其の二十七 周瑜を説く
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「さて、呉国が開戦のしたくをはじめたことが呉の軍を預かる、周瑜の耳にも届きました」
(*`∀´*)周瑜
「紅顔の美周郎とはこの私のことさ! 皆が 私を褒め讃える。でも一時の美しさなど何になりましょう……」
(・д・)魯粛
「提督。諸葛亮どのをお連れしました。」
(uωu)諸葛亮
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャン」
(*`∀´*)周瑜
「君は我が主に決戦を進めたとか。そういう勝手なことはしないでもらいたい。戦争は難く、降伏が易い」
(uωu)諸葛亮
「ごもっとも」
(・д・)魯粛
「え? 諸葛亮どの。話が違います」
(uωu)諸葛亮
「周瑜さまは軍事のトップ。自国の内情を誰よりも知るお方。降伏が易いと言えばそうなのでしょう」
(*`∀´*)周瑜
「君は二枚舌か? 我が主君には決戦を進め、舌の根が渇かぬうちに降伏論か?」
(uωu)諸葛亮
「いえいえ。戦う気がないのなら、その策はあります」
(*`∀´*)周瑜
「どんな?」
(uωu)諸葛亮
「小舟が一艘とたった二人を贈れば曹操は兵を退くでしょう」
(*`∀´*)周瑜
「はぁ? そんな簡単な策なのか。一体誰を贈ればいいのだ」
(uωu)諸葛亮
「簡単なこと。絶世の美女である大喬と小喬の二人です。曹操はその傾国の美姉妹の噂を聞き、是非欲しいのだとか」
(*`∀´*)周瑜
「……む……それは噂であろう」
(uωu)諸葛亮
「いえ。曹操は詩を読むのですが、それを詩って人々に聞かせているとか」
(*`∀´*)周瑜
「な、なに……。君はその詩を知っているのか?」
(uωu)諸葛亮
「当然でございます。詩ってご覧に入れましょうか?」
(*`∀´*)周瑜
「お、おう」
(uωu)諸葛亮
「二喬を東南に求め、朝夕を与共を楽しまん……」
(*`∀´*)周瑜
「あのケツの穴野郎!」
(uωu)諸葛亮
「……なんです。まだ詩の途中ですよ? これからがいいところ。まさに濡れ場」
(*`∀´*)周瑜
「まてまてまて! もうよい!」
(uωu)諸葛亮
「たった二人の女性で呉が助かるならやむを得ません。昔、漢の皇帝も匈奴の進攻に脅かされ、愛娘を嫁として贈り、その間に弓馬を鍛えました。越も呉に西施を送り、美女で骨抜きにしている間に富国強兵に勤め……」
(*`∀´*)周瑜
「そんな例など聞きたくない! 問題はその女性だ!」
(uωu)諸葛亮
「???」
(*`∀´*)周瑜
「君は知らんかもしれんが、大喬は先の主君、孫策君の妻。そして小喬は私の妻だ!」
(uωu)諸葛亮
「まぁ! 知らないとは言え、失礼致しました」
(*`∀´*)周瑜
「曹操め! 人に詩を聞かせているなど、我が輩をバカにしすぎている! 決戦してギャフンと言わせてくれる!」
(uωu)諸葛亮
「思う壷です」
(・д・)魯粛
「諸葛亮どの。何か申されましたか?」
(uωu)諸葛亮
「否え否え。滅相も無い」
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「諸葛亮の三寸の舌が功を奏し、呉の国は完全に決戦ムードとなりました」
(uωu)諸葛亮
「しかし、孫権どのに気が変わらぬように念を押した方がようございます」
(*`∀´*)周瑜
「なるほど。早速行って参ろう」
(*`∀´*)周瑜
「我が君」
( ˙灬˙ )孫権
「おお。周瑜か。わしはもう恐ろしくて恐ろしくて。曹操に勝ち目はあるのだろうか?」
(*`∀´*)周瑜
「……おまかせください。北方の兵は水に弱おうございます。水上戦ならば勝ち味が必ずございます」
( ˙灬˙ )孫権
「左様か。それを聞いて安心した」
(*`∀´*)周瑜
「…………」
(*`∀´*)周瑜
「……諸葛亮め。我が輩も我が君のメンタムには気付かなんだ。この呉で一番頭がいいのは我が輩……。後々厄介な敵になる……」




