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神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第2章:熱血学園編
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第79話:世界侵略の第一歩

ストックが切れた!

申し訳ない。

自宅で仕事をしてるとどうしても執筆に支障が(オイ!)

ご意見、ご感想を頂ければ頑張れます!

だもんで、みんなの元気をオラに分けてくれ!


―――所変わらずカリン塔最上階


そこで、全世界に、いや全宇宙規模の戦いに突入するかもしれない作戦会議が幕を切る。(大げさ)



「で、表だって神に刃向う事になるのだが、何か作戦はあるのか?」


半ばあきれ顔のキャノンがアリスに問いかける。


「500年前の作戦と同じことをしようと思うわ」


「500年前?」


この世界で500年前と言えばカノンがキャノンの師匠をやっていた時代。

しかし、俺たちの来た世界では俺が魔王を演じていた時代だ。



「私たちの世界で500年前にアイリスが魔王を演じたときと同じ事をするつもり」


「具体的には?」


「まずは魔王城を作ります。そしてこの国に住む全ての人に精神感応で人、魔人、獣人が一丸となって魔王を倒すように仕向けます。当然、人間だけで魔王城に来た場合は倒します。多分その時に勇者が来ると思うんですけどね」


サラリと問題発言をするアリス。

勇者と言えば魔王を打ち倒すと言われるほど個人で戦術レベルの力を備えるという。


「勇者を返り討ちに出来ると?」


そんな個人軍隊の進行の脅威に対抗できるのか甚だ疑問なキャノン。


「うん、出来るわ」


キャノンの心配もこれまたサラリと問題ない発言をするアリス。

悠然と「出来る」と言い切るアリスにキャノンは驚きの表情を向ける。


「確かにアリスは強いが、勇者は強い意外に神の加護があるんだぞ?」


キャノンの言葉に口の端を上げるアリス。


「あら、私にも暗黒女神の庇護が付いてますよ?」


暗黒女神の加護だったらここに居るみんなが持っている。


「ああ、お前たち全員が暗黒女神の加護付だったな。」


「それに、500年前にも勇者を倒したアイリスも居るし」


まあ勇者の一人や二人、どうって音は無いと思うよ。

でもさ、今はまだ全ての魔法が使える訳じゃないんだよ?

それに、何か、何と言うか漠然ではあるが一抹の不安がよぎる。


「その事なんだけど、500年前に魔王である俺を倒しに来たときは勇者は1人だったけど、今度は1人じゃない気がするんだよね」


その事にアリスも納得する。


「私もそう思うわ。オーリオンはこの世界に大量の勇者を降臨させてると思う」


大量って、どんなレベルの勇者が大量なのだろう。

その量と質にもよるけど正直メンドクサイ気がする。


「なんだと! それでもアリスは勇者に勝てると?」


アリスの言葉にキャノンは驚き険しい顔をこちらに向ける


「勝てるわよ。ね? アイリス?」


キャノンに合わせて気楽なアリスもこちらに顔を向けた。


「まぁ、勝てるとは思うがあの時はカノン、カイン、アルも居たからね」


俺が不安の言葉を出すと意外なと言うか、当然と言うかハッシュが立ち上がる。


「大丈夫だろ! 俺たちが居るんだし!!」


腰に手を置き、胸を張り鼻息荒くハッシュが名乗りを上げる。

他のみんなも首を縦に振って頷いている。


「そうだね。問題ないでしょ」


俺はハッシュの得意満面な顔を見て肩の力が抜ける。

さあてハッシュもやる気になって来てるし、それに同調して他のみんなもノリノリになって来たんだ。

魔王アリス様をバックアップしましょうか。


「そうね。じゃぁ、まずやる事は、アイリスはお城を作って!」



「え?!」



簡単に城を作れと言うアリス。

ついでにと自分の好みを言ってくる。


「魔王城って言うくらいなんだから凄く大きくて優雅なお城を作ってよ」


砂のお城を作るんじゃないんだからそんな簡単に出来るか!

