13・ダー○ィンがくる〜
この世界の魔物ってどんなんだろ?
ゲームやマンガに出てくるのと同じようなもんかな?
「魔物というのは総称です。詳しくは獣タイプの魔獣・幻獣・霊獣・聖獣と亜人タイプの魔族・魔人、そして唯一の単一種族である竜族に分けられます。」
「特別に能力の高い魔物になると、種族を問わず上位魔人と呼ばれる事もありますが、この上位魔人と種族としての魔人とは全くの別物です」
「種族を問わずというと、獣タイプの上位魔人ということも?」
「はい。そういうことです。ただ竜族に関してだけは、その全ての固体が強力なので全てが上位魔人とも言えます。が、その種族の特殊性から上位魔人と呼ばれることはありません」
なんかややこしいな
「人化能力を持っているのは霊獣と竜族、それと聖獣の内のいくつかの種族ですね。聖獣というのは元々は天界の獣で、その内のいくつかの種族が地上界に降りたものです」
「現在の地上界の聖獣で人化能力を有しているのは一種族だけですね」
つまり特別な種族以外だと霊獣だけが人化出来るってことか。あれ?テイルズフォックスってたしか・・・
「人化能力に似たもので獣人化能力があります。この能力を持っているのが幻獣です。竜族も持っているのですが、竜族の場合は特別で竜人化と別の呼び方をされています」
「純粋な亜人である獣人と幻獣が獣人化した姿はかなり違っていて、普通の獣人は人間の姿に耳や尻尾、角などの種族的に特長的な部分が追加された姿ですが、幻獣の獣人化は身体つきは人間のような二足歩行の姿になり、手足の形状も変化しますが、顔や体毛等は変化せず、その種族のままです」
「それと補足ですが、この国では獣人は亜人に分類されますが、一部の国では獣人は魔物に分類されています」
う〜ん、ますますややこしい。
「霊獣は人化出来るとのことですが、たしかテイルズフォックスって霊獣でしたよね」
「はい。言いたい事はわかります。出来ると思いますよ」
「メソさん、お願い出来る?」
「は〜い。いいよ〜」
メソは元気よく返事をすると、またちょんとジャンプして狐の姿になる。
そして今度は後ろ脚でスクッと立ち上がると、身体全体が光始めた。そしてゆっくりと身体つきが人間の姿に変わっていき、光が収まるとかんぜんに人間の姿に変わっていた。
しかも、さっきまでのメソの姿とは別人に。
別人といっても雰囲気は似ている。
髪の毛は真っ白なセミロングだ。先程までのピンクのショートの時はフワッとしていたが、今度のセミロングはスルサワな感じである。
瞳の色も今回は狐の姿に時と同じ金よりな色になっている。
全体的な印象は人間の時はピンクな可愛い系で、人化の時にはホワイトな清楚系って感じである。
子狐の時にピンクな部分はピンと立った耳の中と肉球だけだったし、ホワイトな感じになるのも頷ける。
「メソちゃん、可愛くってキレイ〜」
マリが人化したメソを見て、少し羨ましそうに言う。
「なんかね〜。獣人化っていうのも出来そうなんだよ」
メソの発言にアクーリスが目を見開いた。
「そうなのですか!メソさんお願い出来ますか?」
「うん。やってみるね」
再びメソの身体が光だした。
身体の形状はそのままに体毛が伸び始める。頭は狐の形状に変わっていき、お尻の上から尻尾が生え始めた。
光が止むとまた別の姿が現れた。
頭は狐の姿に戻っているが、厳密には完全な狐の時より鼻と顎が少し短い気がする。
服はいつの間にか消えて全身は真っ白な体毛で覆われる。そして3本のモフモフな尻尾が生えていた。
服はどこにいったんだろ?
そういえばスライムの時も子狐の時も服はなかった。
「出来たよ。えへへ」
メソは嬉しそうにドヤ顔しているが、アクーリスは驚きの表情のまま、なにやらブツブツ言っている。
「きゃ、マリちゃん」
「メソちゃん可愛いくてモフモフだ〜」
メソの姿を気に入ったらしいマリがメソに抱きついた。
そのまま二人でまたきゃっきゃっとはしゃぎ始めた。
本当に仲良いな、この二人。
「メソちゃん、着ていた服って何処にいったの?」
「お洋服はね、スライムちゃんの力で中に入ってるんだよ。便利でしょ〜」
収納出来るのか!確かに便利だな。
俺とメソの会話の間に冷静さを取り戻したアクーリスがまた話し始める。
「もうメソさんは完全に新種の生き物ですね」
「名付けるとすれば霊魔人ピンクフォックススライムになるのかな」
「大分話しは逸れてしまいましたが、魔物についてはこんなところですかね」
「改めて本題に戻りますが、貴方達三人が一緒に生きていく為に、子狐でもあるメソさんの母狐さんに保護を求めてみてはどうかと思うのです」
狐に保護を・・・
今度は俺が目を丸くした。
前話で書いてから消えた内容まであと少し。
頑張っていこう。




