「領主よ、ちょっとよいか?」


 タツキ。あの中に切り込んで大丈夫かな。


「ああ、お前たちには待たせてすまない」


「いや、そういう事ではないのだ」

「今ナスカの方から我に連絡がきたのだ。やはり薬が全然足りないらしいのだ」

「残りの薬剤がいつ頃集まるか聞いてきてるのだ」


「その事か、今事務官が調整しているの筈だ」

「少しここで待っていてくれ」


「ミドリも待っていなさい」


 領主様が席を立ち、執務室から出ていく。

 事務官の方に進捗を聞きに行ってくださったのだろう。




『アクラさん、どうなの?』


『今さっきタツキとナビで思念通話してたわよ』

『タマモ・フェラー・フェリの大型3頭に使って、今は進行の早い小型を中心に投薬してるけど、カスカスだって』


『フェリとフェラーも発病したの!』


『言ってなかったっけ?』


『聞いてないわよ!』


『ごめんごめん。ナビに口止めされてたのよ。余計な心配事を増やすからって』


『そういうことね。ナビらしいわ』


 ナビが中心になってスキルが影でコソコソやってるみたい。

 ナビってそういうの得意そうだし。



「全くお父様は分からず屋ですわ」


「マリ達は私が一緒に行く事はどう思いますの?」


「メソは嬉しいな。ミドリちゃんと一緒は楽しいよ」


「私は今回は止めておいた方が良いと思いますよ。領主様もご心配していらっしゃいますし」


「それはわかってますわ。でも本当にファスルトが心配なんですの」

「私も連れて行ってください」


「領主様の許可が頂ければもちろんご一緒します。ミドリさんといると楽しいのは私も同じですし」



 そうこうしている内に領主様が戻っていらっしゃった。


「明日の昼前には全て揃うそうだ。ただコカトリス熱の薬はもう殆どない。残りは薬剤で渡す事になるが」


「構わない。早急に集めてくれた事に礼を言うのだ」


「それとマリ。ナスカに言われた量より多く集まりそうだがどうする?」


「全て頂きたいと思います」


「わかった。手配する」

「契約は今晩でいいな」


「はい。よろしくお願いします」


「それとミドリ。調査に同行する件も今晩話し合う事にする」

「私も暇じゃないのだよ」


「マリ達の出発は明日ですのよ!」


「あ〜もう。行くつもりで準備だけはしていい。とにかく続きは帰ってからだ」





「全くお父様は朴念仁ですわ」


「朴念仁って・・・」


 すっかり遅くなってしまったが、ランチのお店に来ています。

 ミドリ様に注文していただいた、おすすめ料理を待っているところです。


「ミドリちゃんのおすすめってどの料理なの?」


 メニューを見ながらメソちゃんが質問する。

 メソちゃんナイスな話題逸らし!


「これとこれとこれですわ」


「あえて前菜は止めて、この3品を存分に堪能して頂きたいの。このパスタに使われている小麦はミイージョ領の南部から取り寄せて・・・」



「お待たせ致しました。セコードビーフとキノコのソテー、こちらはチャルレーラになります。


 ミドリ様が説明を始めたところだったが、料理の方が先に来たので頂く事にする。


「おいしい〜。このパスタ凄くおいしいよミドリちゃん」


「この肉美味しいのだ。我の好みにぴったりなのだ」


『美味しいわね、これ。地上に来て一番かも』


「このチャルレーラというのは食べ難いのだ。でも美味しいのだ」


「本当に美味しいわ。ミドリさんありがとう」


「いえいえ、喜んでいただけて私も嬉しいですわ」


 この街の特産であるセコードビーフの薄切りと数種類のキノコ、それに彩り豊かな野菜を混ぜ合わせてソテーしたものに、甘しょっぱいソースがかかってなんとも食欲を唆る。


 チャルレーラはミイージョ公爵領の伝統料理らしい。

 歯ざわりの良いパスタを、卵黄とミルクで作った濃厚なソースを絡めて、その上にチーズを絡めたこれまた絶品な料理です。


『マリ〜、ちょっと代わってよ』


『えっ、味はわかるのでしょ』


『食感がわからないから、物足りないのよ』


『そうゆう事ですか。いいですよ。代わりましょう』


「ほんとにおいしいね。マリちゃん」

「あれ、アクラちゃん?」


「なんで代わったってわかった、メソ?」


「だって食べ方がアクラちゃんだもん」


『アクラさん、変な食べ方してないでしょうね』


『失礼な、普通だ』



「皆さん、最後にデザートのパンケーキもありますわよ」


「「「『スイーツ!』」」」


『アクラさん、全部食べないで途中で代わってくださいよ』


『パンケーキのふわふわ食感を独り占めっていいわね』


『強制交代しますよ』


『冗談よ。ちゃんと代わるから待ってなさい、マリ』





「マリ、メソ、すまんが出発をもう一日伸ばしてくれんか?」



 昼食と買い物を一通り済ませて、領主様の本宅に戻り、帰宅した領主様と夕食の席に着きましたが、話し合いは領主様の意外な一言から始まりました。



 マリ目線終わりませんでした。

 原因はわかってます。

 ミドリの親子喧嘩が長過ぎる!


 実は内容的に少ないかと思って、意図的に親子喧嘩を長くしたのですが、何か書いててノッてきてしまって必要以上に長くなりました。


 その上でマリ&アクラの会話に女だらけのガールズトークで2話では全く収まらず(両方長文にすれば収まるけど、読む方が大変かと思いまして)、買い物描写は全面カットになりました。



[お願い]

ポイント欲しいっす。ポイントくだされ。お願いしやす。

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