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転生チート盗賊の軌跡(これまでのあらすじ)

 ※これは今までのあらすじです。

 要望がありましたので投稿いたします。

 今までの物語のおさらいに使用してください。

 ――第1章――


 無職の30歳、取野攝斗(とるのせつと)は親から勘当され、路頭に迷っていた。

 そんな中ついに金銭のつきた彼はひったくりに手を染めてしまう。

 必死で逃げた末、路地にて彼に天罰が下され、彼はその生涯を閉じる。


 神の間で彼に落されたのは天罰ではなく、雷神の子供のうっかりだったと神に告げられる。

 神はお詫びにと彼を異世界に転生させることにした。

 おまけに経験値超アップ期間と称して16歳までもらえる経験値上昇期間が与えられた。


 彼はゲームのような異世界にてロビン=ドレイクとして村の夫婦の間に転生した。

 その両親に大事に育てられた彼は努力してレベルをどんどんと上げていく。

 そしてその期限間近、ついにレベルマックスに到達した。


 迎えた16歳。

 この世界での成人式、そして就職を迎える。

 初の就職に夢を膨らませていた彼だが、運命は努力した彼を裏切る。

 彼に選ばれた職業はなんと盗賊、過去に悪行を成した者が選ばれやすい職業だった。

 天罰であろうか、彼はそれに深く絶望する。


 しかし、彼の両親の暖かい言葉に彼は立ち直りカルタナで冒険者として独り立ちをする。


 ギルドにて冒険者登録した彼は難なく初クエストをクリアする。

 その帰り、賊が馬車を襲っている現場に遭遇する。

 彼はそれを見事撃退するも、盗賊のスキル《盗む》が賊を無視して馬車にいったことに疑問を覚える。

 盗んだ物は『奴隷紋』、奴隷の証である。

 馬車の中の生存者を助けるために馬車を開けるとそこには1人の少女がいた。


 金髪碧眼の美しい少女は自らの名前をレイと名乗り奴隷だと言う。

 しかしその額に奴隷の証はなく、彼は自分が何を盗んだのかを理解した。


 彼は奴隷から解放した彼女に自由だと告げるが彼女はそれを不服とした。

 レイにはもう身寄りがなく、食い扶持がないのだ。

 彼女は逆にロビンを責め、ロビンに養ってもらうことに成功する。

 

 冒険者になったばかりのロビンに2人分の生きていくためのお金を稼ぐのは難しい。

 独り立ちするために両親からもらったお金を切り詰める生活を余儀なくされた。


 15歳――未成年なので冒険者登録できないレイ。

 せめてもと彼女にもクエストを手伝わせて戦力にしようとする。

 初めて2人でクエストをおこなう最中、彼はスキル《盗む》で魔物のスキルを盗むことができることを知る。

 そして、そのクエストも難なくクリア。

 しかし、そこで神に与えられた自分への恩恵がどれだけすごかったのかを実感する。

 そう、彼女のレベルが思ったよりあがらないのである。

 

 早くもCランクへと昇格した彼、そこへある男からクエスト依頼がきた。

 ケト=ラゼフ――砂漠の都ギゼノンの領主である。

 彼は金貨100枚という膨大な報酬もありその内容不明のクエストに挑むため、ギゼノンに向かう。


 ギゼノンの領主から与えられたクエストはバジリスク討伐であった。

 緑豊かであったギゼノンを砂漠の都市に変えた魔物ともされる魔物バジリスクの討伐を彼は承諾する。


 バジリスクに対し、魔物から盗んだスキルを駆使して優勢に戦うロビン。

 バジリスクの再生能力に少し苦戦するもレイの魔法で突破口を見出す。

 しかし、その真価はそこからであった。

 森を喰らうその魔物に彼は魔法を放つ。

 基礎魔法であるが、その膨大な威力でバジリスクを焼き払いクエストを達成した。


 ロビンはギゼノンの英雄としてギゼノンの民に祝福される。

 そしてケトと闘技場での戦いを観戦し、イスティナ全土から強者を集めた大会を開いた際に参加してほしいという彼の要望をロビンは承諾する。

 最初からそれが今回の狙いだったと言うレイ。

 ケトや闘技場を嫌いだというレイだがなぜなのかは言わず、その疑問を残したままロビンたちはカルタナへ帰還した。

 

