第78話:大魔王アリス爆誕
今回も短いが許してくれ
獣人族や魔人族とかそんなの関係ない。
そのなかにあって人間だけが神の祝福を得てるのも納得がいかないが、獣人族や魔人族を殺すのは以ての外だ。
人間に勇者がいるなら俺たちが獣人族、魔人族の勇者となるのはやぶさかでない。
って何百年も前と同じことを思った。
「はぁ、アリス…どうやら俺、また魔王をやりそうだよ」
「でしょうね」
俺の言葉を聞いてみんなが熱い笑みを浮かべる。
ハッシュはまた別の意味で暑苦しい顔を向けるが。
「「「!!!」」」
「やってくれるのか!」
「獣人の味方になってくれるのか!」
「魔人の味方になってくれるのか!」
「まぁ、味方と言うか、500年前と同じだね」
「やるけど、誰が魔王やる? …今度はアリスがやる?」
魔王様は最終局面だけ出張って「よく来たな勇者よ」と言っていればいいわけでは無い。
本当に色々面倒臭いのだ。
そんな事もあり魔王をやると言ったのだが敢えて誰が魔王をやる? と言ってみると、アリスが目をキラキラと輝かせながら立ちあがる。
「………ふ、ふふふ、ふぁはははは! 勇者共め! 全てを蹴散らしてくれるわ!!」
どうしたアリス、何がアリスをこんなにしたのだ?
アリスと言うかアスラも大分ため込んでたんだな…と、俺は可愛そうな視線をアリスに送る。
「うわ、入り込んじゃったよ」ヒソヒソ
「やる気まんまんね」ヒソヒソ
「アリスが魔王とか怖すぎるだろ」ヒソヒソ
「人類絶滅しちゃうんじゃないか?」ヒソヒソ
「そこ、聞こえてるわよ」
ビシッと人差し指でこちらを指さすアリス。
しかし、頭の中は魔王一色の様だ。
「じゃぁ俺が側近やるね」
早い者勝ち。
俺は最初に側近の地位を手に入れた。
「じゃぁ俺が獣王軍の軍団長やる!」
「じゃぁ俺が魔人の」
「いや、その前に軍なんて無いからな」
「「―――」」
「そうよね。ここに来たばっかりなのに」
「男ってバカね」
「「―――」」
「側近は軍が無くてもOKだもんね~」
俺は指をVにしてコリーとイーサに向ける。
「「―――」」
「人間共め! 地獄を見せてくれるわ!!」
アリスは明後日の方向に行ってしまった。
「…アリス…」
可愛そうな子を見る眼差しでアリスを見るスージー
「ふははは、皆の者よ早速軍議を始めるぞ!」
「…アリス…」
さっき、軍なんかないって言われていたのに…
可愛そうな子を見る眼差しでアリスを見るミーシャ
「アリス、そのノリ。いつまで続くの?」
的確なツッコミをするノルン
こうして、ノリだけ魔王軍が創立されたのだった。




