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片想いのハンサムな彼の側では胸が痛くなるの

作者: 蒼井真之介
掲載日:2017/07/31

恋せよ!恋は素晴らしいよ!

 「やば〜い! 遅刻だぁ〜」水嶋華(みずしまはな)15歳。高1。ただ今、全力疾走中。

 

 「間に合って〜!」学校までの距離が、いつもより遠く感じる。時間が止まって欲しい、と心の中でマジで思うし願う。

 

 「あと、どれくらいだぁ」私はスマホで時間を見る。「うぇん! 今日の期末テスト、マジでマジでマジでヤバイ!!」私は走る。ひたすら走る。

 

 「あっ! 信号が赤になるぅ!!」変わろうと点滅している信号が憎たらしい。

 

 私は横断歩道を渡る途中でズッコけた。

 

 「痛い……」膝を見ると怪我をして血が出ていた。私は血を見て泣きたくなった。立ち上がろうとしたら、ズキンと足が痛む。プップーとクラクションが鳴り響いた。

 

 「ははは。最悪」私は足を引きずるようにして歩道に座り込んだ。もう無理だ。スマホの時間を見た。午前8時50分。


 「おい!! 華っ! 大丈夫か?」と怒鳴り声がした。私は体をビクッと震わせて声の主を探した。

 

 「あっ」片想いのハンサムな男子。沢田流(さわだりゅう)くんだぁ〜っ! 私は遅刻していることをすっかり忘れて、『汗だくな流もカッコイイ〜!』と見とれていたら「立てよ! 間に合わんぞ!」と真剣に怒ってくれた。

 『嬉しい。ムフフフフ』とニヤける私。


 「足を挫いて……」と話す途中で流は私をお姫様だっこをした。

 

 「ぶほーーっ!? ! ☆」

と私は声を出して驚いた。

 

 至近距離からの流くんを見たのは初めてかも!?

 

 「ありがとぉう」と私は顔から太陽が飛び出しそうなくらい真っ赤になって言った。

 

 「流くん、ありがとう」ともう一度言った。返事がない。流くんの温もりや微かにするセッケンの匂い、オレンジのシャンプーの香り。

 

 流は華をお姫様だっこをして抱えたまま、スゴい速さ駆け抜けていく。

 

 「ありがとう、流くん」

流くん、イケメンすぎるよぉ〜。胸が痛いし、ドキドキするし。

 

 「ねぇ、ありがとう」ともう一度言ってみた。

 

 「華、ちょっとうるさい」と流くんに怒られちゃった。う〜ん、カッコイイ。

 

 学校はもう目の前だった。お姫様だっこをされている私を、窓から見ていたクラスメートが指を指して笑っていた。私は皆に笑顔で手を大きく振った。

 

おわり

愛せよ!愛はすばらしいよ!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 女子高生らしさが文章から伝わって微笑ましかったです。 [一言] 若い! 女子高生。キラキラしてますね。私には、もう無いものなので羨ましいです。 華が怪我をしてお姫様抱っこで、きゃあきゃあ…
[良い点] JKの心の動きがわかりやすい! [一言] 本当に片思い? って思いたくなるほど流くんがイケメン紳士でした(笑) かわいい、なんとか付き合って~! でも片思いは片思いで思い出なんですかね。
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