って言おうと思ったが、そう言えば出来るな…。


「いや、その前にどこに城を作るの?」


「それは~…」チラリ


そう言いながらアリスはキャノンの顔を見つめる。

仕方がないとため息交じりにキャノンが口を開く。


「この塔の横にでも作ればいい、が、物資や人材なんて無いぞ?」


突然の城築の話に驚くも、非現実な事を言い出すアリスにツッコむのをやめて当然のことを言うキャノン。


「あ、それは大丈夫。魔法で城を作るから」


「全く、お前たちの魔法は何でもアリだな」


「まぁ、こういうのを想定して作ってるからね」


アスラは俺たち人の単独行動に際し、不自由なく快適な魔法ばかりをタブレットに収納する。

その魔法の内容を聞けば"どんなサバイバル術だよ"と言いたくなるほど単純ではあるが、限度が無い為チート技の領域に達している。


「と言う訳で、アイリスはお城作り。で他のみんなは猛特訓ね」


「「「えええ!!!」」」


突然の猛特訓発言に顔を青くしみんなは抗議の弁を述べる。

アリスが言い出したらどんな著名人でも答弁論者でも論破することは不可能。


「だって、今のままじゃ勇者に勝てないでしょ?」


これだ。

行動原理が極めて単純。

その問題を解決するための発言なのだ。

問題が発生しその解決策を行うための提案に誰が論破できるというのか。


「おい、アリス、勇者ってそんなに強いのか?」


ハッシュは自身の腕に相当の自信を持っている。

アイリスとアリスが学園に来なければ恐らく一般人と何ら変わらない実力で終わってしまう人生だったが。

二人に出会えたことでその人生が大きく変わる事となる。

学園でも学べない魔力の扱いに関してアイリスとアリスを抜けば学園一だと自負している。


「…多分? そりゃ神が降臨させた神の加護を持った怪物よ? 私たちと同じくらいの強さじゃない?」


そんなハッシュであっても、アイリスとアリスの力には及ばない。

勇者の実力がアイリスとアリスと同じという事は勇者には勝てないという事だ。


「マジか…」


ハッシュがうな垂れ、コリーもため息をつく。

さっきの勢いはどうした? と言いかけた所で、全員が瞳の奥に決意の光らせるように気合を入れる。

うん、全員戦闘バカだった。


「まぁ、アイリスやアリスと同等の強さを求められるのであればそれに答えてやるよ!」


そう言って全員は猛特訓の準備を始める。


「あ、その前に、この塔ってちゃぶ台を使った転移以外塔から出る方法は無いの?」


「ん?」


キャノンが答えを言いかけた所で、みんなから被せるように別の答えを言い出す。


「いや、飛べばいいんじゃないか? きっとこの辺の扉から外に…」


そう言うと窓から飛び出すアイリス。

咄嗟の事に慌てて窓から外を眺めるキャノンは驚きの顔をする。


「何と!」


アイリスは空中で制止していたのだ。


その驚くキャノンを尻目に「そうだな」と口にして、みんなで窓から身を投げ出すと空に浮かぶ。

キャノンの驚き様に、この世界では空を飛ぶことは一般的ではないと言う事は分かった。


「ところで、この塔ってお客さんとか来ないの?」


空に浮かびながら疑問を口にする。


「まぁ、ここ数百年の間ではお前たち位だな。塔を登ったやつは居なかったな。そもそもこの塔を登れるくらいであれば相当の実力者だろうが」


アリスはキャノンの言葉に納得し第一の訓練を発表する。


「じゃぁ、まずはこの塔を登る事から始めましょうか!」


アリスさん? それは何かのマンガの影響ですか?

まぁ、その漫画の影響を多大に受けてる俺としてはあまりツッコめないが。


「飛んだらダメか?」


ダメ元でコリーが言うが、予想外の答えが返ってきた。


「飛んで頂上に来ても良いわよ。本人がそれでいいなら…でも、そんな事しても強くはならないと思うわよ?」


「うっ…」


「そんな姑息な事を考えるような人がここに居ると本気で思えないけどね」


したたかに笑うアリスに対して、コリーも後頭部を掻きながら「そうだな」と言うしかなかった。


「じゃぁ、俺は城を作るね~」


手を振りながらアイリスはそのまま自由落下で落ちて行った。

下の方から「ひゃっほ~~~~」とか聞こえる。


「―――さ、私たちも地上に行くわよ!」ウズウズ


そう言いながらアリスも滞空姿勢から滑空姿勢を取り自由落下で落ちて行った。


「ホントあいつら似た者同士だよな」

「ホントね」

「よし俺も行くぞ~」

「お前も似た者同士かよ」

「そういうお前こそ」


「早く来ないと置いて行くわよ~」


そう言いながらスージーが落ちていく。

手を引かれながら、ミーシャやノルンも落ちてゆく。


「「きゃ~~~」とか言ってるし、楽しそうだな」

「置いて行かれるぞ、早く行こうぜ!!」

「お~し!」


何だかんだ言って、みんな空中遊泳を楽しみたかっただけであった。


「…あいつら、遊びなのか真剣なのか…世界の命運が掛かっていると言うのに」


一人残ったキャノンがため息交じりに嘆いていた。


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