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ゲームと現実

“はい、ライフPOT(ポーション)にマナPOT(ポーション)万能薬(パナケア)に復活の雫っと。”

回復アイテムを買い終えたラバースが本部に帰ってくる頃には“MAGICIAN(マジシャン)”、“CHARIOT(チャリオット)”、“JUSTICE(ジャスティス)”が集まっていた。もちろん僕が呼び出したのだった。

“遅いですよラバース、早く行きましょう。”とマジシャン。

マジシャンは魔術師の名の通り基本的に魔法で攻撃するメイジタイプのキャラ。

性格は爺さんの一歩手前に届きそうな感じだ。

“そうだそうだ!とっとと行こうぜ!!”とチャリオット。

こっちも戦車の名前の如き戦闘系のキャラだがどちらかと言うと防御寄りのステータスになっている。

こちらの性格は今にもヒャッハー!汚物は消毒だー!って感じ。

“まあまあ、二人とも落ち着いて!まずアイテム分けないと安全に戦えないよ?”と最後にジャスティス。

正義の名を持つこのメンバーは回復系魔術と加護系魔術を使うクレリック系のキャラである。

こちらは献身的で柔和な性格。

“よし、とっとと配らないと今日中にクリアできないぞ。”

僕がそう言うとラバースが素早くアイテムをオブジェクト化し、皆に配り始める。


                 ~5分後~


“はい、配り終了~”

やっとラバースが配り終えた途端、一直線に街の外まで走り出した!

“水晶回廊の入り口で待ってるからな!早く来いよ~!!”

そうチャリオットが言い残し、三人は門の向こうへ消えていった。

“フール!早く行かないと置いてけぼりだよっ!!”と言ってラバースも走っていく。

「まったく、僕のAGL(敏捷力)に適う訳無いだろ。」

そうにやけながら呟いてはっとした。

僕はゲームをやっている間にいつの間にか現実を忘れていたみたいだ。

向こうでは男のアバター。現実(こっち)では元男で今は女。

......ヤバい、長くゲームをやり過ぎるとやめた時に現実が重く圧し掛かる......

そう言いながら皆の所まで全速力で走り始めた......



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