S少年の謎 (1)
感想で御指摘頂いたS少年だけれども、
彼に纏わる情報は、
【作り話】臭がプンプンする。
その中で一番出来が悪いのは、
やはり、
『なろう』で発表された、
『真犯人と名乗る人物』が書いた作品だろう。
実体験に基づかないので、リアリティが無い。
5〜6人居る所に、
たった一人で乗り込んで来た相手に対して、
「なんだ! てめぇは!」
なんて、
イキがったりしないって?
実際は。
寧ろ、その逆で、
侠気に好印象を持つんじゃないかな?
話はズレるが、
高一の時に、
『三十対一』という場面が有った。
私が『一』の方なので、
もちろん、
『三十』は正確な数字ではない。
あの時は、見渡す限り敵が居た。
今、
思うと、
あの時に、
人差し指を高く掲げて、
「一人、二人、三人」と、
声を出して数え始めれば良かった。
そのくらいの余裕は有ったのに。
でも、
『大日本国防軍』という暴走族の『総長の弟』が出て来て、
正直に書くと、
勝てる気がしなかった。
その頃は、
ガリ勉君に転向して一年近く経っていたので、
体が鈍っていて、
使い物にならなかった。
それに、
もし? 仮に?
勝てたとしても、
次は『大日本国防軍』との戦いが待っている。
それから四年経って、
二十歳の時に、
新幹線の中で、
『総長の弟とツルんでいた人』に、
バッタり会った。
その人に、
「あの時は、
『コイツは総理大臣に成れる男だ!』
と、
思った」
と、
嬉しそうに大絶賛されたんだけど、
(えっ?! そんな事を言われても)
話を戻すと。
S少年は、
設定を鵜呑みにすると、
地元では、相当、名前が通っていたと思うよ。
特に、
同じ学年の人達の間では。
だいたいさぁ?
高一の一学期の話題なんて、
そんな物だろ?
また、話はズレるが。
高一の夏休みに、
中学のクラス会が有った。
そこで、
隣の市の底辺不良私立女子高に通っていた女から、
「あんた!
なんで? そんなに有名なん?
あんたの事、
誰でも知っているんだけど?」
と、
話し掛けられた。
今では、
その女の息子がプロ野球選手に成り、
立場は完全に逆転している。
ついでに、
元不良の人達は、
その知名度と組織力を活かして、
政治の世界へ足を踏み入れるケースが多い。
地方の保守系の政治家がボロボロなのは、
政策も理念も、
元々何も無い人達が、
遊びで選挙を楽しんでいるからである。
話を戻すと。
『なろう』で『真犯人と名乗る人物』が、
S少年の噂に関心が無かったのは、
不自然過ぎる。
結局、
不良も、【情報が命】なんだよ。
では、
不良が最も知りたがる情報とは、
何だろうか?