AA冒険者カル・グレイン
今回は少し短めです!ご了承くださいm(_ _)m
「AAランク冒険者…!」
目の前にいるこの男が、親父と同じAAランク…!!
全身が震える。こんなにも早く親父と同じランクの人に会えるとは思ってもいなかった。他の冒険者の視線が集中していたのもこれで納得だ。
「えっと、グレインさんでいいですか?」
「うん、いいよ。君の名前は?」
俺は聞きたいことも色々あったからどこかど座って話しませんかって聞いたら快く受け入れてくれた。
冒険所を出て少し行った先に小さな食堂がある。ここのメニューは少し変わっていてあまり使われてない食材がたくさん使われている。
店主の人とは結構仲がいい。俺達が泊まってる宿屋の女将さんと知人らしいく、よく宿屋に顔を出す。
俺はいつも頼んでいる、ミルキージュースを頼み他3人もそれを頼んだ。
「それで、聞きたいことってなんだい?」
「AAになるにはどうすればいいですか?」
直後、俺の話を聞いた途端ドッと笑うグレインさん。特におかしな事は言っていないはずなんだが
。ツボがよくわからない。
「ははっ、そうだね、まずは4等級ダンジョンの踏破を目指してみたらどうかな?」
「ダンジョンの踏破?」
「この世界にはいくつものダンジョンが各地に点在している。まだ未踏のダンジョンだって少なくない。そして、ダンジョンには等級があってね…」
話を聞くと世界本には各地に存在が確認されているダンジョンが全て載っているらしい。そしてダンジョンには等級があり、下から10等級、最高等級は1等級。1等級ダンジョンは人類の限界を超えた場所、らしい。
現在確認されている1等級ダンジョンは3つあり、どれも一階層から化け物クラスのモンスターが現れるという。
そんなものどう踏破するんだよ。
そしてその場所を踏みしめる事の出来る存在はAランクからと絶対遵守されている。
グレインが提示した4等級ダンジョンは俺達の実力より少し上のダンジョン。一階層から、俺達より強いのが現れるのかと聞けばそうじゃない。
「基本どのダンジョンも一階層のモンスターは弱い。下に行くにつれて徐々に強くなっていく。そこは知ってるよね?でも、違う場合がある」
「例外ですね」
「その通り。例外は僕らの予想の埒外にあるもの。予想を立てられるものではない。身構えることは簡単だけどそんな弱腰だったらどのダンジョンだって踏破するのは困難。深く考えない事をオススメするよ」
グレインさんも何度か例外に遭った事があるらしいが俺のものとは次元の違う話だった。
モンスターの突然進化。ボスモンスターの通常出現。ダンジョンの崩壊。などが起こったらしい。
フィーネとアルネは口をポカンと開けて改めて目の前の人がどれだけ凄いかを実感しているようだった。まぁそんな事が起きてよく生きてるよなほんとに。
「そう言えば、僕はテルペントのダンジョンで例外が発生したらしくて調査に来たんだ。何でもその例外を掃討したのは新米冒険者と聞いて、いても立っていられなくてクランの皆をほっぽって早めに来てしまったんだ。あははっ」
「あ、それ俺達です」
「ぶふーーー!!」
「汚ったな!?レイ兄!顔拭いて!!」
グレインさんは飲んだミルキージュースを盛大に吹き出す。別に驚かすつもりじゃなかったんだけど。あぁ、ミルキージュース勿体無い。
俺は吹き出たミルキージュースを丁寧に布巾で拭く。店長は無言で新しいミルキージュースを持ってきてくれた。さすが気の利く店長さんだ。
「そ、そうなのか。いやーまさか君達だったなんて!じゃあ報告書に上がってた大蜘蛛の突然変異を倒したのも君達なのかい?」
大蜘蛛の突然変異?何だそれ?フィーネとアルネの方を向くがどうやら二人も何を言っているのかわからないっぽい。まず最初に出会った大蜘蛛があれだったから普通がわからない。
「俺達が遭った大蜘蛛は赤色の体でしたよ」
なので俺達が遭遇した大蜘蛛の情報を出せばグレインさんは「やっぱり君達だったんだね!」と興奮していた。どうやら俺達が遭遇した大蜘蛛は普通の奴じゃなかったらしい。
グレインさんからは色々な冒険においての注意や
アドバイスをしてもらった。フィーネは頷きながらひたすらメモに取っていた。
「そう言えば君が冒険者になった理由はなんだい?」
「親父を越すためです」
たった一言。まだ色々理由はあったが直ぐに頭に浮かんできたのはこの一言だった。
「失礼だけど、君のお父さんの名前は?」
「ディリール・エルムです」
瞬間、グレインさんの体が硬直する。まるで人形のように固まって動かなくなる。俺達は急に動かなくなったグレインさんに「え?どうしたんでしょうか?」「死んだ?イデっ」と心配の声を漏らす。
「はっ!すまない、あまりにもビックリしてね。そうか、ディーさんの…」
今度は何かをブツブツと言い始め若干引き気味のフィーネとアルネ。
それから数分間ずっと何かを呟いていたグレインさんは突然ガバッと立ち上がり俺達を置いてどこかへ走って行った。
金貨1枚をテーブルに乗せて。
「え?なに?どういう事?」
「私に聞かないでくださいよ」
「ねぇーそう言えばクエスト依頼はどうするのー?」
「「あっ…」」
すっかり依頼の事を忘れていた俺達は奇行なグレインさんは取り敢えず忘れ急いで依頼先へ向かったのだった。
急いで行って間に合うのでしょうか。実際書いてて疑問に思いました。