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不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第2章 建国編[ヒロインズ]
27/110

27・親子喧嘩は犬も食わない

 今日一日で情報集めと移動の準備を終わらせないと。


 お母さんの事も気になるけど、ナスカに任せて私は私の出来る事をやろう。

「いっぱい買えたね、マリちゃん」


「そうね。細かい物は全部買えたと思うよ」



「「・・・・・・・・・」」



「領都のお店って凄いよね。広いし品数も豊富。お店自体いっぱいあるし」


「うん。メソ、領都で買い物するといつもワクワクするよ」



「「・・・・・・・・・」」



「あんまり新しい情報はなかったね。」


「そうね、都庁舎でも情報集めに苦労しているみたいね」

「領主様は、対応が遅い、って怒っていたけど」



「「・・・・・・・・・」」



 流石に会話が続かないなあ。

 さっきから同じ会話がループし始めてる。



 私達は都庁舎に新たな情報がないか聞きにやってきた。


 領主様が先に来て情報をまとめておいてくださるというので、私達は10時に伺ったのだけど、めぼしいものは無く20分で話しは終わってしまった。


 情報の方は領主様が帰りまでにまとめて、夕食の時に教えてくださると仰って頂けた。


 朝食の時にミドリ様が、おすすめのお店があるのでランチを一緒に食べようと提案してくださった。


 その後にも買い物に付き合ってくださると言う。


 ランチのお店は人気のお店で混み合うので、お昼の時間をずらす事になり、13時に都庁舎で待ち合わせる事に決まっていた。


 10時半には庁舎を出てしまった私達は、予定を前倒ししてファスルトへの移動に必要な物で荷物にならない細かな物を買いに出た。



 そして13時ちょうどに都庁舎に戻ってきた私達は、待合所で暇を持て余している。




 さっきの情報云々の会話も、もう何度目だろうか。


「それにしても遅いね、ミドリちゃん達」


「そうだね。タツキが何かやらかしてないといいけど」


 この庁舎には時計がある。

 普段の私達は余り時間を気にしない。ルーズな方なんだけど、時計がないのでしょうがないわよね。


 庁舎の時計は13時50分を指している。普段なら50分くらいわけないけれど、時計があると気になるわね。



『マリ。タマモの処置が終わったわ。問題ないそうよ』


『本当。良かった〜。知らせてくれてありがとうアクラさん』


 ナスカが行ってるのだから心配はしていなかったけれど、無事の知らせが聞けてやっぱりホッとするなあ。


『それとね、ミドリが上で揉めてるみたいだよ』


『えっ、ミドリ様もう着いてるの』


『とっくに着いてたみたいよ』


『ちょっと待って。直後タツキに聞いてみるわ』


『その必要はないぞ。我も暇だったのでお前達の会話を聞いていたのだ』


 流石はタツキ。絶妙なタイミングで割り込んできたわ。


『メソもタマモの事でアンナと会話中じゃな。そっちとも繋げてやるのだ』


 多重会話するのは久しぶりね。アクラさんも出来るけど、《案内人》系のスキルなしでそれが出来るタツキってやっぱり凄いわね。


『やっほ〜。マリちゃん、アクラちゃん、タツキちゃんもやっほ〜』


『メソちゃん、私達は隣同士で座ってるんだから直後会話でもいいのよ』

『タツキなら直後会話も拾えるだろうし』


『え〜、こっちの方が面白いよ』


『我も両方に思念を飛ばさずに済むから、こっちの方が楽なのだ』


『そうなんだ。それでタツキ、何があったの?』


『ミドリがマリ達と一緒にファスルトの村に行くと言い出してな、父に話すと言って早めにこの庁舎とやらに来たのだ』


『早めにっていつ着いたの?』


『よくわからんが11時半とか言ってたかな。それからずっと親子で揉めてるのだ』


『2時間以上も!』


『そうなのだ。我はもう飽きてきてな』

『んっ、ちょっと待て』


 突然会話を中断された。何かあったのかな?


『ミドリちゃんも一緒に行けるといいね〜』


『遊びに行くわけじゃないから難しいんじゃないかな。メソちゃんもファスルトには遊びに行くんじゃないのよ』


『わかってるよ〜マリちゃん』



『領主が、そんなとこで待ってるのもなんだから、マリ達も上がって来いって言ってるのだ』


『了解。領主様の執務室に向かうわ』


『わかった〜。後でねタツキちゃん』


 私達は最上階にある執務室に向かって歩きだした。

 今日、2回目の執務室ね。





「だから、さっきから何度も言ってるではありませんか、学院の魔術学部で学ぶ私なら微力ながらお手伝い出来る事もありますと」


「その学院はどうするんだと言ってるんだよ」


「学院は今日から10日間試験休みですわ。ですから今日、マリ達を案内すると今朝も申し上げた筈です」


「なんで試験休みが10日もあるんだ。休み過ぎではないか」


「実習試験の後は心も身体も疲弊するので長いのです。実習の始まった去年もそうだったではありませんか」

「覚えてらっしゃらないんですか」


「今回の調査では何があるかわからん。遊びではないんだぞ」


「遊びに行くつもりなどありません。手伝いに行くと言ってるのです」


「お前の手伝いなどいらん。返って足手まといだ」

「今回の調査では、実戦経験が必須なんだ。場合によっては戦闘になる可能性があるんだぞ」


「実戦経験など、最初は誰でもありませんわ。それに戦闘は可能性でしかありません」

「今回はあくまで調査の筈です」


「足手まといだと言っている」



 執務室では親子の言い争いの真っ最中。

 私達が入ってきても全くお構いなしにバトルを継続中。


 どうしたらいいのかしら、この状態。

 今回はマリ視点でした


 メソ視点も考えましたが、マリにするとアクラも絡んで来るのでマリ視点を採用しました。


 もう1回マリ視点が続きますので、マリとアクラの関係がもう少し描けたらいいなと思っとります。

 

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