はりもグラサン。
『ぁのー、祥子なんですがー。』
ぉ兄さん居ませんように。だって面倒くさぃんだもん。
失礼極まりないなゎたし。
『開いてますよ。どうぞ。』
な、ぉ兄さんの声。
それよりシュン君、家でちゃんと待っててょー。
『ぉじゃまします。』
頼むから、ぉ兄さんゎたしに絡まないでー。
『君はハリモグラについてどう思う?』
またですかーー。
しかもハリモグラって。もぅカモノハシじゃなぃんだ。
『ぇーと、針のついたモグラさんだと思います。』
ぉ察しの通り、適当に答えました。
『君は、ハリモグラさんがなんたるかを分かっていない。モグラさんはモグラ科、ハリモグラさんはハリモグラ科だ。そもそもハリモグラさんはだな……』
すみません。もはやグラサンにしか聞こえません。
グラサンかけたモグラさん。
ぷッ。くだらなぃって?
でも、グラさんかけたモグラさんを想像してみてくださぃよ。
『モグラのラファエロとは俺のことさ。俺は地上に出ると火傷するぜ。』
なにそれ。『俺に触れると火傷する』だょね?普通。
それにしゃべるなょ、モグラのラファエロ。
「ガチャン」
『はあ、まったく兄貴は。祥子さん、こっち来て?』
だから、シュン君が家で待っててくれればいぃんじゃ?
それは贅沢というものですね。ごめんなさい。
『ぁ、はぃ。』
シュン君に連れられ来たのは知らない部屋。
まぁ、居間とキッチンとシュン君の部屋しか知らなぃんですけどねー。
『ここに見せたいものがぁるのー?』
『うん、じゃあ心の準備はいいかい?』
『心の準備って。そんなにすごぃものなの?』
『それは見てのお楽しみだよ。』
「カチャ」
入った部屋、そこには……。
次週、急展開?
ちなみに、ラファエロのグラサンは三角形です。