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【第7話】夜烏総合病院

「 」人の言葉

( )心の声

『 』魔の言葉

《 》念話

であらわしております。

姫野雷人、不知火景、夜宵紅乃の三人は夜烏総合病院のロビーに来る。

桐屋鈴とクリーム色のショートに水色の瞳の少年が姫野雷人、不知火景、夜宵紅乃の目の前にやってくる。

「りっちゃん…、これ思ってたよりも重症だわ。雷人さん、ここに座って。」

桐屋鈴は焦った顔をして、姫野雷人を椅子に座らせる。

「オレは神に任務報告してくる。」

不知火景は姫野雷人に言い、席を外す。

「おん。サンキューな。」

姫野雷人は不知火景に返事をする。

「……雷人さん。痛いけど、我慢してね。」

桐屋鈴は布で姫野雷人の左目、左肩の血を押さえる。

「……っ……うっ……。」

姫野雷人は苦しみながら耐える。

「雷人さん。左目、押さえてて。」

桐屋鈴は真面目な声で姫野雷人に言う。

「……うっ、、、うん。」

姫野雷人は左目、左肩の血がだんだん止まってきている。

桐屋鈴は新しい布を姫野雷人の左肩に置く。左目には新しい布を置き、包帯で巻く。

「うわ、変な感じする。」

姫野雷人は嫌そうな顔をする。

「我慢。」

桐屋鈴は姫野雷人に言う。

「姫野さん、香水茶かすいちゃを飲んでくれ。」

姫野雷人はクリーム色のショートに水色の瞳の少年から湯呑みを渡される。

「……っ、香水茶って……良い匂いだけど、飲むと苦いで有名の??絶対に嫌!!!香月茶かづきちゃが良い!!!」

姫野雷人はわがままを言う。

「雷人、わがまま言うな。それだけの怪我をしたってことだ。反省しろ。」

不知火景は任務報告を終え、姫野雷人に言う。

「はぁ。分かったよー、景。はぁ、嫌だなぁ。」

姫野雷人は不知火景に言われ、反省するように飲もうとする。

ゴクン。

姫野雷人は嫌々、香水茶を飲む。

「うぁーーー、、わー、ゲホ、ゲホ。水、水を!!」

姫野雷人は香水茶の味が苦すぎて咳をこむ。

「はい。これ、水。」

不知火景は急いで姫野雷人に水が入ったコップを渡す。

ゴグン。

「……ありがとう。景、桐屋さんもそこの少年もありがとう。」

葉加瀬律はかせりつです。今日と明日の二日間は様子を見るため、ここに入院してもらいます。」

葉加瀬律は姫野雷人に言う。

「えー、めんどくせぇー。なぁ、それよりもさ!香水茶、初めて飲んだけど、苦いって話は本当だったみてぇだな。香水茶ってどんな効果があるんだ?」

姫野雷人は一瞬表情が暗くなったが、一瞬にして表情が明るくなる。

「香水茶には、裂けた皮膚が元通りになる。あと毒消しにもなる。それに比べて香月茶は火傷、軽症の傷を治す効果がある。」

桐屋鈴は姫野雷人に説明をする。

「なるほどな。なぁ、チョコとホットミルク、用意してあるか?」

姫野雷人は桐屋鈴に言う。

「はい、どうぞ。貧血気味?」

桐屋鈴は姫野雷人にチョコとホットミルクを渡す。

「ありがとうな。多分。」

姫野雷人はチョコを食べる。

「……雷人に任務報告しても良いか?」

不知火景は姫野雷人に任務報告をする。

「…あちっ。良いぜ。ふーふー。」

姫野雷人はホットミルクを飲もうと思ったが、熱すぎてホットミルクに息を吹きかけて飲む。

「どこからか笛がなり、それとともに突風がきて、次々と燃えていた家の火を消していき、倒壊した部分も綺麗になって人々のケガも治っていったんだ。」

不知火景は桜宮林であったことを姫野雷人に話す。

「突風の後、景と紅乃を気にかける人々はいたか?」

姫野雷人は不知火景と夜宵紅乃に質問をする。

「いなかったです。みんな最初、疑問に思ってもすぐに忘れ、家に戻って行きました。」

夜宵紅乃は姫野雷人の質問に対して思い出して言う。

「やっぱりか……。それは桜宮林の守り精霊せいれい風月ふうげつ様と千風ちかぜ様の力だな。」

姫野雷人は桜宮林の知っている話をする。

「それってどんな力だ?」

不知火景は気になり、姫野雷人に聞く。

「風月様は人々の辛い記憶を消して、それに関与していた人の姿を消す力を持っていて、千風様は家や物を修復をする力を持っている。」

姫野雷人は桜宮林の守り精霊について話す。

「なら、今度、風月様と千風様に会いに行こう。お礼を言いに!」

不知火景はお礼を言いに行こうと言う。

「……でも、そんな偉い精霊が会ってくれるの?」

桐屋鈴は心配そうに言う。

「……まぁ、好きなものをお供えすれば会ってくれるかもな。」

姫野雷人は桐屋鈴に言う。

「好きなものって何?私たちに用意ができるなら用意するよ。」

桐屋鈴は姫野雷人に聞く。

「人の目ん玉だよ。ってな、ははは、冗談だよ!」

姫野雷人は冗談ぽく言う。

桐屋鈴は姫野雷人の冗談に違和感を感じる。

「冗談かよー。」

不知火景はホッとする。

「まぁ、風月様と千風様は桜宮林の人たちが笑顔でいてくれることが最高の贈り物なのかもな。」

姫野雷人は不知火景に笑って言う。

「そうかもな。」

不知火景は姫野雷人に言う。

「鈴。葉加瀬さん。少し回復したから、泊まる部屋に案内してくれ。」

姫野雷人は桐屋鈴と葉加瀬律に言う。

「はい。りっちゃんは景さんと紅乃さんのことを見送って。」

桐屋鈴は姫野雷人に返事をして、不知火景と夜宵紅乃に本部祓魔師寮に帰るように言う。

「はーい。雷人、じゃあねー。」

不知火景は姫野雷人に言う。

「おう。またな。」

姫野雷人は不知火景に言い、桐屋鈴と一緒にエレベーターに乗る。

最後まで見てくれてありがとう!

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