其の七 女の戦い
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「呂布の機転で劉備にふりかかる袁術の脅威は去りましたが、張飛は呂布を許したわけではありませんでした」
( ̄∇ ̄メ )張飛
「あの恩知らずの馬泥棒でも働こうっと」
(`ー´*)呂布
「ガーン。張飛に馬とられた。呂布憤慨!劉備、でていけ!」
( ̄∇ ̄ )劉備
「はぁはぁ。またトラブルメーカーのせいで城を失った」
( ̄▲ ̄ )関羽
「こうなったら、曹操殿を頼りましょう」
( ̄∇ ̄メ )張飛
「そうしちゃう感じ?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「そうしちゃう感じ」
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「劉備は落ち延び、曹操の拠点である許昌へ向かいました」
(`・ω・´) 曹操
「あらら、劉備殿大変だったね。ゆっくりしていってね」
( ̄∇ ̄ )劉備
「あんがと」
(`・ω・´) 曹操
「さてさて劉備をどうしたらいいと思う?」
( ̄ー ̄ )荀彧
「殺すに一票」
(`・ω・´) 曹操
「おだやかじゃない」
( ̄ー ̄ )郭嘉
「殺せばそしりを受けます。生かして使うに一票」
(`・ω・´) 曹操
「グッドアイデア」
(`・ω・´) 曹操
「劉備殿に予州をプレゼント」
( ̄∇ ̄ )劉備
「ハッピー!」
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「その頃、董卓の残党たちが宛城に集まって、曹操を虎視眈々と狙っておりました」
(`・ω・´) 曹操
「危険を察知! ただちに宛城を落とします! ウーラー!」
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「宛城はあっという間に攻略されました。さすが軍略のプロフェッショナルだね。首謀者の張繍、その参謀である賈詡は降伏しました」
( ̄ー ̄ )張繍
「参りました」
(`・ω・´) 曹操
「最初から素直にしとけばいいのにサ」
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「曹操は宛城を見て回るとものすごい美人がおりました。これは張繍の族夫である張済の未亡人、鄒氏でした。曹操はすぐさま自分の部屋に入れて枕をともにしたのです」
( ̄ー ̄ )張繍
「グギギギギギ。叔母が曹操に抱かれてるなんて想像しただけでマジもう無理」
( ̄ー ̄ )賈詡
「ビックチャンス到来! 確変確定! すぐさま右打ち!」
( ̄ー ̄ )張繍
「なにごと?」
( ̄ー ̄ )賈詡
「寝床が一番スキが出来やすい。曹操を殺せる好機です!」
( ̄ー ̄ )張繍
「なるほどドットネット」
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「賈詡の言う通りでした。曹操は逃げましたが、彼を逃がすために息子の曹昂、武将の典韋は討ち死にしました。まさに傾城の美女。女にのめって城を傾けたのでした。城に戻りますと……」
(`・ω・´) 曹操
「すまん。昂を討ち死にさせてしまった」
(。 ◕‿◕。)丁夫人
「あーた、浮気して自分の息子を失うって人間の風上にもおけないわね! 私、実家に帰るわ!」
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「そう言って、曹操の第一夫人であった丁夫人は実家に帰ってしまいました。曹操はそれを迎えに行きました」
(`・ω・´) 曹操
「迎えに来たよ。さぁ帰ろう」
(。 ◕‿◕。)丁夫人
「…………」
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「丁夫人はだまって機織りをして曹操に振り向きませんでした。曹操は仕方なく離縁し、第二夫人の卞夫人を正室としました。」
(。 ◕‿◕。)卞夫人
「旦那さまが戦にでかけたスキに、女同士の宴会をしまshow! こっそり丁夫人も呼んじゃoh!」
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「卞夫人は昔のままに一歩下がって送り迎えし、宴席でも丁夫人を上座につけました」
(。 ◕‿◕。)丁夫人
「私、あなたを誤解していたみたい。地位の低い粗野な妾だと思っていたわ。無礼があったら許してください」
(。 ◕‿◕。)卞夫人
「ノープロです。お気になさらないで……。女には女の戦いがありますわ。これからも仲良くしてください」
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「その後、丁夫人が亡くなったと聞くと卞夫人は曹操に頼んで都の南側に弔ったと伝えてあります。彼女の息子が後に魏の皇帝となるのです」