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ゲヒュール  作者: ルイ
36/43

蓮・澪vsフェアツヴァイフルング・リーベ

「やった……二人とも、勝ったよ」

安堵が、漏れる。

「……でも」

蓮が目を細める。

「二人とも、援護に回れる状態じゃない」

フェアツヴァイフルングとリーベ。

瀕死。

そう見える。

だが――

あの戦闘を見ていた。

フクスが削っていなければ、

五回は死んでいる。

「……ただの、実力不足か」

小さく呟く。

自分が、情けない。

「蓮」

声。

「信じてるよ」

「……澪?」

澪が、動く。

一直線に、リーベへ。

影が伸びる。

捕らえる。

だが――

リーベは止まらない。

超重力を押し潰しながら、

無数の手で澪を抱きしめる。

「澪!!」

締め付ける。

フェアツヴァイフルングが笑う。

ケタケタと。

観ている。

同化を。

澪は止まらない。

影を巻き付ける。

締め上げる。

潰す勢いで。

「……今だ」

蓮が踏み込む。

触れる。

崩壊が、始まる。

だが――

同化している。

一歩間違えば、

澪ごと壊れる。

それでも。

対象を絞る。

リーベだけを、殺す。

崩壊。

抱きしめていた腕が、崩れ落ちる。

「澪!なんでこんなこと……!」

「リスク負わなきゃ、勝てないでしょ」

澪が蓮を抱え上げる。

そのまま跳ぶ。

フェアツヴァイフルングの攻撃を躱す。

異常な身体能力。

「……澪」

「あ、ごめん」

軽く言う。

「同化の影響で身体能力上がってるけど」

「触ると魅了、入るんだった」

距離を取る。

「……大丈夫か」

「大丈夫」

「あとで使うから」

「……え?」

澪が動く。

フェアツヴァイフルングと渡り合う。

打つ。

蹴る。

叩き伏せる。

だが――

触れない。

影を、避けている。

……連携は不要。

今の澪には、邪魔でしかない。

だが、

一人で殺し切るのも難しい。

隙を作る。

触れる。

それだけ。

フェアツヴァイフルング。

澪の攻撃をまともに受け、崩れる。

「……チャンスだ!」

「駄目!!」

澪が叫ぶ。

「今、笑った――何かある!」

遅い。

斬撃。

蓮の身体が、

右肩から斜めに裂かれる。

最後の力。

最悪の一手。

意識が落ちる。

――だが。

触れていた。

フェアツヴァイフルングの右半身が、

崩壊する。

それでも、動く。

逃げる。

その瞬間。

影が揺れる。

フクス。

満身創痍のまま。

最後の力で、喰らう。

フェアツヴァイフルングを、喰い殺す。

「……ゲホッ」

誰も、見ていない。

全員が、走る。

蓮のもとへ。

「蓮!!」

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