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1話 しゃぶココ

突然だが、私の現状を説明しよう。

 大きなバンガローとでも言うべき建物の中にいる。決して臈長(ろうたけ)てもいないが平板な物だ。


 そんなことはどうでもいい、問題なのは私の周りのタイムセール時のスーパーの如き人集りだ。その群衆は某時のおばちゃm, , , 奥様方のようにがむしゃらに商品を得ようとはしていない。

 冷徹な眼差しで商品を見極めている。選別されて1人また1人と商品が売れていく。


 「何が商品なのか知りたい」って?もう分かってるんだろ。奴隷だよ。奴隷。スラァーブさ。


 そう、俺は富者の1人として奴婢でも買いにきたんだよっっ。とでも言えればいいのだが、残念ながら逆だ。買われる側なのさ。困ったことに、今俺は手足を鎖で柱に縛りつけられて一段高い台に奇麗に陳列されている。どうしたものかなぁぁ。



 ん?「なぜそんなに落ち着いているのか」だって?

 いやいや、初めは焦ったよ。でもさ、足掻いたら鎖がめり込んできて痛いし、猿轡されてて叫びようがないしさ。あと、隣の子が余りに暴れるもんでムチを入れられて皮がベロリンとしているのを見ちゃったのが決定打だったかなぁ。あんなもの見せられてら大人しくするしかないじゃん。


 「それにしても、落ち着きすぎ」だって?

 それは、単に座ってるだけで暇だったからなんで俺がここにいるのかを考えたからだよ。


 俺はこの状態になる前、好奇心で"しゃぶココ"を決めたんだよ。いくら合法とされる"しゃぶココ"でも、市販のタバコで蒸せて死にかける俺には刺激が強すぎたんだろうね。きっと俺はしゃぶココの副作用によって夢を見てるんだよ。だから時間が経てば夢から覚めるよ。


 まぁ、目が覚める前にホモのおっさんに買われて男妾にされたくないなぁ。

 とか、サディストっけのあるおっさんに買われて玩具にされたくないなぁ。

 とか考えながら時間を潰しているわけ。


 さてと、脳内の俺と話す悲しい行為はとっとと辞めて、しゃぶココの夢から早く覚める方法を探すとするか。


 その後、俺は眼かっぴらいて眼球を乾燥させたり、舌を喉に突っ込んで息を止めたり、色々と試したが目が覚めることなく、その間にもどんどん周りの奴隷が売れていき、遂には最後の1人として売れ残り、マーケットは終了した。

この小説は実在の団体名、企業名等とは一切の関係がございません。ご了承ください。

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