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うしろ髪

また少し間が空いてしまいました。

サラリーマンなので、日本各地、主に首都圏と地方をあっちこっちしています。


首都圏、サラリーマンにとって。宿泊料金が高いですよね。


大体の服務規定、見直し前で低料金ですよね。


てことで激安にするために、1日目は東京ビジネスホテルっていう、部屋からトイレとお風呂(大浴場)を別のところに宿泊しました!


しかし、お風呂はいいとして(大きなお風呂歓迎)。

トイレ大丈夫なんかーー!?って思ったんです。


でも各階に、トイレありました!!

問題なし。


あ。

フランスの旅のごった煮より、全然日本です。

(フランスぼっち旅行も書いています)

日本素晴らしいよ。

宿泊の賃金に対するコスバとサービスはよし!!

        ※


 アルス大陸を中心とするラーディア一族、またその兄弟氏族であるラーディオヌ一族では、歴史上ずっと銀髪の民を迫害していた。

 リンフィーナとアセスを追うために冥府を潜ろうとするサナレスは、この時ふと、あらためて歴史についての不自然さを考えてみる。


 不可思議な出来事を不吉としてきた民であれば、確かに概念から魔女狩りといった行為も行われたのかもしれない。しかし不可思議な出来事を起こす者について、ラーディア一族の歴史では、神格化されていった。太古、不可思議な能力こそ、神の力として崇められたのだ。


 ーーそれなのに、なぜ?

 呪術を使う銀髪の民が不吉とされたのだろうか?


 王族であるジウスは例外だとされた。

 王族は特別だった。


 一方。サナレスの幼馴染であるルカは銀髪で、貴族の地位を剥奪された。

 伯爵家から追放されたのだ。

 貴族は特別扱いされなかった。


 サナレスは、青年期にふと疑問に思っていたことを思い出し、考えていた。

 同じ銀髪でも、王族ジウスは大神として許されたが、サナレスの幼馴染で親友、伯爵家のルカは不吉とされた。

 それから黒髪の民は同じように呪力を持っていたが、弾劾されず、他の氏族として別の地に逃がされている。しかも隣近所だ。


 王族以外の銀髪の民だけが、ラーディア一族の中で迫害された。

 この事実は、一つのことを指し示している気がして、サナレスはゾッとした。


 仮説でしかないのだけれど。

 サナレスは自らの額に手をやった。

 仮説なのに、今確信してしまう。


 ラーディア一族の王族は代々、冥府に銀髪の女を「焚べる」役割を担ってきた。


 そうなのだろうか?

 だから歴史上、貴族であろうと銀髪を不吉だと忌み嫌った。

 ひどい生活を強いた。貴族はその地位を剥奪した。それ以外で生存するものについては、さらに畏怖の念を植え付け迫害した。人として、最低限の暮らしすら認めなかった。


 そうして、ーーその者達がどんなふうに消えても、世間的に当然の成り行きにしてきたのだろうか?


 魔女と言われたソフィアは犠牲者だった。

 ラーディア一族に嫁いだ、ランシールド一族の姫が産んだ異端子として、ソフィアはラーディア一族の王族であったというのに、大母ラァが一族を追放した。

 生贄が足りなかった。

 違う。

 生贄にするために嫁がせたランシールド一族の姫が、ラーディア一族から自分と我が子の身を守ったのだろうか。


 サナレスは自身が生まれる前の歴史に、心を寄せた。

 言われて見れば、不幸な歴史は一千年、二千年も遡って繰り返されていた。


 過去にもそんな犠牲者がいた。

 その流れで、サナレスの親友であるルカも、貶められた。

 そうなのだろうか。


 だったら、自分の妹として育ててほしいと伝えてきたリンフィーナについては?

 

 ジウスはかろうじて、ソフィアの分身であるリンフィーナに対して罪滅しをしたくて、彼女をサナレスの妹、つまり王族として迎え入れたのではないだろうか。


 ジウスはそうした黒歴史に終止符を打とうとしている。


 大神として、父として、尊敬するジウスの行動を、サナレスは正当化している。

 ジウスはリンフィーナのことを我が娘のように思い、サナレスに育成を託してきた。


 一方で、ラーディア一族の王族は、代々「焚べる」役割を担ってきたのだと考えると、冷静なサナレスはジウスの行動を白黒付け難くなっていた。


 違う。リンフィーナのことは、ジウスは家族だと思っている。

 サナレスは、そのような慈愛を感じていた。


 それなのに、単に「焚べる」存在を、リンフィーナとして育てていた、と考えられなくもないのだ。


 アセスとリンフィーナを追う。

 今サナレスにとって冥府は通過点だった。


 それなのにサナレスの思考は、ジウスから離れなかった。

 離れられなかった。

 ジウスに確かめたい気持ちが先に立つ。


 サナレスは見た。

 この世で目が焼き切れようと、真実を見届けたかった。


 冥府の玉座に座っていたのは、ヨアズではなく、確かにジウスだった。


 どうして!?

 ラーディア一族で姿をくらまし、今までどこにいたのか!?


 ジウスに対して聞きたいことが山ほどある。

 大神ジウスに対して

 父ジウスに対して

 思っていることが多すぎて、耐えられないほどの感情と疑念が、山のようにブワッと膨れ上がった。


 聞きたいんだ。

 知りたいんだ。

 そうした強い感情が、サナレスの本来の決心を曲げていった。レテの川を流れるままに流されること、つまり今すぐリンフィーナ達を追ってよみがえることをサナレスは拒絶した。


『お二人を今なら追うことができます』

 そのように自分の背中を押したリトウに対して、手を合わせて詫びる。


 サナレスには、その前にすることがあった。

「ジウスと話すわ」


偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」

「異世界で勝ち組になる取説」

シリーズの8作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 異世界未来ストーリー

「十G都市」ーレシピが全てー

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