クラス替え。
『つまらなーぃ。』
始業式ってなんでこんなに長いんでしょうね。冬休みは短いくせに。
中学生活で初めての進級なのですが、クラスメイト以外ってあんまり変わんないらしいね。
なんか拍子抜け。
でも、そのクラスメイトだってそんなに期待してなぃんです。
でもでも、ぁの人と同じクラスでしかも隣の席で教科書みせてもらったり…ぼそぼそ…クネクネ…ポッ。
きゃー、我ながら見事な妄想癖。
これが競技ならゎたしに敵う人は日本にはいなぃだろうね。
世界で8位入賞。世界は広いな。大きいな。えっ、意味不明ですか?
…にこッ。
これで大抵の人は許してくれます。
嘘です、すみません。
はぃ、ではそれからそれから、クラスわけ後。
『ぁーぁ。別のクラスとか意味わかんなぃし。』
大きな溜め息。
校内溜め息コンテストでも開こうかしら?
でも競うのは大きさじゃないの、
感情が込められてないのは溜め息じゃなくてただの息。
そもそも人間の呼気はー(略)ーなんですって。
えっと聞いてます?
『ぁ、しょーこじゃんかー。』
くしくも、同じクラスになってしまった優ちゃんが話し掛けてきました。
『船員に告ぐ、これより無視ゾーンに突入します。かなり揺れることが予想される、シートベルトをきちんとしなさぃ。』
実はゎたし船長なんです、脳内の船の。ゎたしこの前この船で海坊主退治に行って来たんです。
ぇ、進まないからその話は後にしろ?
はぃはぃ。
「スコーン。」
『ぁら、いい音、しょこの頭って空車ガラガラパーキング?』
「スコーン」
「パコーン」
『むむ、しぶといなぁ。でも、とどめのいちげーき。』
「パチコーン」
『痛っぁ。ゆうちゃん、いくら幼馴染みでも加減を知れょ。アホー。』
『ぇへへー無視した天罰ー。このくらいじゃ死なんし、それにスキンシップだょー。』
『はぁー。それ天罰とちがぅだろ。』
せめて席だけは遠くなってほしいものです。