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まいねーみーずゴミ

プロローグ


なんの為に生まれてきたのだろう。

何が楽しくて今までを生きてきたのだろう。

社会という公の場で羞恥を晒し続け勉学の競争に励み、友情という名の鎖に繋がれて、何の意味があるのだろう。


きっと意味は無い。


思えば小学校の頃、小2で初恋が去り、小3から教師の理不尽な怒りをぶつけられ、小4で盗みを疑われ、小5は体罰を受け、小6は親の理不尽な暴力を受けた。

中学では何事も目立たないで普通に過ごしても虐めを受けた。生きるのを辞めたくなった。


そもそもなぜ人は生きなければならないのだろう。なんでそこまでして人を蔑みたいのだろう。力を、金を、権力を、人はどこまで求めるのだろう。そんなにも狂ってなにが人間様だ。


何も考えたくなくて、何も感じたくなくて、だから私は自分の心の中に引き篭る。ずっとずっと引き篭る。世界が優しくても私の周りの環境は優しくなんてなかった。


親は小学6年生のときに離婚した。母が子供の私と妹の姉妹を引き取った。だけど虐待を知った祖母が才能がある妹を引き取り才能がない私は母と暮らす。理不尽な怒りをぶつけられながら、無意味な暴力を奮われながら、日々が流れていくのを見る。


気が付けば高校生。高校選びは家から一番近いところを選んだ。電車で2駅先だ。母のご飯を作らなくては怒るから早く帰らなければならなかった。受験は苦でもなかった。なぜなら親に娯楽品など与えられなかったから勉学に励むしかやる事がなかった。


『継続は力なり』と言うがそんなことはない。継続していても付かないものは付かない、なぜなら才能のない人間には継続すらも難しいから身に付けることが出来ない。才能のある人間は直ぐに頭の整理をして詰め込めるだろうが才能のない人間はそんな上等芸など出来るはずもないのだ。


中学卒業して入学まで春休みのような期間があったものの何となくで日々を使いそしてもうすぐ終わる。時間が進むのが早いな、と思っても時間が進むのが遅いな、と思っても変わらない。どう活用するかが問題なのだ。

因みに私は惰眠を貪って過した。


あぁ、いつからだろう。世界から色が抜けたのは。いつからだろう、何を言われても言い返さなくなったのは。いつからだろう、人の顔が黒く塗りつぶされて見えたのは。

原因は分かってる、私自身の問題だ。でも私をここまで追い詰めたのは環境のせいだ、と責任転嫁したい。楽になりたい。


つまらない日々を過ごしてこう思う。


『あぁ、人生って、つまらないな。』

ないすとみーとぅー

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