 帰還した2人は十分な金銭を得られたこともあり久しぶりの休息をとる。

 ロビンがバジリスクを討伐したという噂はすぐにカルタナにも広まっていた。

 バジリスク戦で折れた短剣の代わりにダマスカスの短剣を購入した。

 カルタナ軍に入隊した友のロラン、エルシーとも久しぶりの再会を果たし、充実した休日を過ごした。


 ロビンは装飾屋で綺麗な蝶の髪飾りを見つける。

 レイに似合いそうだと思い購入し、彼女と合流する。

 彼がその髪飾りを見せると彼女も彼にブレスレットを差し出す。

 同じことを考えているものだと互いに購入したものを身に着けた。


 カルタナに訪れていた平穏な生活は突如崩れ去った。

 神話の存在とされるレッドドラゴンがカルタナの一番高い山であるモア・グランドに現れたのだ。

 その山の近くにいた村人は恐怖ですぐさまカルタナの都市に逃げ込んだ。

 カルタナの領主リキウス3世はすぐさま事態を重く受け止め討伐軍を編成させ、冒険者にも協力を仰いだ。


 ロビンのもとにもその依頼は届く。

 もちろん受け入れたかれは他の冒険者と共に討伐拠点に向かう。

 そこで待っていたのは軍だけで討伐すると言う討伐軍の指揮官。

 彼は冒険者を排除して軍のみでおこなうとし、モア・グランドに入っていった。

 しかし、その後冒険者とロビンたちが見たのは強烈な光を放つ炎だった。


 拠点に残っていた冒険者は次々と逃げ出し、ロビンとレイのみその場に残った。

 ロビンはレイにカルタナに救援要請をするよう指示し、単身でドラゴン討伐に乗り出した。


 モア・グランド山頂に着くと500を超える兵士が全滅しているのを目の当たりにする。

 巨大な体に堅い鱗、そして強力な炎。

 圧倒的な存在にロビンは果敢に向かっていく。


 《盗む》が成功したが入手したスキルは《思念伝達》。

 戦闘では役にたたないスキルを入手したことに彼は少し落胆する。

 しかしドラゴンはその《盗む》を警戒する。

 ロビンは再び《盗む》を使用するが、今まで百発百中のそのスキルが防がれてしまう。


 なんとかそれでも対等に戦うロビン。

 ドラゴンもそれを称賛し、長いその戦いは数時間にも及んでいた。

 光明を見出すためどうにかして《盗む》を当てようと試行錯誤するロビン。

 そこへチャンスが訪れる。


 レイが救援を連れて戻ってきたのである。

 兵の魔法で一瞬気がそれたドラゴンの体を捕らえ、《盗む》を使用する。

 しかしそれは思っていたものではなく影の手はドラゴンを完全に覆った。

 断末魔の叫びをあげるドラゴンは遂に地に墜ちる。


 攻撃スキルでない《盗む》の今の効果を疑問に思いながらロビンは山頂に降り立つ。

 ドラゴンが息絶えていることを確認し、所持品を見るとスキル《灼熱》とドラゴンハートが追加されていた。

 スキルではないドラゴンハートを確認するべく取り出すと本物の心臓であり、ロビンは思わずそれを遠くへ投げ出してしまった。


 レイのもとへいき、カルタナへ戻ろうとする時ドラゴンの体が光り輝く。

 それが収まるとそこには人間サイズのドラゴンの姿。

 まだドラゴンは死んではいなかったのだ。

 

 だがドラゴンにもう戦意はなく、ロビンに従うことを約束。

 彼は『自分の命の危機以外に人間を殺めず害さないこと』とドラゴンに約束をさせた。

 当然信じないカルタナ兵、それにレイは奴隷紋でドラゴンを従えることを提案する。

 そして奴隷紋をドラゴンに施し、ロビンは完全にその主人になることに成功した。

 

