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初めてのお小遣いで遊ぼう!

先ずは衣類屋さんに入りました。


『この服可愛いー!』

『本当だ、お姉ちゃんに似合いそう』

『えー、フェルの方が似合うよー』


私達は一着のロリータワンピースを手に取って眺め、お互いに褒め合いました。


値札を見たら銅貨一枚と書いてるので今は買えませんが、明日パパに頼んで買って貰おっかなー?


フェルにその事を言ったら『私も選んで置いて明日買って貰う!』と、妹が楽しそうに服を漁り始めました。


パパ、絶対に明日買ってよね。本人が居ないのにも関わらず、勝手に約束をした姉妹でした。


衣類屋から出ると小腹が空いたので私達はレストランに入り、お客が賑わう中テーブルが一つだけ空いていたので直ぐに座れました。


『んー何を食べようかなー』


メニュー表に載っているデザート一覧を見て悩んでいましたが、妹は直ぐに決まったようです。


『私はこれにする』

『どれどれ?』


妹が指をさしたイラストにはいちごタルトが描かれていました。


価格は銅貨5枚ですが、今の私達なら余裕があるので私も同じ物を注文する事にしました。


女性の店員さんを呼び止めていちごタルトを二つ頼み、数分話しながら待っていると運んで来てくれました。


『お待たせしましたー。いちごタルトです』

『わー美味しそう!』

『これは当たりかも・・・』


タルトの上にはたっぷりとクリームとゼラチンでコーディングされたイチゴを乗せていて、ブルーベリーも散りばめられているので物凄く美味しそうです。


二人でドキドキしながらフォークで一口サイズに切り、口の中に一斉に運びました。


『うまっー!!』

『美味しい!!』


見た目が甘そうでしたが、全然そんな事がなく食べやすいので何個でも食べれそう。


二人で面白おかしい話をしながらゆっくりとケーキを味わいました。ごちそうさまです。


二人だけでこんなに美味しい物を食べて良いのかなーと思うほど美味しかったです。

そんな事を思っていると、フェルが口を開きました。


『お姉ちゃん、ちょっと耳を寄せて』

『なになに?』


妹に言われるままに耳打ちをしてある提案を聴くと、ナイスアイデアなので採用する事にしました。


私は手を大きく上げて店員さんを呼びました。



お会計を済ませてお店を出ると、妹が小さな箱を持っていました。


『ふふー、これで作戦は完璧ね』

『うん』


実は先程食べたのと同じのがこの中に二つも入っているのです。

店員さんにお土産も出来るかを尋ねると、可能だったのでママとパパにも買ってあげたのです。


えへへー、親孝行でしょうー?

と世間からは思われますが実はこれをパパに食べさせ、衣類屋にあった服を確実に買って貰おうという作戦なのです!


この村から森の中にある小屋まで歩くと新鮮度が無くなって美味しく食べれないかもしれないけど、私達にはママから貰ったペンダントがあるので一瞬にして帰れるのです。


二人で人目が付かないお店の裏に行き、ペンダントを手に触れながら唱えました。


『ペンダントよ、小屋の前に帰還せよ』


そう唱えて目を瞑り、二、三秒立ってから目を開けると、さっきまで村に居たはずが森の中にいました。しかも、直ぐに目の前に小屋があります。


ママはこんなのを作れるなんて本当に凄いです。


私達は小屋のドアを開け、勢い良くただいまと言いました。

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