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目覚めの時

【トラブル】の翌朝です

 朝日の光で目が覚めたエミリーの横には…誰もいなかった。自室のベッドにいたのはエミリーだけだ。

 兄妹4人でリビングに居たことまでは覚えていたが、その後の記憶は曖昧でハッキリしていない。


『外に出て馬車で帰宅した…?でも、どうして外に??』


脳をフル活動させても状況を思い出すことはできず、エミリーはベッドから降り、歩いてリビングへと向かう。



「おはよう」

「おはよう、エミリー」


リビングに居たのはアルクとクリスだけだった。身支度は既に整えており、優雅に紅茶を口にしていたようだ。


「おはよう、お兄ちゃん」

「今日はエミリーが一番お寝坊さんかもね」

「えっ?でも…」


 リビングを見渡すと両親、そしてジェイクの姿はなかったのだ。そこへキッチンに居たフローラも合流した。


「エミリー、おはよう!だけどパパはもう仕事に出かけたわよ?」

「そう残念…ジェイクも?」

「ジェイクは私たちが起きた時、リビングにいたわよ。自分の部屋をクリスに貸したから、ベッドが無くて寝不足だって…今は私たちの寝室で寝ているはずよ」


 そう、ジェイクは夜、エミリーの指が離れたとわかると、リビングへ戻ったのだ。彼はエミリーに印を付けたことで、興奮で眠れなくなった。しかし、それ以上エミリーに触れることは危険と感じ、自制心が働いた。リビングへ戻ったものの不純な思考で眠れるはずもなく、誰かが起きるまで待っていた。

以上が経緯だ。


「さぁ、エミリーも湯浴みをして綺麗にしてきなさい」

「はーい」


母親に言われるがまま、リビングを後にした。



 エミリーが湯浴みからリビングへ戻ると、母と兄の姿もどこかへ消えていた。もう間もなく昼食が始まるのか、キッチンの方から美味しそうな香りが漂う。


「わぁ、いい香り〜」

「あ、え、エミリー?」


 匂いを堪能していた背後から急に声をかけられた。声の主はジェイクだ。彼は習慣的に声をかけたが、深夜の出来事を思い出し、顔を真っ赤にして俯いた。


「どうしたの、ジェイク?熱でもあるの??」

「あ、いや、これはその…違うから」


心配して下から顔を覗き込もうとするエミリーに対し、自分の腕で顔を隠した。ただ自分が付けた印はどうなったのか、ふと気になる。ジェイクは顔を隠すのを止め、右手でエミリーの左側の髪を触る…その時だった。


「昼食、できたぞ」


絶妙なタイミングでやって来たアルクの一声で、髪に触れることを思わず止めた。

『積極的な行動は今は無理』

前回、系列のムーンライトノベルズにて、こちらで表現できないことを【花と蝶の夜の駆け引き】を副題に掲載したのですが…初掲載から20時間で200アクセス超えたそうです。

ジェイクファンの読者様、多かったのですね…



皆様【この気持ち守りたい】がメインストーリーですよ!あっちはサブで不定期です!!

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