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Commo-t!on  作者: Ryouto4989
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始動

 この街は、日常と非日常が重なった。なんとも奇妙な空間だと俺は思う。

 10月、夏の雰囲気が徐々に消え、刻々と冬の気配が近づいてくるようなそんな穏やかなある日。俺が営むカフェの中の会話は、そんな穏やかさとは一変し、物騒な話が所々聞こえてくる。


「なぁ、聞いたか?あの話」

「聞いた聞いた、また出門ライダーズとサツの衝突だろ?もう何度目だよ」

「なんか最近になってやけに増えてきたな」

「出門ライダーズってあれだろ、暴走族集団」

「けどその他にも色々やってるらしいぜ。元が走り屋だったっていうだけらしい」

「今回の衝突で、交機が一人殺られたってさ」

「出門もやべえけどさ。エデンも最近動き出したらしいぜ」

「えっ、俺はメルトダウンとサツが裏で手を組んだって話を聞いたけど…」

「それはガセ情報だろ?けど、サツもあんまり信用ならねぇな」


 この街は表の顔と、裏の顔がある。

 表は、賑やかで楽しい平和な街。そして裏の顔は、いくつものチームが日夜争いを続ける物騒な街だ。

 この街は遊びに来る分には楽しいところだが、人が住む場所ではないと俺は思う。人が住むにはあまりにも危ない所だからだ。

 しかし、この街の人間はそういった抗争が当たり前であるかのように、非日常が日常になりつつある。それはとても恐ろしいことだと俺はそう感じる。

 

「マスター、カプチーノをおかわり」

 そんな風に考えていると、カウンター席に座った客からオーダーが入った。なんというか客というべきかどうかは分からないが。

 手際よくカプチーノを淹れ、差し出すと客はそれと、と言い


「掲示板に通達。今夜10時ミーティング。場所はカフェ『ミラノ』だそう」


 そう、俺もまた非日常の世界の住人なのだ。

 




  

拙い文章ですが、少しでも目を通してくれた方、本当にありがとうございます。

感想を書いてもらえるととても嬉しいです。

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