森林サバイバル
《サーカタール大森林南西部にて》
意気揚々と森を進んでいた一行だったが洞窟を出発して七日がたとうとしていた。
「うーん、全然森から抜けられませんね」
「ソウカナ? マダソンナニタッテナイトオモウケド」
七日のうちに骨は言葉を覚えたようだ、発音はヘタだが
「もう七日も森を歩きっぱなしですよ〜」
「ソウカ、ゲンセデハモウナノカカ、ムコウハソコラヘンアイマイダカラナ」
まぁ冥界で時間を必要とする存在は稀だろうよ
「あぁ〜太陽とか無さそうですしね、冥界」
それはたぶん関係ない
「ツカレタカイ」
「いえ 疲れたというか終わりのみえない道行きに少し気後れしたというか、道を歩いているのに全然森を出る気配がないなと思ったくらいです」
邪教団のアジトに繋がる道がそう簡単に通じているはずがないのである
実際、いま一行が歩いている道は迷いやすいようにできている。
「食料は洞窟から持ってきたやつと襲ってきた獣とかでなんとかなりますけど〜、そろそろ何か目標が欲しいですね」
「ソウカイ、コジンテキニハマダマダサンポシテイテモヨカッタケレド、スコシウエカラミチヲミテルヨ」
そういうと骨は道中で襲ってきた鷲の死骸に呪文を唱えた
【死霊創造術 骨鷲】
すると鷲の死骸は黒い炎に包まれた
死骸に残っていた羽根や肉が一瞬のうちに溶け、残った骨には不浄な命が宿っていた。
「ガァーグゥルア」
「うあぁ なんですこれ」
「マホウデツカイマヲツクッタンダ、コイツデウエカラミチヲサガシテミルヨ」
「便利ですねぇ〜魔法って わたしもそういうの欲しいです」
「コンドオシエテアゲヨウカ」
「いいんですか」
死霊術は全ての国家で禁術に指定されています、使用またはそれに類する魔道具や資料を持つことは許されていません。それを破った場合極刑が確定しますのでご注意ください
「ソレジャアイッテキテネ」
「ガァー」
骨鷲は一声鳴くと木々の上へと飛び立った。
「骨だけなのによく飛べますね〜あれ」
「タブンマリョクヲツカッテトンデルンダヨ」
「めっさ羽ばたいてましたけど」
「アレハセイゼンノクセデヤッテルダケデ、チョクリツフドウデモトベルンダ」
「へぇ~そうなんですか」
大空に舞い上がった骨鷲の眼下には壮大な森林が広がっていた見渡す限り森が広がっている、しかし生前の視力により視界の端にある小さな集落をはっきりと捉えていた。
「ガァー」
「アッタ」
「なにかありましたか?」
「ウン チイサナムラミタイナトコロガアッタ」
「おぉ~ それじゃあそこに向かって行きますか?」
「ソウダネ ホカニメボシイバショモナイシソッチニイコウ」
こうして一行は村を目指して歩き始めた




