ネトゲと言う名の現実逃避
「これは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だ...................」
部屋の隅でじっと毛布に包まりブツブツとそう呟く。
ある意味で僕の精神はギリギリの状態まで追い詰められていた。
「......ネットでもやるか.........」
そう言って手馴れた手つきでパソコンを点け、ゲーム用のユーザーを起動させる。
開くのは2年前からやっていたオンラインRPGゲーム。今ではギルドのマスターにまでなり、22名のメンバーが集い、主力ギルドの一角にまで上り詰めた。
本部に入ると、ある一人のメンバーがいた。
名は“LOVERS”、ピンク系統の装備に身を包んだ女性プレイヤーだった。
僕は、このことを他人事のように何気無~く呟いてみた。
“ラバース、突然で悪いんだけど女体化についてどう思う?”
暫くしてラバースからメッセージが届いた。
“どうしたのフール?いきなり急に。”
FOOLとは僕の使うキャラの名前である。
「やはりそう来るか...」
この返答に2分ほどの時間を返答を考えるのに費やし、こう返信した。
“いや、急に気になったんだが...”
数十秒後、返信が返ってきた。
“あらっ?まさかフールにそんなシュミが!?∑(OωO)”
そのメッセージに僕は、
“いやいや!そういう趣味じゃなくって!単に気になっただけだよ。”
そのまま話は続く。
“アタシ個人としては小説やマンガの世界のデキゴトって思うけど...”
“実際にあったら?”
“まさか、友達がそうなったとか?!”
すいません、僕です。
“いいや、そんなんじゃないよ。”
“そうなのか~。ツマンナイヨ~(=△=)とりあえず水晶回廊のMoB狩り手伝って~”
「どうせ学校にも行けないしやったろう...」
“O.K.やるよ。”
“じゃあ道具買って来るから待っててね~”
そう言ってラバースはギルドから商店通りの方へ走っていった。
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その頃ラバースは...
「何であんな事聞いたんだろ......?」
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