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神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第1章:転生
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第5話:予感と悪寒

ブックマークありがとうございます!!

駄文ですが頑張って作る励みになります!!

生後6ヶ月程でハイパーハイハイの上位スキル「立ち上がり」を覚えたアイリス。


生後6ヶ月後半で立ち上がりの上位互換スキル「ヨチヨチ歩き」を覚えた頃、アリスがハイハイをマスターした。


俺より2ヶ月先に生まれたと言うアリス。

彼女は懸命にハイハイの上位互換スキル「ハイパーハイハイ」を覚える為、猛特訓中。


そしてその特訓相手は俺である。

俺も最上位スキルである「トテトテ走り」をマスターする事を兼ねて、ヨチヨチ歩きを駆使してアリスから逃げている。


中々追いつかないアリスは泣き出してしまう。


アリスが泣き止むまで俺の新スキル「ヘッドヒーリング」が続く。

簡単に言えばイケメン固有スキル「頭なでなで」だ。


この状況を微笑ましく見守る母とテイラー、そして涙目父の姿がある。



遅くなったが私の父と母を紹介しよう。

父の名はロック・F・クロフォード

母の名はサマンサ・M・クロフォード



あるとき、この屋敷のメイド長が俺の面倒を見てるときに

普通の子供では理解できないであろう話を自慢げに聞かせてきた。



この父はその昔、王都に勤務する騎士団長を務めた事もある冒険者で、数々の功績を遺した。

そこで王様に功績が認められ「準男爵」の爵位と、小さい領土であるが平和なアルテリアの街を治める事となった。


そして母は、ヨートスを治めている伯爵の次女として生まれた。

その昔、ヨートスに大規模な盗賊が街を襲った時率先して盗賊から街を守った英雄にほれ込んで、身分の差を超えて晴れて結婚したと言う事だ。


まるで異世界のロミオとジュリエットハッピーエンドバージョンって感じだ。


その話を顔を赤くしながらメイド長は語っている。


「情熱的で憧れちゃうわ~」とメイド長は惚けながら両手を自分の頬に当てて話していたのを思い出す。



そして乳母のテイラー・ビッチ(仮)

その娘のアリス。

十数年後にはアリスもビッチの称号を付けられてしまうのか不安である。


ヘッドヒーリングで眠ったアリスを確認し、俺は走り込みを開始した。

はたから見ればヨチヨチ歩きなのだが。


そんな光景を眺めながら母とテイラーがこんな話をしていた。


「本当にアイリスお坊ちゃんは素晴らしいですわね。」



真剣な目で俺を見ながら母の方を向いてしみじみと話すビッチ。


「どうしたの? テイラー」


突然のビッチの言葉に少しびっくりと、自分の子供を褒められて満更でもない母。


「だって、アイリス坊ちゃんは全然泣かないのよ? アリスをあやすのがとても上手だし、とても同い年の赤ちゃんには見えませんわ」


真剣な眼差しを俺に向けながら溜息を一つこぼすビッチ。

それを聞いて右掌を頬に置きながら、表情は真剣なのだが、心の中は溢れんばかりの笑顔だというのは俺にもわかる。


「そうなのかしら? 確かに手はかからないわね。」


ビッチはうんうんと顎を縦に振るうと、少し考え事をして眉間に薄らと皴を寄せる。


「アリスはぐずり出したら私でも中々泣き止ませられないのに、アイリス坊ちゃんが頭を撫でるだけで泣き止むし、生後6ヶ月にしてもう歩いているんですよ?」


その会話を聞いて溢れんばかりの笑顔で話に参加するバカ親父。

母だって笑顔を内に留めていたのにこのオヤジと来たら…。


「少し成長が速いだけじゃないのか? それにアイリスだってお腹が空けば泣くし、おしめが濡れても泣きだすぞ? それに俺が頬をスリスリしても泣くし」


あんたのスリスリは髭がジョリジョリして痛いんだよって言葉は心に留めたまま歩き続ける。

いやパパの事が嫌いなわけでは無いんだぞ?

寧ろ好きな方だ。

しかし髭はいかんよ、髭は。


そんな俺の想いをよそに大人たちの会話は続く。


「いえ旦那様。普通の赤ちゃんはもっと泣くんですよ? それこそ寝る暇もないくらい泣くので、母親がノイローゼになる事もあるんですよ」


「そうなのか? さすがは我が子アイリスだ!」


ここでロックがハッチャけた。

余所と違うとか、普通と違うとか、優れているとか言われて舞い上がっている。


「あなた、親バカ丸出しですよ」


「自分の子が褒められてるのだから嬉しくならない親がどこにおる!」


「そうですが…(汗)」


「旦那様、奥様、アイリス坊ちゃんは加護付与者ではないでしょうか?」


「それは言い過ぎではないか? まだ赤子だぞ?」


「そうなのですが、アイリス坊ちゃんはどうも普通でない気がします(色々な意味で)」


その時、ビッチから視線を感じた。

あの目は欲情に溺れる女の目だ! そんな眼差しは無視して眠りに落ちそうだったアリスが覚醒したので再び追いかけっこ継続中。


「まぁ来年の浄化儀礼で分かるだろ。」


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浄化儀礼とは、出産時に不浄とされる血などと一緒にこの世に生を受けた魂を浄化し、聖なる御霊を宿す為の昔からの儀式である。

また、神の御使いとしてこの世に生を受けた感謝を神に報告し長寿を祝う儀式でもある。


この時、子供は魔力の測定や魔属性・神の加護などが判定される。

特に神の加護を持つ子供は、何かしらの特技を持っている事が多い。


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浄化儀礼と聞いてビッチがアイリスを見て悦に浸る。


「(きっと素晴らしい神のご加護が付いているのねアイリス様! ああぁ、十数年後が楽しみだわ)」


ゾクッ!!

言い知れぬ寒気に振り向くとテイラーが蕩けてる。

十数年後に迫る貞操の危機を察知した瞬間だった。


アイリスは危険察知のスキルと熟女キラーを獲得した。


「(そうだわ! 仮に私じゃなくてもアリスに頑張ってもらって…)」


ビッチはアリスに視線を向けるとアリスもこの時、何かを察したのか、自身の母親を蔑むような瞳を向けた。

アリスも危険察知のスキルを朧げながら取得したようだ。



今日は書けるところまで頑張ります!

出来れば赤ちゃん編は早く終わりたい。

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