放課後
放課後の僕はすでに、精も根も尽き果てていた。
何故今日に限って先生に集中的に問題を答えさせられるのだろう。
「もう無理.........帰る気力が出ない..........」
外はすでに夕暮れ。教室には机に突っ伏してる僕以外誰もいない。
帰らなきゃいけないのは分かっているけど体が動いてくれない。
「おっ、こ~の~え~発、見!!」
はぁ、よりによってここで西田は来ないでほしかった。
「ごめん、今日はちょっと疲れてて、一緒に帰れそうに無いよ............」
そう言うと、「そうか、なら背負っていこうか?」なんて言い出した!
今の状態で背負われたら絶対バレるに決まってる!
「いや、流石に悪いって...........僕の代わりに女子でも背負っていけばいいじゃないか................」
そう言っても「なんだよ、遠慮すんなって。お前くらい楽勝で背負えるぜ?」と言われて返答に詰まる。
この状態の西田は何言っても聞かないから僕は、
「わかったよ、でも背負わなくていいから、肩貸すくらいでいいって。」
と極力体に触れられない方法を提案した。
「O.K.なら早く帰ろうぜ!もうそろそろ六時半になる辺りだからな!」
うわー、もうそんな時間なのかー。どうりで暗い訳だ。
「じゃ、行くか。」
そう言って鞄を持ち、僕に肩を貸して帰路に着く...............
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