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其の二十一 水魚の交わり

┏(o・v・o)┛

「さて、伏龍訪問に二度留守だった劉備でしたが、こりずに隆中へ向かいます。ブーブー言う豪傑二人を引き連れて」




( ̄∇ ̄ )劉備

「ごめんください。先生はご在宅ですか?」


( ̄ー ̄ )弟子

「おお劉備さま。おります。今昼寝をしておりまして、起こして参ります」


( ̄∇ ̄ )劉備

「それには及ばない。こっちが勝手に来たんだから起きるまで待つとしよう」



( ̄∇ ̄メ )張飛

「なに! 義兄が来たって言うのにのんきに寝てるだって!? 許せん!」


( ̄▲ ̄ )関羽

「ナニするつもり?」


( ̄∇ ̄メ )張飛

「知れたこと。この草廬に火をつけたうえに、このスコップで脳みそ掘ってシャリの上に乗せて軍艦巻きとしゃれこむんじゃい!」


( ̄▲ ̄ )関羽

「おいおい、止めとけ。兄者にこれ以上迷惑かけるんじゃない。カバ!」




┏(o・v・o)┛

「そうしてますと、伏龍の方でも目を覚ました」




(uωu)??

「ふむ。よく寝た。ん? あそこにおわすお方は……」


( ̄∇ ̄ )劉備

「先生。お初にお目にかかります。劉備玄徳と申します。天下万民のために先生のお力をお借りしたく参りました。どうぞご出馬を願います」


(uωu)諸葛亮

「おお。なんども留守にして申し訳ございませんでした。私は諸葛亮。字を孔明という変人です。お力になどなれません。どうかお引き取りを」


( ̄∇ ̄ )劉備

「何をおっしゃいます。先生ほどの才能をお持ちで在野に埋もれるなど玉を土中に隠すようなもの。どうか私と共に来て下さい」


(uωu)諸葛亮

「ふふふふ。私のような農夫のために三度も訪れて下さった礼はいたしましょう。あなた様に計略を授けます。今、曹操は魏の国を手中に治めました。南には孫権が呉の国を治めております。あなた様はここ荊州と漢中、益州を治め、蜀の国を治めるのです。そうすれば、天下は三分され三つ巴となり、それぞれがやすやすと天下をうかがえなくなります。あなた様はそこから天下統一を目指すのです。」



(uωu)諸葛亮

「これを天下三分の計と申します」



( ̄∇ ̄ )劉備

「天下を……三分割……」



( ̄∇ ̄ )劉備

「そうか! なんでこんな簡単なことに気付かなかったんだろう! そうすれば互いに牽制しあえますもんね! かー! グレイトだぜ! 先生。どうか、お力添えをお願いします」


(uωu)諸葛亮

「無理です」


( ̄∇ ̄ )劉備

「そこをなんとか!」


(uωu)諸葛亮

「しつこ」


( ̄∇ ̄ )劉備

「どーか、どーか」


(uωu)諸葛亮

「ウザ」


( ̄∇ ̄ )劉備

「えーんえんえん。えーんえんえん」


(uωu)諸葛亮

「あら泣いちゃったよ……。泣くんならしゃーないな。分かりました。才なく怠け者の私でも力になれるというなら付いて行きましょう」


( ̄∇ ̄ )劉備

「やったぜ!」




┏(o・v・o)┛

「こうして、諸葛亮は劉備の元に加わりました。ところが古参の関羽と張飛は面白くない。新参の諸葛亮がいつの間にか中枢にいるのが気に食わないのでした」




( ̄▲ ̄ )関羽

「兄者、少し行き過ぎではありませんか?朝な夕なに孔明孔明と……」


( ̄∇ ̄メ )張飛

「そうですよ。あんな細腕の若憎なんて戦になればすぐに逃げ出しますぜ?」


( ̄∇ ̄ )劉備

「またまたひがみ根性まるだしだなぁ。お前たちは。孔明を得たことはボクにとっちゃぁ、魚が水を得たようなもんなんだよ」


( ̄∇ ̄メ )張飛

「つーと孔明は水ですかい?」


( ̄∇ ̄ )劉備

「そうだよ。くどいなぁ」


( ̄▲ ̄ )( ̄∇ ̄メ )

「ふーーーん」




┏(o・v・o)┛

「その頃、曹操は荊州、呉の攻略の作戦を連日のように練っておりました」




(`・ω・´) 曹操

「劉表も孫権もなんか楽勝って感じ? でもトップバッターにいる劉備が面倒くさそう。新しく軍師になった諸葛亮って誰? 初耳なんだけど?」


(○´v`○)徐庶

「当然、私は知っております。いわゆる大賢人でしてそうやすやすと攻略できない相手です」


(`・ω・´) 曹操

「そうなんだ。キミは劉備軍3千で、この曹操軍3万を破ったけど、キミと比べればどう?」


(○´v`○)徐庶

「ワタクシなぞ足下にも及びません。彼が月なら私はすっぽんです」


(`・ω・´) 曹操

「それほど? でも50万の軍勢は破れないでしょ?」


(○´v`○)徐庶

「え?」



(`・ω・´) 曹操

「決まった! 50万の軍勢で劉備を叩き潰し、返す刀で荊州、呉を攻略する!」

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