其の十八 千里の馬
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「荊州の劉表のもとに逃れた劉備。劉表は快く迎えました」
( ̄ー ̄ )劉表
「さぁ、劉備くん飲んで飲んで」
( ̄∇ ̄ )劉備
「いっただきまーす!」
( ̄∇ ̄ )劉備
「……飲み過ぎちゃった。失礼してはばかりのほうへ……」
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「トイレから戻ってくると劉備は泣き出します」
( ̄∇ ̄ )劉備
「メーソメソメソ。メーソメソ」
( ̄ー ̄ )劉表
「どうして泣いているんだい?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「昔は戦場を走り回って贅肉なんてなかったのに、今トイレでふとももがプルンプルンしていました」
( ̄ー ̄ )劉表
「ちょうどいい。今、謀反が起きてるから討伐して来て」
( ̄∇ ̄ )劉備
「いやぁ。やっぱり歳とともにってやつかな?」
( ̄ー ̄ )劉表
「行って来てよ。居候なんだから」
( ̄∇ ̄ )劉備
「わぁ! やぶ蛇だぁ!」
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「戦地に赴きますと、張武と陳孫が暴れておりました」
( ̄∇ ̄ )劉備
「趙雲いってきちゃって!」
(´∀`*)趙雲
「りょ!」
( ̄ー ̄ )張武
「やられた!」
( ̄ー ̄ )陳孫
「ボクも!」
(´∀`*)趙雲
「張武が乗ってた馬ゲットです。千里を走る名馬に違いありません」
( ̄∇ ̄ )劉備
「スーパーラッキー!」
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「早々と謀反を鎮圧した劉備に驚いて、劉表は城門まで迎えに行きました」
( ̄ー ̄ )劉表
「いや〜。さすが歴戦の兵。お見事お見事」
( ̄∇ ̄ )劉備
「そんな照れちゃう」
( ̄ー ̄ )劉表
「周りには敵がいるし、謀反もたびたび起こる……。どうしたらいいと思う?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「なるほど。では、私の部下の関羽、張飛、趙雲に要地を任せてはどうでしょう? 彼らならやり遂げますよ?」
( ̄ー ̄ )劉表
「うわぁ! その言葉を待っていた! 借りてもいいの?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「もちろんですよ。甘えさせてもらってますんで。どーぞ。どーぞ」
( ̄ー ̄ )劉表
「それに、その馬も超よさげじゃね?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「なーんだ。無料でゲットしたもんです。差し上げますよ」
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「こうして、いろいろと約束した劉表でしたが、劉備がいなくなったあと家臣が止めました」
( ̄ー ̄ )蔡瑁
「殿。劉備は客将。それの配下に要地を守らせて背かれたらあっという間に荊州は奪われますぞ?」
( ̄ー ̄ )劉表
「それもそうだ。」
( ̄ー ̄ )蒯越
「それにその馬、馬相をみるに、的盧という乗り主を死なす最悪な馬ですよ?」
( ̄ー ̄ )劉表
「マジ? じゃぁ返却しよう」
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「ということで、劉表はまた劉備を呼びました」
( ̄ー ̄ )劉表
「この前の家来を借りる話だけど、反乱が起きて弱気になってた。一回仕切り直しで。あと、馬もやっぱり返す。劉備どののほうが戦場にいく機会多いもんね」
( ̄∇ ̄ )劉備
「全然オーケーっす」
( ̄ー ̄ )劉表
「それから、劉備一家に一つお城をあげましょう。曹操の本拠に近いところだから守備をお願いしたい」
( ̄∇ ̄ )劉備
「あ、マジすか。じゃ頂きまーす!」
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「こうして劉備は新野城を手にいれました」
( ̄∇ ̄ )劉備
「今日も劉表どのとお酒を飲みに来たよ」
( ̄ー ̄ )伊籍
「もしもし劉備さま。その馬はなんでも凶馬らしいです。乗るのは止めた方がいいですよ?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「あらやだ! でもボクはそんなの信じないです」
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「そして、劉表と酒を飲んでいるとまた相談事」
( ̄ー ̄ )劉表
「私に二名の息子がおりまして、長男は前妻の子で病弱。次男は今の妻の子で若年。私に何かがあればどっちを跡継ぎにすればいいでしょう?」
( ̄∇ ̄ )劉備
「そんなの決まってるっスよ! 長男っしょ」
( ̄ー ̄ )劉表
「やっぱり。できれば劉備どのに後見人をお願いしたい」
( ̄∇ ̄ )劉備
「おまかせあれ!」
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「それを物陰で聞いていた蔡瑁。劉表の次男は蔡瑁の甥。後継者から外されてメッチャ激怒。劉備を暗殺することに!」
( ̄ー ̄ )蔡瑁
「帰り道の劉備を襲撃しよう!」
( ̄∇ ̄ )劉備
「ム! 危険を察知! 逃げなくては!」
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「劉備は逃げましたが、前には激流が流れ、後ろは追手! 逃げる場所無し!」
( ̄∇ ̄ )劉備
「こうなったら激流方面に行くしかない! やい馬! お前はホントは凶馬じゃないよな! ……なぁ? その辺どうなの?」
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「ピョーイと激流に馬に任せて飛び込みますと、馬はグイグイと向こう岸に向かいます。こうして劉備は九死に一生を得たのでした」




