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異世界への選出

こんばんは。


あるいは、こんにちは。


皆さんが好きなアニメは何でしょう?

私はかなり広範囲に好きなキャラがいます。

推し活もかなり広範囲に行っています。


でもある時、ユーチューバーのゆーぽんさんが、

いろんなキャラを推しても、旦那は進撃のリヴァイ的な発言をされていました。

ちゃんと、一番があったんですよね。


ということで自分に推しは誰って問いかけました。

そりゃ、小学校から小説書いている私には、自分の小説の中のキャラが全部推しなんですが。

それ以外で選出したのは。


ロイド・フォージャー。

SPY×FAMILYの。

世界観が好きですし、インテリアも好き。


前書きという名の余談です。

それ以外何でもないなぁ。

        ※


「準備はできているよ」

 ラーディオヌ一族の陰で絶大な権力を振るうヨースケは、アセスが必要だと言った薬草、ーーいや既に薬品の類になっている貴重なものを、たった数日間で揃えていた。


 アセスは現状、王族としての力を振るえない状態であるのに、ヨースケの流通経路はたたれていない。

 それから、これほどの魔術具と薬品を揃えようと思えば、相当の資金が必要だったことだろう。それには容易に想像がついて、リンフィーナのみならず、横に並んだアセスも、目を見張っている。


 ヨースケは軽く笑って、二人の考えをひらひらと手を振って一蹴する。

「残念。私は世のため人のためとかで動かない人間性だから、料金はちゃんといただいている」

「誰から!?」

 驚いて質問したリンフィーナに、アセスは「愚問だ」とため息をついた。

「こんな暴利をむさぶる奴に大金を払えるなんて、サナレスだけだ」


 リンフィーナは更に驚いて、アセスとヨースケを交互に見つめた。

「それってーー」

「最初からサナレスは、そう言い出すことを予測していたし、最善の方法で送り出せるように手配していたんですね。その上で、私達を止めようとしていた」

 アセスが面白くなさそうに愚痴る。

「用意しながら、あんなふうに止めるなんてーー」

「どちらに転んでも万全の体制にしておくというのは、リスクを回避する帝王学の基本です。それにサナレスにとっては、これくらいの資金、なんてことはないのでしょう」


 ぱん、とヨースケが手を打った。

「アセス総帥、ご名答です。私と商売の駆け引きをするには、あなたは未だ少々、幼いようです」

「もうっ! やめなって和木君。こんな生死をかける局面で、そんなふうにいうのは不謹慎だって。ーーサナレス殿下は、単にあなた達二人を心配されて、万全の準備をしただけです」

 リトウがヨースケを諌めていた。


「でもさぁ。サナレスのこっからの考えの方が、ゲームっぽくない?」

 ヨースケはいつも退屈そうにまなじりを細めているというのに、カッと目を開いて、こちらを見ていた。

 一方リトウは緊張した面持ちで、こちらをじっと見つめてくる。


 アセスは「ああ」と一瞬で理解したようだ。

 でも、リンフィーナには皆目検討がつかず、オロオロと成り行きを見守る。


「どういうことなの?」

 素直に問いかけることしかできなくて、アセスに救いを求めると、アセスは人差し指を最初リトウに向け、次にヨースケを指差した。


「サナレスが物理的に最善の策を講じたなら、私達二人で冥府を潜るということを阻止したはずです。だからナビゲーターとして、おそらくはどちらかを連れて行くことを示唆したと思います」

 リンフィーナは更に疑問に思う。

「逆に二人一緒じゃなく、どちらかなの?」

「私にはわかりかねる判断ですが、おそらく。こちらに残る方も必要といったことなのでしょうかーー」


 アセスの説明に対して、ヨースケは我が意を射たりと言った表情で、満足げに頷いていた。

「そう、だから二人はーー。俺と森君、いやリトウ先生と私、どっちとこの試練を共有したいのかってことを考えたらいい」

 ヨースケの後に、リトウはおずおずと付け加える。

「そういうことなんだ。サナレスに依頼されたのは。ーーでも僕は異世界を超えたことは一度しかない。正直、自身もない。ーーただ僕は、僕がいた近未来の世界の医術なら、サナレスを治せるって思ってる」


 アセスはヨースケに対して問う。

「それじゃ、あんたは何ができる?」

「前に存在した世界に飛べるなら、どんな人間からでも、目をえぐり出して持ち帰るよ」

 ヨースケの発言をリンフィーナは過激すぎると思った。


「じゃあ、二人して指差して」

「うん。僕たちは二人の意見で動くって話あったんだ」


 リンフィーナは、アセスであれば確実制があるヨースケを選びそうな気がしていた。二人の票が割れた場合はどうなるのか、皆目わからない。

 困ってしまってアセスの横顔を見上げると、アセスは肩をすくめて微笑んだ。そんな彼の態度から、指差しするしかなさそうな雰囲気を悟り、リンフィーナは彼の合図を待って、ぎゅっと目をつぶった。


 そうして切羽詰まるように、一緒に行く人を指差した先には、リンフィーナの前にはアセスだけだった。

「ごめん、選べない」

 薄目を開けると、アセスもリンフィーナを指差している。


「私は、この二人を不要だと考えています」

 アセスは冷めた目で周囲を一瞥し、リンフィーナと二人でいいことを表明した。


 アセスとリンフィーナは、顔を見合わせて破顔する。


「ヨースケとリトウ、二人が話したどちらの世界に辿り着けるかわからないけれど、アセスと一緒に納得する方法で、サナレスの視力をとり戻したい。ーーたぶん、そうでなければサナレス兄様を納得させられないと思うから」

 リンフィーナははっきり主張した。


「想定内」

 何故かリトウが拍手した。

「確かにムカつくが、想定内」

 ヨースケは口の端を歪める。


「じゃあ、二人はそこに寝て」

 一体誰の想定内だったのかを聞きたかったが、リンフィーナもアセスも並べられた寝台に横になる姿勢を薦められた。


「始めるわ。この姫さんの中には魔女がいるから、今インプットした情報から、行きたい異世界を思い浮かべてなぁ」

 かすみゆく視界の中で、ヨースケがひらひらと手を振っている。


「大丈夫。バイタルは安定している。僕が絶対に死なせないから」

 冥府に行くって、たぶん死ぬことなんだけどね。

 リンフィーナはリトウの人の良さに温もりを感じていた。


 でも、怖い。

 ソフィアの意識がそう思わせているだけだろうかと自分に問いかけるけれど、そんなものではない。単に死ぬのは怖かった。息が止まるというのは、きっととても苦しいのだろう。


 怖い。


 そう思って緊張するリンフィーナの左手に、また温もりを感じた。

 横を向くと、アセスがいた。

 しっかりとリンフィーナの左手を、彼の右手で繋いでくれている。

 こちらを一瞥もしていないというのに、アセスはリンフィーナの手を握りしめ、その横顔には何の緊張感もないようだった。


 アセスーー?

「ーー私は、今幸せです」


 アセスは意識が途切れる瞬間に、リンフィーナに対して極限の状態である感情とは真逆のことを口にしていた。

「初めて図書館でーー」

 図書館?


 図書館って何だろう? ラーディア一族の書庫なら知っているけれど……。

 リンフィーナはアセスの言葉をキーワードにして、意識を手放していく。


 沼に落ちていく感覚はあった。

 ただどの沼に落ちるのか見当もつかず、リンフィーナはぐるぐると回る視界を最後に、混沌とする世界に飲まれていった。


偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」

「異世界で勝ち組になる取説」

シリーズの8作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 異世界未来ストーリー

「十G都市」ーレシピが全てー

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