S少年の謎 (5)
(三億円事件の真犯人の【BACK】には、
暴力団関係者が居る可能性が高い)
と、
警察も、
考えていた事になっている。
いきなり、話はズレるが、
1970年頃、私は、
当時、一番人気だった吉沢○子主演の学園テレビドラマを観ていた。
その吉○京子の役柄は、
『天地真理』という名の女子高生。
ドラマの放映終了後、
別の女の人が、天地○理という芸名でアイドルデビューしたので、
印象に残っている。
その『天地真理』という名の女子高生は、
ヤクザの組長の娘だったのだけれど、
1970年頃の『暴力団の解散ブーム』に乗って、
父親が引退した。
『暴力団の解散ブーム』とは?
1968年に三億円事件が起きると、
警察の大捜査は、
暴力団関係者へも向かったらしい。
その頃のヤクザは、
主に、二つに分類出来た。
1 国定忠治や清水の次郎長等、
昔の大衆演劇に出て来る人達を祖とする伝統的なヤクザ。
テレビドラマ『ごく○ん』の仲間由○恵の実家の様な任侠団体。
家族経営に近く、個人事業主的色彩が強かった。
2 筑豊炭田の労働者管理ノウハウを、
神戸の港湾労働者管理に応用した経済ヤクザ。
筑豊地方に流れる遠賀川の川『筋』に住んでいたので、
「すじもん」と呼ばれる。
警察に狙われたのは、
もちろん、1の任侠団体。
【資本主義社会】だから、当たり前なんだけど、
【個人事業主を潰して、
大企業に寡占させて、利益を極大化】させようとする。
現在のコロナ騒動も、
飲食業や旅客業、農業や漁業等の【個人事業主や中小零細企業が、日本国内で生き残っている業種】を、
集中攻撃するのが目的だ。
データから判断すると、
コロナが蔓延している主な原因は、
飲食業ではない。
コロナと同様に、
三億円事件を利用して、
警察は【個人事業主潰し】を行った様だ。
その結果、
生き残った組織は【大企業化】した。
この【個人事業主潰し】が、
高度経済成長期以降の日本の歴史だろう。
三億円事件が起きた1968年頃は、
地方の住宅街でも、
個人商店がひしめき合っていた。
今は、
見る影もない。
現在の反社会的勢力は、
ほぼ間違い無く、2の経済ヤクザだろう。
テレビドラマ『ご○せん』の仲間○紀恵の実家は、ファンタジーに過ぎない。
さて、
S少年だけれども、
もし? 仮に?
彼が設定通りの悪だとしたら、
三億円事件後の警察の大捜査の他に、
暴力団に追いかけられるのも、
想定していたんじゃないかな?
三億円もの大金を抱えて逃亡している身にとっては、
警察よりも犯罪者の方が恐い。
だって、
ヤクザには、
証拠は要らない。
警察は、
別件で逮捕するか?
証拠をでっち上げるか?
捜査する大義名分が必要だけれども。
それに、
もし? 仮に?
反社会的勢力に捕まったら、
殺される可能性が?
警察に逮捕された場合には、
三億円事件は、ただの窃盗事件だし、
S少年は【未成年】だから。
あれだけ緻密な現金輸送車欺罔作戦を練り上げた真犯人なら、
事件後の暴力団対策も、
当然、
考えていたよな?