訪問者。
『ただいまー。』
シーン。ぁれ、ぉ母さんいないのかな?
そして、テーブルの上にはいつもの置き手紙が。
『母さんと父さんで仕事に行ってきます。留守番よろしくね。』
ふぅ。またか。ゎたしの両親は研究員で、仕事でよく海外に行くんです。なんの前ぶれもなく。
ゎたしとしては、家で思う存分羽が伸ばせるからいいんですけどね。
ゎたし家事も好きですし。
ぇ?嘘だろって?
見掛けで人を判断するのは良くないですょ。まぁ、確かに好きではないですけど。
面倒だし、疲れるし。
「ピンポーン」
誰か来たようです。どうせ、ゆぅだろうけどね。
『はーぃ、今出ますょー。』
「ガチャ。」
ぇ、誰?なに??
やばッ。一目惚れってこういうのかな?
いま、ゎたしの顔は林檎みたい真っ赤だろうな、たぶん。
鏡の前に猛ダッシュしてこの場から逃げ去ってしまいたい。
『ぁの、僕は近くに引っ越して来たシュンって言います。ここに同級生の子が住んでるって言うので訪ねたんですが……。えっと、聞いてます?』
ビクッ。
『な?…ぇっと…なんでしょう?』
もぅ驚かさないでょ、心臓が口から出そうになっちゃったじゃんか。
そうそう、カエルには口から胃を出すやつがいるんですってね。
だからどうした。秘技独りボケツッコミ。
とりあえず落ち着け。はぃ、深呼吸ー。スーハースーハー。
『えっと、お取り込み中(?)みたいなので僕はこれで帰りますね。お邪魔しましたー。』
『んぇ、はぃ。ぁ、ぁの、いつでも来てくださぃね。』
『ぇ?はぃ、機会があればお邪魔しますよ。じゃ、明日学校で。』
「ガチャン」
ぅゎッ、きっと変な子だと思われたね。ファーストインプレッションは自己採点で30点。赤点です。
…でも、かっこよかったなー。明日、学校でシュン君のことなんて呼ぼうかな?いきなり呼び捨てじゃなれなれしぃよね。
シュンさん?なんか嫌。シュン君?ぅーん。
でもでも、速く仲良くなるなら呼び捨てなのかな?
それで仲良くなって…イチャイチャ…でれでれー……ポッ。
ぁー、言っときますが変な妄想はしてませんょ。
ぇ?変なってどんなだって?
はぃ、次週はシュン君とラブラブデートの巻。
だったらいぃなー。