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カニとカニドーラク

こんばんは。

昨日更新しようとしたら、メンテナンス時間でした。


そして一夜明け、ウワァァ、こんな感じになったのねとユーザーズインターフェイスに慣れるのに必死の筆者です。趣味で書いている、作品紹介もズボラさんですが、今後も更新していこうと思います。



        ※


 もこもこもこ。

 砂浜の下に何かの生命体がいることだけは認識した。


 うわーーーっ!

 砂浜がもこもこと、何かが動いた後に盛り上がるので、その気持ち悪さにリンフィーナは口元を抑えながら心の声で絶叫した。


 自分たちを取り囲む円状ぐるりに砂が盛り上がっていく。


「あの……?」

 リンフィーナが問いかけようとした時、自分の足元の砂から、ニョキっと赤い物体が見えた。


「カニ!?」

「砂浜の中にカニとかいるか、普通!?」

「かに道楽の爪だよね?」

 リトウとモリはリンフィーナよりもその怪獣の正体を掴んでいるらしく、予想を口にし始めている。リンフィーナにはカニというものがわからない。


「冷静に考えれば、ヤドカリとかだと思います」

「バカか。ヤドカリってサイズかよ。それなら、かに道楽の線が濃厚だな」

 リトウが言って、ヨースケは答える。


 ヤドカリ?

 カニドーラク?

 リンフィーナには何が何だか、言葉の意味を理解できない。彼らの発音は時々独特の言い回しだ。方言だろうか。


「えっと…、ずいぶん間合いを詰められたと思います」

 リンフィーナは戦闘体制になって構える。


 赤くて、ハサミのように動く尖った大きなものが砂地をくるくると盛り上げて近づいてきた。そして目の前で、ピタリと動作を止めた。


「地下宿泊先に案内いたします」


 落札者である声の主がそう言ったかと思うと、リンフィーナとリトウ、ヨースケは、一瞬でそこから落ちた。


 浮遊感がやばい。

 夢の中で、何度も死んだ気分になったけれど、いきなり奈落に突き落とされた。


「げ!」

 リトウが嘔吐を催していた。


「これ知ってる。ディズニーシーのホーンテッドなんとかだな」

 なぜかヨースケは顔色ひとつ変えない。


 何度か浮遊して、持ち上げられては落ちていく感覚が続いた。決して気持ちの良いものではない。声の主が言う宿についた頃には、リンフィーナとリトウは血の気を無くして床に手をついてぜいぜいと肩で息をしていた。


「なかなかの宿じゃないか」

 そんな中平然と立っていて、辺りの風景に感想を述べたヨースケって、どこか神経が鈍いのかもしれない。リンフィーナはやっとのことで片膝をついた。リトウは再起不能で、地面に伸びてしまっている。


 自分たちを一瞥したヨースケは、冷たい視線を向けたまま肩をすくめた。

「お前らーー、非文化的すぎだろ……」

 そう言って倒れているリトウの衣服を掴み、一瞬空に浮かせたかと思うと、ヨースケは容赦なくリトウを地べたに投げる。


 そしてリンフィーナをじっと見た。

「あんたも投げられて、目を覚ましたい?」

「めっそうもないです!!」

「そう。でも相手がどんな存在かもしれないのに、伸びたりして弱み見せてたら、すぐに死ぬんじゃない? それであんたが転生でもしてみな、こっちの身にもなってくれ。面倒でしかない」

 眼力で、自力で起きろと言われた気がした。


 霞む目を凝らして、リンフィーナはグッと立ち上がり、辺りを見渡した。

偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」

「異世界で勝ち組になる取説」

「戻った場所は、異世界か故郷」

シリーズの9作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 異世界未来ストーリー

「十G都市」ーレシピが全てー

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