 カルタナに戻ると夜にもかかわらず早速民が祝福してくれた。

 領主からは名誉カルタナ人民賞を貰い、名実共にカルタナでも英雄となったロビン。

 久しぶりに再会した両親。

 父からは褒められ、心配性の母からは叩かれたがその暖かさにロビンの心は満たされた。


 その翌日、朝ロビンを起こす声が聞こえてきた。

 声の主は10歳ほどの少女。

 ロビンのことを主人と呼ぶ真っ赤な髪に金色の瞳をしている彼女は、自分は昨日戦ったドラゴンだと言ってきた。

 その証拠に額にはロビンの名が刻まれた奴隷紋。

 人間の姿になりロビンのもとへやってきた彼女は自らの名前をファフニールだと名乗る。

 ロビンはそれに波乱が待っていそうだと落胆した。


 ――第2章――


 ドラゴンからカルタナを救い2週間が経った。

 レイは着実にレベルをあげ、ステータスも魔法使いらしく魔法力が高い数値となった。

 一方新たにパーティに加わったファフニール。

 ドラゴンは人間の尺度では計れないのだろうか、ステータスのほとんどが不明である。


 ファフニールは人間の街を気に入ったようだ。

 カルタナを脅かした存在は都市の人気者にまでなっていた。

 その日もロビンと都市に繰り出し、楽しそうである。

 途中、ひったくりが近くでおこる。

 ナイフを持ったそのひったくりにファフニールに与えた人間を害さないとする強制は発動せず、見事ひったくりを撃退する。


 レイとファフニールは相性が悪い。

 しかし仲良くはしたいようでファフニールはひったくり撃退の報酬を持ち帰り、レイにも与えた。

 やはり食は2人の距離を縮めるのだろうか、ロビンは母子のような2人の様子に喜んだ。


 レイは魔法の実力が大きく上がっている。

 就職していないため、彼女は基礎魔法しか使えないが工夫し考え、この日もコボルトキングを一撃で葬るほどまでなっていた。

 

 ギルドへコボルトキング撃退の報告をおこなうとある手紙が届いていた。

 中身は『全イスティナ闘技大会』の案内状。

 あの日ケトが言っていたものであった。

 レイは難色を示すが、ロビンは約束だからとその大会に参加の意向を示した。


 その大会にはロランも参加表明をしていた。

 先のドラゴン討伐で乱れ、編成に忙しい軍であったが父の権力で参加の許可が出たようだ。

 ロビンとロランはお互い決勝で戦おうと誓いを立て、奮い立たせる。

 予選免除のロビンと違い予選からの出場であったが、無事勝ちあがりロランも本戦出場となった。

 

 ついに開幕した闘技大会。

 強大な魔物と戦ってきたロビンにとって強者といっても人間では相手にならない。

 初戦から圧倒的な強さで勝ち上がっていった。


 4戦目を控え、そろそろとロビンは次戦の相手となる試合を観覧する。

 しかしそこで見たのは異質な光景。

 圧勝した勝者が降参する敗者の首を刎ね、それに観客も歓喜する光景だった。

 それに気持ち悪さを覚えるロビン。


 宿屋に戻りそのことを話すとレイも素っ気ない返答をする。

 しかしそれはレイが闘技場がどのような場所であったか知っているからとのこと。

 それはレイの過去に関係しており、ロビンは聞いてみる。

 そして優勝することを条件に彼女は過去を話すことを約束した。


 次の相手はアルダシール=シャーという冒険者であった。

 孤高の冒険者の彼の名は知れ渡っており、AランクながらSランクの実力とも評されている。

 その噂は伊達ではなく、今まで圧勝だったロビンの攻撃を次々と受け止める。

 しかしそれでもロビンには届かず。

 敗北したアルダシールは何度も降参を諭すロビンを無視して自害に及んだ。

 その光景にやはり歓喜する観客。

 あれだけ気持ちのいい歓声だったものがロビンには違って聞こえたのだった……。

 どうでしたか?

 あまりまとめたことがないので少し長くなってしまったような感じはいたしますが……。

 次の話から第2章も起承転結でいう『転』の部分になってきます。

 これからも当作品をよろしくお願いいたします。

 ブクマ、評価、感想、レビューもお待ちしておりますのでおもしろいと思っていただければよろしくお願いいたします。

 要望などもどんどん言ってください!

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